初めて宮古島を訪れた時には、宮古諸島の景勝地や観光地を巡って美しい景色を存分に味わい、綺麗な海を満喫されたと思います。

2回目の旅では伊良部島に滞在して一点集中で伊良部を極める旅はいかがですか?
伊良部島は適度な大きさで移動する距離や時間も短く、一日の間に色々な事を楽しめます。
2015年1月に伊良部大橋が架かって以来、たくさんの人が訪れるようになりましたが、まだ人の手がはいっていない美しい自然の風景が数多く残されています。

また独特の伝統や風習もより濃く残っていて、昔ながらの沖縄を感じることができます。沖縄好きの方にはたまらない、ゆったりとした時間が流れる魅力あふれる島です。

初めて宮古諸島を訪れる方でも絶景の伊良部大橋を渡れば簡単に宮古島にも行く事ができます。伊良部島に泊まって普通の観光地めぐりよりディープな旅を経験してみてください。

屏風岩 (1004x679)

今回は伊良部島の文化財やパワースポットを極める旅の一片をご紹介します。

【シュノーケルやビーチコーミングを楽しめるハマ、色々な風景に出会える伊良部の道、様々な夕日の景色やマンゴーを極める旅はこちらから】
【伊良部島の絶景を極める旅はこちらから】
【下地島の絶景を極める旅はこちらから】


<文化財・パワースポットを極める>

宮古島には様々な文化財や天然記念物、史跡、名勝、遺跡などがありますが、伊良部島にも少なからず存在します。
代表的な場所は下地島の通り池ですが、そのほかにも色々あります。
それらの場所は近年パワースポットとして知られる場所と重なる場所も多いようです。
伊良部島は神高い島として知られています。
海や絶景の観光地巡りだけでは味わえないディープな体験ができます。
興味のある方は是非訪れてみてください。

<通り池・なべ底>
下地島の通り池は観光の定番になっている一番の有名スポットです。海と繋がっている二つの池が神秘的な青い水を貯えています。
宮古諸島5島巡りのようなパック旅行や島内ツアーのお客さんが必ず訪れるスポットです。国指定の名勝・天然記念物になっています。
「よなたま伝説」「継子伝説」などが伝わっています。

通り池
通り上池02 (1024x692)
通り下池 (1024x684)

通り池から先に続く木道は途中で壊れていますが、その先になべ底があります。
生まれ変わりのパワースポットとして知られています。
行かれる方は長袖長ズボンに歩きやすいシューズのほかに軍手の携帯をお勧めします。
転ぶと大怪我の恐れもありますので自己責任で慎重に行ってください。

なべ底
なべ底01 (1024x691)
なべ底02 (1024x692)

<魚垣>
魚垣(ながき・かつ)は下地島空港の滑走路の外周の管理道路の東側にあります。
潮の干満を利用した昔からの魚法で、宮古島市の有形民俗文化財になっています。
潮が満ちていると良くわからないので干潮の時間帯に見学して下さい。
道路から眺めるだけでも形状はわかりますが、海に入って見る事も可能です。
大潮の干潮時にはその全貌がわかります。


魚垣遠景
魚垣全景 (1024x690)

干潮時の魚垣
魚垣 (1024x692)

【魚垣の関連記事はこちらから】



<牧山陣地壕>
牧山の展望台は観光スポットになっているので訪れる人は多いようですが、そのすぐ近くに牧山陣地壕があります。
戦争中に作られた70mほどの手彫りのトンネルで宮古島市の戦争遺跡になっています。
米軍を迎え撃つための大砲を設置するために、島の人を強制的に動員して作ったものだそうですが人力で掘るのは大変な作業だったと思われます。
行くときは一人では行かないで下さい。
トンネルの中は真っ暗です。懐中電灯は必須です。

【牧山陣地壕は2021年夏から立ち入り禁止になっています】

牧山陣地壕入り口
牧山壕入り口 (1024x692)

トンネル入り口付近
牧山陣地壕入り口付近 (1024x692)

子供のときの冒険気分を味わうことができますが、ここは戦時中に思いを馳せながら歩いてみて下さい。
足場が悪いところもあるので歩きやすい靴で入ってください。
入り口付近に落ち葉がたまっているときは滑りやすくなっています。
真っ暗なトンネルを抜けて光が見えてくると、そこが終点です。
終点付近は天井が低く、頭を打ちやすくなっています。お気をつけください。

トンネル内部
牧山陣地壕中 (1024x692)

終点
牧山陣地壕終点 (1024x692)

【牧山陣地壕の関連記事はこちらこちらから】


<アブ>
牧山付近にはアブと呼ばれる洞窟が点在して宮古島市の史跡になっています。
洞窟はサトウキビが植えられた広大な土地改良区の一帯にありますが、探すのにちょっと時間がかかるかもしれません。。
綺麗に整地されたサトウキビ畑の中にこんもり盛り上がっている場所があります。そういう場所を目印に探してください。
それぞれの洞窟では人骨や獣骨や土器などが見つかっています。
戦時中に日本軍が使用してしたカマドがある洞窟もあります。

遠景
アブ遠景 (1024x692)

説明版
カナマラアブ説明 (1024x691)

洞窟はそれぞれ形態が異なっていて縦穴の洞窟は滑落の危険がありますので、決して入らないで下さい。
いくつかある洞窟のなかでヌドクビアブは比較的入りやすい形状で中も広くなっています。
パワースポットを巡るツアーでも訪れているようです。
洞窟が点在する牧山の高台は伊良部大橋を望む隠れた絶景スポットになっています。

ヌドクビアブ
ヌドクビアブ (1024x691)
ヌドクビアブ02 (1024x691)


【ヌドクビアブの関連記事はこちらから】



<御嶽>
伊良部島には宮古島同様たくさんの御嶽があります。
佐良浜のウハルス御嶽、佐和田ユークイ、長浜御嶽、国仲御嶽、仲地御嶽など各集落を代表する御嶽の他にも小さな御嶽がたくさんあります。

ウハルス御嶽
ウハルス御嶽 (1024x691)

佐和田ユークイ
佐和田ユークイ遠景 (1024x691)

御嶽は地元の人たちにとってはかけがえのない神聖な場所で、年に一度の豊年祭以外は地元の人でも入れない特別な場所です。
御嶽の内部や伝統文化に興味のある方は豊年祭の時期にお越し下さい。

長浜御嶽
長浜御嶽 (1024x691)

仲地御嶽
仲地御嶽 (1024x691)

それ以外の時期に来られた方は外から拝むだけにしてください。
外から眺めるだけでも独特な神秘的な雰囲気が感じられるでしょう。

国仲御嶽
国仲御嶽 (1024x691)

黒浜御嶽
黒浜御嶽 (1024x692)


<井戸>
石灰岩で出来た伊良部島は宮古島と同様に川が無く水源はわずかに点在する井戸がたよりでした。
伊良部島にはそんな大小の井戸が点在しています。

佐良浜のサバウツガー(サバ沖井戸)は、昭和41年(1966年)に簡易水道が出来るまで240年余り生活用水として使われていました。
わずか50年ほど前の1964年には内地では東海道新幹線も開業して、東京オリンピックが開催されました。
その頃、伊良部島はまだ米軍統治下で水道も無く佐良浜の女性たちは毎日123段の階段を何度も水を汲みに往復していたそうです。
地域間のギャップを感じさせられます。

サバウツガー説明版
サバウツガー説明 (1024x692)

サバウツガーの前にはそんな過酷な歴史を忘れさせるような透明な海が眼の前に拡がります。

サバ沖 (1024x692)

その他には伊良部のダキフガー、フナハガーなどがあります。

フナハ井戸
フナハ井戸 (1024x692)

<その他の史跡など>
その他にも、下地島の巨岩(帯岩)、ヤマトゥブー大岩、巨石墓スサビミャーカなどがあります。
また海岸付近の道路を徘徊するオカヤドカリは国の天然記念物になっています。
文化財やパワースポットは身近な場所に点在します。是非探してみてください。

文化財については宮古島市教育委員会が発行した「宝<文化財>の散策マップ」に載っていますので、問い合わせをしてみてください。
宮古島市教育委員会 生涯学習振興課 文化財係 0980-77-4947


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