2002年4月に発売され宮古島で大ベストセラーになった「読めば宮古」。そんな話が伊良部にもたくさんあります。まるよしで夜な夜な語られる伊良部の話を紹介します。
「読めば宮古」は今でも宮古島の書店で販売しています。


【んなまぬ(今の)伊良部】
【2023年10月までのまとめ記事です。最新のよもやま話はこちらから】


<「れ」ナンバー>
伊良部大橋が架かってから伊良部の交通事情も大きく変わりました。
大橋から渡口の浜を経由して下地島方面に行くのが主な観光コースになっていて車が続々とやって来ます。
橋が架かる前、長山港や大和ブー方面へ向かう道では、畑に行く軽トラックや下地島空港の黄色い車以外ほとんど車を見かけませんでした。
今では「わ」ナンバーや「れ」ナンバーに加え、宮古から帰る伊良部の車、伊良部に来る宮古の車と入り乱れています。
ちなみに「れ」ナンバーは「わ」ナンバーを使い切ったため、レンタカーに割り当てられたナンバーです。
沖縄では今年(2015年)2月からで、全国では札幌に続いて2例目だそうです。
「交通事情がわからない」「スピードを出す」等の理由で「わ」ナンバーに気を付けていた方は「れ」ナンバーにも注意をはらってください。(2015.12.24)



<伊良部大橋交通事情>
伊良部大橋が開通して交通事情は大きく変わりました。
大橋を渡る10分足らずの間に平均して40台の車にすれ違います。
フェリー1台分より多い量です。
1時間にフェリーが6台以上着く勘定です。
橋が架かる前は、一日にフェリー(普通乗用車積載台数25~27台)とスーパーライナー(普通乗用車積載台数8台、軽自動車だと約14台)とそれぞれ約10往復だったので、単純に考えても6倍以上交通量が増えている勘定です。
おまけに有料だった船賃が無料の橋になったため、宮古島を訪れる観光客のほとんどが橋を渡ります。
伊良部にはじめて来たという宮古の人もいるそうです。
皆様が伊良部の地域振興に協力していただくとありがたいです。(2016.01.16)



<ストロー現象>
ストロー現象とは大都市と地方都市間の交通網が整備され便利になると、地方の人口や資本が大都市に吸い寄せられることだそうです。
伊良部大橋が架かって伊良部の人・物・金も流出するのでしょうか。
架橋をビジネスチャンスと捉えて色々なものが内地や宮古島から続々入って来ます。
橋をストローに見立てるなら伊良部島や下地島の美味しいところをチューチュー吸われないように、伊良部の美しい景観や風習を大切にした長い目での伊良部の地域振興の工夫が望まれます。(2016.01.25)


<チョット変わった建造物>
宮古島、池間島、来間島にはチョット変わった建造物があります。
シーサー滑り台、巨大宮古馬、カツオの乗った東屋、タコの東屋、今は無きインギャーの牛の乗った東屋などです。
探してみると伊良部島にもありますが、サシバづくしです。
有名どころでは牧山のサシバ展望台、フナウサギバナタのリアルサシバ展望台がありますが、そのほかにも平成の森公園のまたまたリアルサシバの滑り台、たいこばしの怖い顔したサシバなどがあります。
サシバ以外では塩田グラウンドの東屋に魚のベンチがあります。(2016.01.20)
サシバ滑り台 (1024x821)



<リゾートホテル>
橋が架かって一年が過ぎ、伊良部島を訪れる人は確実に増えています。
伊良部大橋の観光的な価値は絶大です。
そんな事もあってか伊良部島でのホテル建設の話も現実味を帯びて来ました。
一説によると何百人規模のホテルが出来るとか、内地の大手のホテルチェーンが進出してくるとか色々噂が飛び交っていますが、実際のところはどうなるのでしょうか。
宮古テレビのニュースで市長が渡口の浜にリゾートホテル建設の計画があると話していました。
宮古島のトゥリバー地区のように噂があってもいまだにホテルが建っていない現実もありますが、いずれにしても伊良部島全体の地域振興や自然保護にプラスになる計画であって欲しいものです。
渡口の浜がホテルのプライベートビーチになる前に白砂の感触を味わったり、美しい景観を目に焼き付けておきたいですね。(2016.02.28)



<MRJの訓練飛行>
国産ジェット機のMRJの訓練飛行が下地島空港で行われると3月(2016年)はじめのNHKのニュースでながれていました。
今はRACと海上保安庁が不定期に訓練を行っていますが、久々に華やかになりそうです。
航空機マニアを含めてたくさんの人の来島が予想されます。
下地島空港は旅客ターミナルの整備やLCC、国際線チャーター便、プライベートジェットの運行なども計画されているようです。
ホテルの建設も含めて下地島がこれからどうなるのか、伊良部のためにちょっとは期待する反面、だいず怖いような気もします。(2016.03.09)



<伊良部大橋開通一周年>
伊良部大橋が開通して一年が経ち記念のウォーキング大会も開かれ盛況でした。
一年後の変化を商工会議所のアンケートをもとに総括して宮古テレビでも特集番組が組まれました。結論から言えば通過型観光で業種によって差が出たそうです。
橋が架かって生活は便利になりましたが、伊良部の島民は宮古島に買い物に行って地元のスーパーは売り上げが減少、観光客も宮古島に宿泊しても伊良部島に無料で楽に来られるので、伊良部島の宿泊施設はお客さんが減っています。
昼間の観光客向けのランチの店やアクティビティの店の一部が売り上げを伸ばしたそうですが、伊良部島でお金を使う人は約3割で金額も3000円程度だそうです。
伊良部島に宿泊して頂いて昼間の観光だけでは味わえない伊良部島の魅力を楽しんで頂ければ良いですね。(2016.03.18)



<直行便>
今まで宮古空港に来る直行便はJTAの宮古羽田間の一往復でしたが、3月27日(2016年)からANAが羽田と宮古島、関空と宮古島の直行便を定期便として就航させることになりました。
それぞれ一往復だそうですが、毎日となると宮古島を訪れる人は格段に増加します。
宮古島のビジネスホテルの話によると、直行便でくるお客さんはリゾートホテルのパック旅行が多いとか。
宿泊料金の価格を下げてホテル関連施設での消費を見込んでいるそうです。
宿泊価格が下がると市内のビジネスホテルも苦戦をしいられます。
なかなか地元資本にはお金は落ちないものですね。(2016.03.24)



<直行便2>
今年(2016年)3月27日から羽田と関空からそれぞれ一往復、直行便の定期便があらたに就航しました。
観光客の増加の数は定かでありませんが、月で言えば何千人単位、年で言えば何万人単位の増加は確実です。
そのほとんどが伊良部大橋を渡って伊良部島を訪れます。
橋詰め広場の整備などの観光客の受け皿の充実が早急に必要になります。
行政を含めて素通り観光を解消する工夫も望まれています。
私たちも毎晩頭をひねっていますが、ビールの消費量の方がアイディアの量を上回ります。(2016.04.07)



<クルーズ船>
昨年(2015年)から平良港に中国のクルーズ船が停泊するようになりました。
牧山から平良港に停泊しているクルーズ船を眺めると、ひときわ大きく他の船と比べると際立っています。
宮古島にも爆買いの波がやってまいりました。
夏以降は立ち寄りから一泊にかわり、市内の電気屋、薬屋やスーパーに列を作って押し寄せます。
宮古の量販店に薬を買いに行ったSさんはレジでクレジットで買うかどうか中国語で聞かれたそうです。
伊良部大橋も人気の観光スポットになっているそうで、伊良部も国際的になります。
まるよしでは誰が外国語の対応をするのかが話題になっています。(2016.04.26)



<まもる君>
いつの間にか全国的に有名になったまもる君ですが、以前は名前も無く単におまわりクンなどと呼ばれていました。
今やお土産グッズでも引く手あまたとなっているようです。
伊良部島では伊良部高校交差点に一人勤務していましたが、伊良部線と長山白鳥線の交差点に配置転換になっています。
と思っていたら知らないうちに伊良部大橋橋詰のT字路に一人新たに配置されていました。
巷の話ではトライアスロンの頃に辞令が出たらしいとの事ですが、伊良部島も二人勤務態勢になったという事はそれだけ交通量が増えたという事だと思われます。
皆様、安全運転でいきましょう。(2016.06.03)
宮古島まもる (1024x596)



<台風とサトウキビ>
今年は今(2016月6月21日)まで台風の発生がゼロです。
これも地球温暖化による異常気象なのでしょうか、こんな年にはスーパー台風が来ると心配されています。
いつもの年は既に台風が発生して、それなりの風が吹いてサトウキビは曲がっています。
その後本格的な台風シーズンが来ますが、曲がったサトウキビはしなりがあって折れないそうです。
今年のサトウキビは適度な雨も降り真っ直ぐに元気よく順調に成長しています。
しかし真っ直ぐに伸びたキビは強い台風が来るとポッキリと折れてしまう事があるそうです。
人間も同じでトラブルも無く順調に生きると困難に有った時傷つきますが、若いうちに苦い経験をすると、それを薬にしてしなやかに生きる事ができて結果的に良い場合がありますよね。
いずれにしても、サトウキビは無事に育って豊作であって欲しいものです。(2016.06.21)



<伊良部大橋片側通行>
伊良部大橋では開通した後でも工事が頻繁に行われています。
照明を付けたり、補強工事をしたり、宮古島からの送水管を整備したり片側通行は当たり前です。
2015年1月の開通を早々と宣言して31日の末日に無理やり開通させたツケが来たのでしょうか。
橋が架かって一年半ほど経った今でも片側通行が行われています。
でも悪いことばかりではありません。誘導員の方で暑い中、ロボットダンスのように踊りながらてきぱきとわかりやすく誘導してくれる人がいて心がなごみます。
勝手に「踊る誘導員さん」と名前を付けさせてもらいました。
皆様も見かけたら手を振ってあげてください。(2016.07.02)



<テレビコマーシャル>
某自動車メーカーのハイブリッドカーのテレビコマーシャルで伊良部大橋を疾走する姿が放映されています。
空から見た伊良部大橋と周辺の宮古ブルーのグラデーションが素晴らしく美しいです。
撮影時は橋の通行を一時ストップしてヘリコプターで空撮したとの事です。
昔、東平安名崎の白い道を灯台に向かって走る自動車のコマーシャルもありましたが、旬は伊良部大橋という事でしょうか。
伊良部と言えば以前はピッチャーと言われましたが、今は伊良部島の認知度も上がって来ています。(2016.07.04)



<伊良部クラブ>
今年(2016年)、伊良部小学校(伊良部クラブ)が8月に東京で行われる全日本バレーボール小学生大会の沖縄県の代表になりました。
伊良部島と言えば伊良部大橋が架かって名前も知られるようになりましたが、それまでは離島の離島で知る人ぞ知る島でした。
そんな離島の伊良部小学校が児童数も少ないにもかかわらず、県予選を勝ち抜いて県代表になった事で伊良部島は大いに盛り上がっています。
スーパーや食堂など島の店では応援募金を募っています。
まるよしでも出場記念の応援さたぱんびんを販売しました。
伊良部小学校の選手は結果を気にせずに今までどおり伸び伸びと戦って来て下さい。
観光で訪れたあなたも是非応援して下さいね。(2016.07.25)



<伊良部小学校バレーボール全国大会で大健闘>
8月9日から東京で行われていた全日本バレーボール小学生大会で沖縄県代表で出場している伊良部小学校(伊良部クラブ)は、10日と11日に行われた予選で大健闘しました。
8チームで戦う決勝トーナメントの進出は惜しくも逃しましたが、ベスト16に入る活躍でした。
選手の皆様、役員やご家族の皆様、お疲れ様でした。
応援してくださった方もありがとうございました。
まるよしからも御礼申し上げます。(2016.08.12)
バレーボール01 (1000x645)バレーボール02 (1024x657)バレーボール04 (1024x658)



<サンゴの白化現象>
ニュース(2016年7月)でも流れていましたが、石垣島でサンゴの白化現象が進んでいるそうです。
白化現象は水温が上がってサンゴやイソギンチャクと共生する褐虫藻と呼ばれる藻類がストレスで居なくなる現象だそうです。
下地島の海でも7月初めあたりからサンゴの白化が目立って来ました。
特に干潮時に池状態になるリーフの内側に多く見られるようです。
イワサンゴも白い山のようになり、枝サンゴも真っ白です。
イソギンチャクも白くなってクマノミも戸惑っているように見えます。
下地島の浜は水が湧いている所も多く水温が冷たい場所もあるのですが、今年は干潮時には温泉状態になっています。
伊良部島・下地島では色々な意味で変化が起きているようです。
大橋の開通による変化はともかく、海の環境が元通りになって褐虫藻が早く戻ってくると良いですね。(2016.08.17)



<青の洞窟>
青の洞窟01 (768x1024)いつ頃からかは定かでありませんが、伊良部島の観光地として青の洞窟がメジャーになりました。
当初は命名した地元のマリンレジャーの業者さんが中心になってシュノーケルなどのツアーを組んでいたようですが、そのうち宮古島の業者も加わり知名度も高くなりました。
橋が架かった今ではどこもかしこも青の洞窟ツアーを企画してガイドブックにも満載です。
トップシーズンでは洞窟の入り口に列が出来て、ダイバーやシュノーケルをする人で順番待ちになることもあります。洞窟の中から見る青い色は神秘的で綺麗ですが、混雑の覚悟も必要です。
タイプやスケールは違いますが、人混みが嫌いな人はアッタバサマのミニ青の洞窟やイケノプカの海中トンネルの青さもとても綺麗です。(2016.09.02)


<伊良部の歩道>
伊良部島の道路は宮古島の道路同様に綺麗に整備されていてほとんどの道に歩道がありますが、草が伸びて歩道が見えない場所もあります。
亜熱帯の気候の伊良部では草の伸びも速く草刈りしてもあっという間に道路に進出してきます。
伊良部大橋が架かる前は幹線道路以外の草刈りは回数も少なく、一周道路のフナウサギバナタ付近や通り池付近、製糖工場の裏手の道などは自動車がすれ違えないほどに草が攻めてきます。
下地島の一周道路では2月の伊良部マラソンの前に草刈りが行われると、こんなところに歩道があったのかと驚いたものです。
伊良部大橋開通後は草刈りの回数も増えたようです。誰が歩くのかは別問題として歩道が歩けるようになりました。(2016.08.25)



<通り池の木道>
伊良部を代表する観光スポットに通り池があります。
国の天然記念物になっていて多くの観光客が訪れます。
駐車場から通り池までは遊歩道が整備されています。
通り池から先は木道になっていてゴツゴツしたサンゴの上を歩かなくても楽に歩くことができます。
2002年に沖縄県が整備したものだそうです。
しかし遊歩道は途中でプッツリ切れてしまいます。以前は海岸の突端に帯岩を望める休憩所やなべ底を覗けるデッキがあって、そこまで遊歩道が伸びていましたが2007年、2009年の台風で痛めつけらて、2011年の台風がズタズタにして行きました。
2011年の台風2号は中の島海岸の北側のがけも崩して行きました。
それだけ台風の威力は凄まじかったのですが、遊歩道が見かけより丈夫に作られていなっかた事も原因と言われています。
県立自然公園の中で工法にいろいろ制限があったようですが、伊良部大橋が架かった今は更に訪れる人も増え遊歩道が修復される事が望まれます。(2016.09.22)
通り池木道 (1024x768)



<三角点>
いつの間にか三角点と呼ばれている場所は、今までは知る人ぞ知る絶景ポイントでしたが、某放送局の全国番組で紹介されると認知度も一気に高まりました。
メディアの力は凄いものです。
そもそも三角点という名前も地元のマリンレジャーの業者さんが頭をひねって名づけたと聞いていますが、それまでは「ウミガメが見られる絶景ポイント」などと呼ばれていました。
確かに三角点の下の海はウミガメの通り道になっていて、かなりの確率でウミガメを目撃できます。
潮が引いて水路が狭くなった時が狙い目で、太陽の位置の関係で午前中から日中にかけての方が夕方より見やすいと言われています。
ただし高所恐怖症の人はむずかしいと思われますし、小さなお子さんは危険です。
訪れる方はくれぐれもお気をつけください。(2016.09.28)
三角点01 (1024x576)



<フラダンス>
フラまもる (563x633)カギマナフラというフラダンスのイベントが10月13日から17日まで宮古島で開催されました。
今年(2016年)で4回目だそうですが、競技会やフラダンスのショーやフラパレードなど盛り沢山の内容です。
昨年は伊良部大橋を通行止めにして、参加者でギネスブックに挑戦するイベントが開催されました。
宮古島でフラダンスが盛んになったのはいつからかはハッキリしませんが、何年か前から宮古祭のパレードにフラダンスが参加するようになってからではないかと言われています。
婦人の演芸会ではフラダンスも披露されます。
イベント期間中は全国から参加者が来島して島は華やかな雰囲気に包まれます。
伊良部にも一目でフライベント参加者とわかるハワイアンっぽいメイクの女性が観光に訪れます。
伊良部のまもる君も宮古島のまもる君たちと同様にレイを掛けて歓迎しておりました。(2016.10.22)



<ふ頭埋め立て>
クルーズ船 (787x1024)平良港では(2016年)春から第2ふ頭と第3ふ頭の間を埋め立てる工事が始まっています。
平良港ターミナルの交差点ではダンプカーが、ひっきりなしに往復しています。
1日あたり延べ250台のダンプが行き来しているそうです。
埋め立ては冬場の季節風を防ぐ目的もありますが、完成すると大型のクルーズ船がふ頭に接岸できるようになります。
いままでは大型のクルーズ船が来ると沖に停泊して、そこから小型船で観光客を平良港ターミナルまでピストン輸送していました。
ふ頭ができるとその手間もなくなり、多くの観光客が一度に上陸するようになります。
宮古島の経済振興には良い面もあると思われますが、色々と問題もあるようです。
製糖期にはサトウキビを運ぶ伊良部島のダンプも借り出されて埋め立ての用の土を運んでいます。(2016.10.29)



<外国語メニュー>
伊良部大橋が開通して一年半が過ぎて、伊良部島でも外国の方の姿がチラホラ見られるようになりました。
まるよしも例に漏れず、ランチタイムに来られる方や宿泊される方も増えてきました。
幸い日本の方と一緒に来られる方がほとんどで今までコミュニケーションに困る事はありません。
今後、更に外国のお客さんが増える事が予想されます。
まるよしでは英語、中国語、韓国語の食事メニューを用意しましたし、日本の方、外国の方を問わず、身振り手振りや方言でコミュニケーションを取ることが得意なスタッフが手ぐすねを引いてお待ちしています。(2016.11.02)



<下地島空港の砂>
下地島空港の滑走路の西側は干潮時には潮がひいて砂浜が出現します。
もともとリーフの内側の遠浅の海なので海で泳ぐ人もいましたが、テトラポットを降りて海に入る人が確実に増えました。
地元のマリンレジャーの業者さんも観光客を引き連れてきて、天気のよい大潮の干潮時は空港の管理道路は駐車する車が一杯です。
タッチアンドゴー花盛りの頃の駐車台数を思い出させます。
もともとこのあたりは砂が余りなく潮がひいてもこんなに砂が出現する事が無かったようですが、伊良部大橋の工事以来、潮の流れに変化が出て砂が増えたという話です。
海に突き出た誘導灯と様々なブルーとグリーンのグラデーションが美しい海の絶景でしたが、また新しい景観が増えました。(2016.11.07)
下地島空港の砂 (1024x692)



<船の交通事情>
伊良部大橋が架かって定期船やカーフェリーが無くなって、船の交通事情も様変わりです。
平良港と佐良浜港の間で定期船を就航していた二つの船会社のうち、宮古フェリーは解散し、はやて海運はモンブランというクルーズ船を就航させました。
モンブランにはモーニングクルーズ、ランチビュッフェやサンセットクルーズなどのメニューがあり、宮古島、池間島や伊良部島の周辺のエメラルドグリーンの美しい海を巡り、下地島まで行く時は伊良部大橋の下を通ります。
伊良部大橋の下は多良間航路のフェリー「たらまゆう」も通過します。
大橋の中央部が高く盛り上がっているのは多良間航路があるためだそうです。
「たらまゆう」は平日に一日一往復就航していますが、大橋付近を航行する姿は一見の価値有りです。海が荒れていなければ「たらまゆう」は午前9時過ぎと午後4時前に大橋の下を通過します。(2016.11.12)



<熱帯>
日本全体が異常気象にさらされていますが、例外なく伊良部島でも天候不順が続いています。
昨年(2015年)の冬は雨の日が多く、日照不足が続きマンゴーの収穫量は例年の40%減になりました。
サトウキビの収穫もままならず、製糖工場に煙が登らない日が続いたり、タバコの植え付けも例年より遅れて心配されました。
今年のように直撃する台風が無いのは良いことですが、これほど影響が無いと逆に気味が悪いくらいです。
伊良部島ではここ数年梅雨らしい梅雨もなく、天候はすでに亜熱帯から熱帯に変わっていると言う人もいます。
夏は海水温も上昇して多くのサンゴが白化してしまいました。
夏が過ぎたのにビールの消費量が増え続けるのも地球温暖化の一環でしょうか?(2016.11.22)



<サトウキビ大豊作?>
今年(2016年)は台風の直撃も夏場の日照りも無く、サトウキビは順調に育っています。
こんな年は大変珍しく、なんだか怖いぐらいです。
キビは例年より伸びて大人の背丈の倍以上のもあります。茎も太くなって収穫量の大幅増が見込まれます。
製糖工場は12月1日からの稼動を決めて、来年の4月までフル稼働する見込みです。
サトウキビ農家はこれから忙しい日々が続きます。
昨年のような天候不順の冬にならないようにと思う毎日です。(2016.11.30)



<ゆくるプロジェクト>
2015年伊良部大橋が開通した記念行事でゆくるプロジェクトが宮古島を中心に行われました。
伊良部でも牧山にハンッモクが設置されたり、佐良浜の池間添にはサトウキビ畑に迷路が出現したり、色々なイベントが開催され観光客をはじめ宮古島や地元の人も含めて楽しみました。
1年が経過した2016年には開通一周年の伊良部大橋ウォーキングが開催されて盛況でした。まるよしも佐良浜スポーツ広場で行われた記念イベントに商工会のメンバーとして参加しました。
2017年も開通2周年記念でウォーキング大会が実施される予定です。
ウォーキング大会はメジャーな旅行会社が主催するもので、2016年の大会はツアーの参加者しか参加できませんでしたが、2017年は一般の方も参加が可能になりました。
観光客の方は宮古島観光協会に、地元の方は市役所や支所で申込みができます。
ただし12月22日が締め切りなので、希望する方はお急ぎください。イベントが伊良部島振興につながれば良いですね。(2016.12.17)
サトウキビ迷路 (1024x575)



<ゆくるプロジェクト2017>
2015年に伊良部大橋が架かってから始まったゆくるプロジェクトが今年も開催されています。
ゆくるプロジェクトとは「ゆっくりと、くらすように旅する宮古島」のテーマで宮古島市が主催する観光イベントです。
第1回目には伊良部島に作られたサトウキビ畑迷路は3回目の今回は宮古島の城辺に作られていますが、ハンモックは今回も牧山に設置されます。
このイベントの時にはかつてアスレチックなどの遊具があった広場はきれいに整備されて、草も刈られて見晴らしも良くなります。
近くの牧山展望台から見るのとは違ったアングルで伊良部大橋を望めて、新しい絶景ポイントになっています。
この広場から見た眺望が評判が良いため、広場は公園として整備されるという話もあるそうです。整備された暁には年を通して伊良部大橋が望めそうです。
プロジェクトは3月24日まで開催される予定で期間中には300個のキャンドルを灯す牧山キャンドルナイトも予定されています。
期間中に伊良部島に来られる方は是非寄って見てください。(2017.02.07)
牧山広場からの伊良部大橋 (1024x691)



<新聞>
伊良部大橋が架かって、フェリー待ちしていた頃と比べて大変便利になりました。
物流の動線も変わって今まで交通量が少なかった道路で交通量が増えています。
今まで余り車が来なかったので注意しないといけない反面、港がある佐良浜への道は交通量が減って淋しい気もします。
物流も変わったことでそれまで船に乗ってきた新聞も強風にもめげずに橋を渡って来るようになりました。
今では、海が荒れた日でも新聞がその日のうちに読めるようになりました。(2017.03.12)



<ボーイング787>
例年以上に寒く感じられた伊良部島の冬もようやく終わりです。
春の声が聞こえて来ると宮古島でも本格的な観光シーズンを迎えます。
伊良部大橋開通から3年目に入り、一度は落ち着いたかに感じられたフィーバーは今でもじわじわと燃えているようです。
JTAは宮古―羽田間の直行便を期間限定で一日2便に増発するそうです。
ANAも負けてはいません。昨年から関空からの直行便を復活させたり、宮古ー羽田間を新設させたのに続き、今年は期間限定で中部空港からの直行便を就航させるとか。
そんな中で目玉はボーイング787の登場です。
ANAは3月19日から宮古―羽田間に座席数の多い787型機を就航させました。
今後、観光客が多い時期に運行するそうです。
宮古空港を離発着する飛行機の中ではひときわ大きいとか。伊良部島への経済効果も大きいと良いのですが。(2017.04.01)



<下地島空港>
伊良部大橋が架かった2年前あたりから、下地島空港の活用について色々な噂が出ては消えています。
当時、LCCや国際線チャーター便などを受け入れや内地の大手企業による旅客ターミナルの整備が話題になっていましたが、どうやら具体的な話になってきたようです。
新聞などの報道によると、旅客ターミナルビルは6月に着工を予定し、来年秋にはLCCなどの運航開始を目指しているとのことです。
宮古島市は「市としても多くの観光客が見込まれるので受け入れ態勢を整えたい。また、周辺には未使用の土地もまだあるのでそこも含めて有効利用してほしい」と言っているそうです。
伊良部島にとって良い話のようでもあるし、キナ臭い話のようでもあります。
周辺の未使用の土地とはどこの場所を指すのかわかりませんが、下地島の景観や伊良部の生活はどのように変化していくのでしょうか。(2017.04.13)



<タッチアンドゴー復活?>
旅客ターミナルやLCCなどの誘致の話が具体化している下地島空港ですが、そのほかにパイロット訓練空港として新たに活用する話も出てきています。
場所的に近い台湾をなどのアジアのパイロット訓練を受け入れるなどの「下地島空港を活用した革新的航空パイロット養成事業」を展開していくとの事です。
やたらと長く仰々しいネーミングですが、かつてJALやANAの大型機がタッチアンドゴーを繰り返していた空港は現在RACや海上保安庁の小型機が不定期に訓練を行っているだけです。
実現すると航空機マニアにはたまらない風景が復活する可能性があります。
伊良部の経済振興にも革新的な影響があれば良いのですが、いずれにしても外国の訓練生も伊良部島を訪れるようになるので、まるよしも革新的な対応が求められるようです。(2017.04.17)
タッチアンドゴー復活 (1024x692)



<海岸線>
日本は島国で南北に連なった無数の島に複雑な海岸線が長く存在します。
他にも海岸線を多く有する国はありますが、南北に斜めに伸びている列島は日本独特のものだそうです。
民俗学者の谷川健一さんは海岸線を皮膚にたとえています。
全身やけどをすると皮膚呼吸が出来なくなって死んでしまう事があります。
海岸が企業などによって買い占められたり、海岸線を封鎖された場合はその中に住む住民はほとんど死に近いような状態になるとしています。
伊良部島に眼を転じると、ほとんどの海岸は内地の企業などに買われてしまったという人もいます。
実際、以前はビーチに降りてエビ採りをしたり、潮干狩りをした浜が入れなくなっている場所もあります。
これからリゾートホテルを含む開発が具体化されていくようです。
島が皮膚呼吸出来るような計画であってほしいものです。(2017.05.03)



<凱旋パレード>
5月20日(2017年)のタイトルマッチで比嘉大吾が世界チャンピオンになりました。
伊良部ではバレーボールの人気が高いですが、ボクシングも人気スポーツのひとつです。
伊良部島からもタイトルマッチの応援に行った人もいるそうです。
比嘉選手は沖縄の浦添市出身ですが、高校は宮古工業高校です。高校はいわゆるボクシング留学で宮古島に来たそうです。
具志堅用高以来の沖縄出身の世界チャンピオン誕生で県内は多いに盛り上がっていますが、宮古島も例外では有りません。
市内のあちこちにおめでとうの横断幕などが掲げられ、6月11日にはパレードが行われます。
幸運にもその時期に来られた方は是非、見に行ってください。(2017.06.04)
比嘉大吾横断幕 (1024x277)



<渡口の浜食堂>
伊良部島の景勝地として有名な渡口の浜の南側に渡口の浜食堂があります。
渡口の浜に降りる駐車場の隣に有って、地元の人達もよく訪れる店でした。
天ぷらとかつおダシの効いたさっぱり系のそばが人気の店で、全国放送の旅番組やJTAの機内誌にも取り上げられました。
プラスチックの椅子に座って渡口の浜の絶景を見ながら食事が出来る店はアジアンチックで、「これぞ南国」といった風情でした。
店は水着でもオーケーで地元のマリンスポーツのガイドさんもお客さんをよく連れて来たものです。
そんな店も内地の資本に買われたしまったとかで、今ではシャッターが降りています。
昔からの店が次々無くなっていくのは寂しい限りです。
渡口の浜食堂が無くなって、まるよしにも水着で来るお客さんが増えているようです。
まるよしは濡れたままの入店はお断りしていますので、乾かしてから来て下さいね。(2017.06.08)
渡口の浜食堂 (1024x758)



<平良港ターミナル>
伊良部大橋が架かり、観光の目玉となった宮古島では台湾などからのクルーズ船も就航するようになって、平良港ターミナルは様変わりしました。
以前、平良港と伊良部島の佐良浜港の間を往復していた定期船が接岸していた埠頭には、大型のクルーズ船からピストン輸送で観光客が続々上陸します。
ターミナルビルには税関と検疫所が臨時に設置され、駐車場には宮古島中の観光バスが並び、タクシーも列を作ります。
外国からの観光客は通関後、観光バスやタクシーに分乗して観光や買い物に繰り出します。
大型のクルーズ船が入港する日は、いつも買い物や通院でタクシーを利用しているおじぃ・おばぁもタクシーを拾えずに移動難民になります。
クルーズ船は牧山展望台からも見てもアトールのホテルの何倍も大きくてその巨大さがわかります。(2017.06.16)
クルーズ船02 (1024x745)



<イグアナ岩>
ガイドブックに載っていない絶景ポイントで探すのに一苦労した三角点でしたが、今では有名になって必ずと行って良いほど入口に車が駐車しています。
すぐ探せるようになって宝さがしの感覚で探すのに醍醐味を感じていた人は残念と感じるかもしれません。
しかし又、新たにイグアナ岩という絶景ポイントが出現しました。
探すのが好きな方、絶景が見たい方はチャレンジしてみてください。
三角点と同じく断崖絶壁で、危険です。
小さいお子様や高所恐怖症の方などは行くのを止めて下さい。
島ぞうりで行って足を切った人もいます。
アダンのトゲトゲがチクチクします。
行かれる方は出来れば長袖長ズボン運動靴に軍手を携帯して慎重に行ってください。(2017.07.10)
イグアナ岩 (1024x757) イグアナ岩からの絶景 (1024x769)



<17エンド>
航空交通管制上、滑走路は滑走路番号と呼ばれる真北からの方位角を時計回りで360度を10分の1にした数値で識別されるそうです。
つまり滑走路番号は、飛行機の進入方向から方角で01から36までの数字で表されます。
たとえば、真北を向く滑走路は360度なので「滑走路36」です。その逆向きの滑走路は180度になり「滑走路18」となります。
通常、一本の滑走路は方角によって2つの番号が割り当てられていて、滑走路の名前は進入する2つの方角の組み合わせになるので、このケースは「18/36」と表記されるそうです。
下地島空港の場合、海に伸びる進入灯のある桟橋は真北から10度ほどずれているため「17/35」となります。
飛行機は通常向風で離着陸するため、南風で北側から南側に向かって飛行機が進入する場合は「滑走路17」と呼ばれる滑走路を使用し、北風の時は南側から北側に向かって進入する事になるので180度反対の「滑走路35」を使用します。
それぞれの滑走路の番号は滑走路の端に表示されていて南端に「35」、北端に「17」と大きく書かれています。
そんな訳で桟橋が伸びる空港の北側の絶景ポイントを17エンド、ダイビング船がよく停泊しているピサピシ側を35エンド(珊瑚エンド)と呼ぶそうです。
17エンドには日中は干潮時に出現する白砂を目当てに、夕方は水平線に沈む夕日を見に続々人が集まって来るようになりました。(2017.07.22)
空港17エンド (1024x768)



<中の島海岸>
伊良部大橋が架かる前は伊良部島観光に来るには船しか交通手段がありませんでした。
ほとんどの人は宮古島の宿に戻るので、夕方4時以降海岸にビーチにいる人は伊良部島宿泊の人だけでした。
5時頃には人気もなくなりビーチは貸切状態になります。
柔らかい夕陽を浴びながら美しい海を満喫したものです。
橋が架かって一年もたつと状況も様変わりします。
人気スポットの中の島海岸には日中は車が50台以上、夕方6時を過ぎても何台か駐車している日もあります。
浅瀬の枝サンゴが姿を消してサンゴに住むルリスズメダイも数が減りました。
中の島ビーチも何か策を講じなければ宮古島の吉野海岸の姿をたどるかもしれません。(2017.08.11)
中の島の混雑01 (591x398) 中の島の混雑02 (1024x692)



<通り池>
通り池は国指定の景勝地になっていて、伊良部島・下地島観光をする方なら必ず立ち寄る観光地になっています。駐車場には大型の観光バスが止まるスペースもあります。
以前は地元の業者さんが観光ガイドをしたりお土産品を売るだけでしたが、伊良部大橋が架かると宮古島から新たな業者が次々と参入してお土産品などを販売するようになりました。
飲み物などを提供する移動販売の車も来ています。
今は橋が架かって2年が過ぎ少し落ち着いたようですが、色々な人が色々な場所で虎視眈々とビジネスチャンスを狙っています。
伊良部島の変化は大きな急激な波は過ぎたようですが、変化はゆっくりと確実に進んでいます。(2017.08.19)
通り池のアダン並木 (1024x690)



<インスタグラム>
いつの頃から流行り出したのか解りませんが、インスタグラムなるものがあります。
インスタグラムとはスマートフォンなどで撮影した写真を投稿して共有するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の一つです。
同じ趣味の仲間や友人と、写真や動画をツールに簡単にコミュニケーションがとれるので人気が出たそうです。
ちなみにインスタグラムは「インスタント」(即時)と「テレグラム」(電報)を組み合わせた造語だとか。
誰が流行らせたのか、伊良部島でも観光客が増えるにつれていわゆる「インスタ映え」するスポットが注目され始めました。
今まで絶景ポイントと言われてきた数多くの場所のうちの幾つかは、様変わりしてしまっている場所もあります。
奇抜な事が受けるのでしょうか、崖っぷちで危険なポーズをとったり、車道の真ん中で撮影するなど目に余る事もあります。
どこかの人の話では有りませんが、これは一線を越えています。
伊良部大橋では悲惨な事故も起きてしまいました。
事故が起きてからでは遅いです。
危険な事や迷惑な行為はやめて、絶景は見て楽しむだけにしてくださいね。(2017.09.08)
インスタグラムイグアナ岩 (1024x691)



<宮古島くるりんバス>
今年9月1日から11月30日までの間、期間限定で「宮古島くるりんバス」が運行されています。
「宮古島くるりんバス」は宮古島の市街地を通って宮古空港と平良港を結ぶ乗り合いバスで、午前9時から午後5時までの間、30分おきに北ルートと南ルートが交互に運行しています。
北ルートはドンキホーテ、イオンタウン宮古西里店、サンエー、宮古島市役所などを通って平良港まで行きます。
南ルートはイオンタウン宮古南店、サンエーカママ嶺店を経由して島の駅の近くを通って平良港に行きます。
今までは空港に着いてもちょうど良い時間帯にバスが無かったり、空港に行くのにもバスが少なく車を利用しない人には不便でした。
路線バスより料金は高めですが、タクシー料金と比べれば割安です。
特に一人で利用する場合はお得感が増します。
今まで路線バスの時間まで空港で時間をつぶしてしていた方も、ガッツで空港から市街地まで歩いていた方も是非ご利用してみてください。
ちなみにバスのルートならば乗り降りはどこでも出来るそうです。
今回は3ヶ月のお試しだそうですが、定着すれば良いですね。(2017.10.06)
20171006くるりんバス01
20171006くるりんバス02 (736x1024)



<タッチアンドゴー復活>
下地島空港のタッチアンドゴーが復活しました。
今回の訓練は以前から報道のあったアジアのパイロット訓練を受け入れる「下地島空港を活用した革新的航空パイロット養成事業」とは別物のようで、LCCのバニラエアの訓練を県が受け入れたという話のようです。
バニラエアは定期便が就航する他の空港と比べて、使用できる時間の制限がない下地島空港での訓練は効率的で効果的だとしています。
訓練は10月と来年1月に行われる予定で10月11日から10月予定の訓練が始まっています。
かつてはジャンボ機が訓練した3000メートルの滑走路はJALとANAが撤退した後、琉球エアコミューターや第一航空の小型機と海上保安庁の飛行機が訓練を行っていましたが、バニラエアの参入で華やかになります。
訓練する飛行機はエアバスA320という機材で黄色の機体がマリンブルーとエメラルドグリーンの伊良部の海の色に映えます。
これを目当てに訪れる観光客の姿も増えると思われていましたが、滑走路17を利用した北側からの進入が行われた日には17エンドと言われる付近の管理道路には人と車があふれました。
この時期に伊良部島を訪れる方はラッキーと思って是非見に行ってくださいね。(2017.10.14)
20171014タッチアンドゴー復活01 (1024x690) 20171014タッチアンドゴー復活02 (1280x865)



<リゾート開発>
伊良部大橋の開通と共に沸騰した伊良部島観光は一旦落ち着いたかに見えましたが、水面下では着々と物事が動いていたようです。
開通時に劇的に増加した観光客の数は、その後も順調に伸びている模様です。
そのような状況のなか、伊良部大橋のたもとに計画されているホテルに加えて、「下地島空港・周辺用地利活用事業」の本格化に伴い新たな内地企業のリゾート計画が示されています。
今年始めには「東京の不動産業者が伊良部島東海岸に土地を取得しており、2018年に国際基準のサービスを提供するラグジュアリーホテルの開業を目指している」との新聞報道がありました。
場所は渡口の浜の付近となっていますが、1940年6月30日に73名の人が犠牲になった伊良部丸遭難の碑の南側ですでに建設工事が行われています。
大型クルーズ船の寄航で外国人観光客の増加が著しい宮古島ですが、一方で下地島空港でのLCCや国際線チャーター便の受け入れに伴って外国人宿泊客の増加が見込まれています。
伊良部島のホテル建設計画もその受け皿になるのでしょうか?
今まで外国人観光客の方は日中の観光が中心でしたが、これからは宿泊を含めての利用となる見込みです。
地元の雇用が増えるなどのプラスになる面が多いと良いのですが、伊良部島でも多くの外国人観光客の方が訪れることが見込まれるため、今までに経験したことがないような様々な課題に対応する事が必要となります。
行政を含めた一体的な対応がのぞまれますが、まるよしでも独自に色々と考えて行かなければならない事は確実で、ビールの空き缶の増加が見込まれています。(2017.10.26)
20171026伊良部丸遭難の碑 (1024x690)



<橋詰広場>
伊良部大橋の伊良部側の橋詰広場は当初2015年1月の伊良部大橋開通に併せて整備するという話でしたが、用地の確保の問題などで宙に浮いていました。
今年になってやっと沖縄県が橋のたもとの空間を橋詰広場にするという計画が正式に発表されました。
計画によると2018年度に本格的な整備工事に入り、将来的には伊良部島の表玄関として休憩所や伊良部大橋を展望的する場所になる予定です。
宮古島市も広場内に2階建ての地域振興施設を建設するそうです。
建物の1階には農水産物や加工品・土産品などの物産販売所、2階には伊良部大橋と周囲の自然を眺望しながら食事のできるレストランを作る計画だそうですが、具体的な計画についてはまだ明らかにされていません。
是非本当の意味で、伊良部島全体の地域振興に役立つものであって欲しいと思います。
何はともあれ、かねてから要望のあった伊良部島の受け入れ態勢も遅ればせながらようやく形になってきたようです。(2017.11.03)
20171103橋詰広場



<共和バス>
伊良部島の路線バスに共和バスがあります。
ちなみに宮古島には宮古協栄バスと、八千代バスの2社があります。
伊良部大橋が架かる前、車の無い伊良部島の南区の住民は共和バスで終点の佐良浜港まで行って、定期船に乗り換えて宮古島へ渡りました。宮古島へ行くのも一日仕事です。
橋が架かると共和バスは宮古島の平良港行きとなり、伊良部島から乗り換え無しに宮古島に行くことができるようになりました。
路線バスは島民の足になっているため、各集落を巡ります。
バスは佐和田、長浜、国仲、仲地、伊良部の南区の各集落を通って、北区の佐良浜集落を経由して、絶景の伊良部大橋を渡って宮古島に向かいます。
そんな事情で宮古島への最短コースとはいきませんが、学校や病院、買い物に行く島民にとっては欠かせないものとなっています。
当初は宮古病院を過ぎると、次の信号で左折してマティダ劇場、平良港に向かっていましたが、10月半ば過ぎから信号を直進して公設市場の信号を左に曲がるようになりました。
この路線変更のおかげで、市街地を経由するようになり買い物にも便利になりますた。
観光客の方も港まで行かなくても、平良市街地から伊良部島行きに乗れるようになりました。
伊良部島に行かれる方は一度お試しください。(2017.12.26)

共和バス (1024x691)



<コンビニ事情>
以前、宮古島のコンビニと言えばココストアかファミリーマートでした。
2016年8月のファミリーマートとココストアの経営統合に伴い宮古島のココストアのピンクの看板も姿を消しました。
ヤマザキデイリーストアも城辺線にありましたが、現在は無いようです。
内地では大手のローソンは沖縄にはありますが、宮古島にはありません。
セブンイレブンはまだ沖縄にありません。
そんななか2018年度にセブンイレブンが沖縄に進出する計画が報道されましたが、宮古島・伊良部島に店は出来るのでしょうか。
伊良部島のそれぞれの集落には、コンビニが出来るずっと前から食料品から日用品・雑貨などの生活必需品が揃う商店が必ず何軒かあって、まさに昔からのコンビニエンスストアでした。
内地ではよろずや、沖縄ではマチヤーなどと呼ばれていたようですが、名残は狩俣マッチャーズなどの名前に残っています。
大手のコンビニの進出で状況は変わるのでしょうか?
伊良部島では伊良部大橋が架かった後も、各集落の個人商店は頑張って営業しています。(2018.01.31)



<下地島空港2>
現在はJALもANAも撤退してRAQと海上保安庁が細々とタッチアンドゴーの訓練をしている下地島空港ですが、昭和55年(1980年)から平成6年(1994年)まで那覇との定期便が就航していました。
国仲公民館の近くに記念の碑が立っています。
スタッフのTさんは当時下地島空港の保安検査を担当していたそうです。
昔を懐かしむと同時に今後の伊良部にとって有効な利用が望まれます。
などと思っていた矢先、事態は急展開となります。
LCCやプライベートジェットなどの受け入れが決まり、バニラエアーの離着陸訓練開始に加え、2019年3月からの開業に備え既に2017年秋から下地島空港では旅客ターミナルの工事が着工しています。
下地島空港の地上業務を行う会社も新設されました。
立て続けの計画にこれからどうなっていくのかと戸惑う今日この頃です。
地元の雇用など伊良部島にとって実態の伴った真のメリットがあれば良いのですが、これからの動きが気になります。(2018.02.04)
定期便就航記念碑 (1024x690)



<記念切手>
マニアにも色々有りますが、切手マニアという言葉が有ります。
マニアまで行かなくても切手収集に興味を持って珍しい切手を集めたり、お年玉付き年賀ハガキの賞品の切手シートを毎年とっておいたりした人は多いのではないでしょうか。
そもそも記念切手とは、なんらかの国家的行事を記念して発行される郵便切手で、一定枚数のみ印刷される切手の事だそうです。
記念切手によっては販売される郵便局や販売期間、郵便に使用できる期間まで制限されるものもあるそうです。
ちなみに普通の切手は販売される郵便局や販売期間、枚数に定めがないそうです。
以前、記念切手はそんなに販売枚数も無かったようですが、2008年の郵政民営化前後から各地の郵便局や様々な企業がフレーム切手を売り出してから種類も増えました。
フレーム切手とは、82円切手10枚であっても820円ではなく、制作費に権利料などを上乗せして販売する「記念切手」だそうです。
そんな例に漏れず、宮古島を題材にした切手も多く販売されるようになりました。
記憶に新しい所では伊良部大橋開通記念の切手等が有ります。
伊良部を訪れた記念やお土産に切手はいかがですか?
その場所その時しか手に入らない珍しい切手が手に入るかもわかりませんよ。
まるよしの近くには伊良部郵便局があるので、興味のある方は覗いてみてください。(2018.02.08)
記念切手02んみゃーち宮古島Ⅱ (715x1024) 記念切手02夢実現 (717x1024)



<結いの橋学園>
伊良部島には小学校、中学校がそれぞれ2校あります。
北区の佐良浜小学校、中学校と南区の伊良部小学校と中学校です。
宮古島・伊良部島も日本全国の例に漏れず、人口減少の流れに中にいます。
宮古島でも多くの学校が廃校になったり休校になったりしています。
伊良部島でも昭和30年代には1万人を大きく超えていた人口も、現在は5千人台に減少しました。
当然のことながら生徒も減少していて、伊良部島の小中学校もが合併して2019年4月に結いの橋学園として生まれかわる予定です。
結いの橋学園の用地については当初伊良部高校近くが予定されていましたが、土地をめぐるややこしい問題も有り、結局佐良浜中学校のグランドになるようです。
通学の問題や色々課題は有るようですが、前向きに捉えるしかありません。
昨年発表された制服はチョーカッコいいと言われています。
まるよしでは両中学校の合併により、最強のバレーボールチームが出来ると期待しています。(2018.02.16)



<くるりんバス2018>
昨年9月から11月まで試験運行された宮古島くるりんバスが今年も試験運転されます。
予定では4月から9月までとなっています。
昨年は宮古空港から平良港までの南周りと北周りで往復運行されたいましたが、今年はそれぞれ循環で運行されるそうです。
具体的な運行ルートは、宮古空港→ドン・キホーテ→県宮古合同庁舎→サンエーショッピングタウン宮古→市役所平良庁舎→公設市場→平良港→宮古病院→サンエーカママヒルズ店→マックスバリュ宮古南店→宮古空港の周回ルートとその反対周りになっています。
オトーリを回すわけではないですが、平良港を起・終点とする時計回りは「大漁回り」、宮古空港からの反時計回りは「豊作まわり」と呼ぶそうです。
宮古空港からは午前10時15分から午後6時15分の間に毎時15分と45分に出発して1周50分で走る予定です。
ただし土日は運休になるそうです。
市民や観光客の利用のほか、買い物難民になっている外国からのクルーズ船のお客さんが市内のスーパーに行くための利用も考えているとか。
料金は昨年と同じワンコインの500円なので、空港から市街地に行くには1~2名の利用ならタクシーより割安になると思われます。
タクシー業界の人には怒られるかも知れませんが、試しに一度ご利用ください。
ちなみに伊良部島にお越しの方は、平良港または公設市場から伊良部島行きの路線バスに乗り換えになります。(2018.03.28)
20180328くるりんバスパンフレット (905x1280)

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<プライベートビーチ>
伊良部島・下地島の周りにはたくさんのビーチがあります。
伊良部の人にはそれぞれお気に入りのビーチがあって、潮干狩り、釣り、酒盛り、デートなどで利用していました。
橋が架かる前は、船の本数が限られていたり、船賃が掛かる事もあって伊良部島を訪れる人は少数でした。
訪れる場所もガイドブックに紹介されてる観光地などの有名な場所がほとんどです。
シュノーケルなど海遊びが目的の人も大半は中の島ビーチにやって来ました。
伊良部大橋が架かってから伊良部島への観光客は急増して、10倍にもなったと言われています。
島に訪れる人が増えると、今まで島の人しか訪れなかったビーチにも人影がチラホラと見られるようになりました。
究極のプライベートビーチは人の出入りを拒んでいるかのように入り口は草で塞がれていますが、これからも綺麗な状態で残っていって欲しいものです。(2018.04.01)
キドマリバタ (1024x691)



<直行便2018>
ボーイング787 (582x861)今年もまた本土からの直行便の就航が増発されることが報道されました。
ANAは名古屋からの中部便を昨年6~10月の期間限定就航から通年運航に変更しました。
また20年近く運休となっていた福岡直行便が6~10月までの期間限定で運航の再開したり、1日1往復だった関西直行便は期間限定で1日2往復に増便されるそうです。
JTAも例年夏場には羽田直行便を増便をしています。
伊良部大橋が架かった2015年1月以前には直行便はJTAの宮古~羽田間の通年就航便1便だけでした。
2017年度には通年就航3便と期間限定便3便を併せて6便で繁忙期には都合5便の増になりました。
2018年度には通年就航便4便、期間限定便4便の8便になる予定で、繁忙期には7機の増便になります。
今年に限って言えば、少なく見積もって1機あたり150人が乗っていたとしても、人数にすれば毎日1000人以上が新たに宮古島に上陸することになります。
一人が平均2泊すれば1日当たり2000泊の新たな宿泊施設が必要となります。
3泊なら3000泊です。
当然ホテルなどの宿泊施設は、今までの規模ではキャパオーバーとなるため、建設ラッシュが続いているようです。
伊良部島でも昨年あたりからホテルの建設が目立ちはじめ、特に伊良部大橋から渡口の浜までの海岸沿いは新しい建物でが並んでいます。
ホテルの名前も横文字が増えて、かつての伊良部島とは様変わりです。
民宿まるよしもおしゃれな名前への改名が必要になるのでしょうか。(2018.04.13)
ボーイング787羽田 (749x506)



<クルーズ船2018>
伊良部大橋が架かると大型のクルーズ船が宮古島を訪れるようになりました。
当初は春から秋にかけてに集中してしましたが、最近は一年中の入港予定が発表されています。
大型のものでは3千人から4千人の乗客が乗っていると言われています。
クルーズ船が着くとピストン輸送された乗客は、平良港ターミナルなどで入国審査、税関、検疫等の手続きの後、市内各地に観光に向かいます。
当初はいわゆる爆買いが主流だったようですが、今では島内観光、マリンアクティビティ、買い物、食事など色々な目的で様々な場所がアジアの観光客で埋め尽くされます。
伊良部島でも観光スポットや中の島海岸などで外国の方が団体で訪れるようになりました。
市内のスーパーはアジアの人で溢れ、ジョイフル、A&Wなどの入りやすい店は満員になります。
沖縄銀行前や平良港のベンチで記念撮影したり、カラスの写真を撮ったり、国内の観光客では考えられないような場所で意外な動きがみられます。
スマホ片手にあちこち大人数で移動する乗客の様子を見ていると、文化の違いにビックリすると同時に、新しい宮古島の魅力を再発見する事もあります。(2018.05.11)
クルーズ船2018 (1024x693)



<ひまわり2018>
昨年から行われていた長浜の土地改良が終了しました。
記憶の範囲ではこれで3年連続で行われた土地改良によって、更に広大な土地がきれいに整備されました。
整然と区画された土地には今年もひまわりの種が蒔かれ、すでに1割から2割ほどが開花しています。
ひまわりは6月下旬頃まで楽しめそうです。
伊良部島の景勝地や観光スポットはどうしても海に近い一周道路に集中していますが、島の内陸部にも見所が有ります。
伊良部島の尾根にあたる長山港と白鳥崎を結ぶ道には内地では珍しいファームポンドが点在したり、近くには文化財になっている洞窟も有ります。
今年は早くもマンゴーの収穫の話も出始めましたが、マンゴー園も有ります。
この時期に伊良部島を訪れる方はひまわりなど、ガイドブックには載っていない場所を攻めてみてはいかがでしょうか?
思わぬ絶景が見られるかも知れません。(2018.06.04)
20180604長浜ひまわり畑 (1024x690)



<異常気象?>
ここ数年、毎年のように地球温暖化・異常気象と騒がれていますが、今年も色々取り沙汰されています。
1月、2月には震えるように寒い日が続きましたが、それ以降は暑い日が続き、雨も少なく空梅雨と言われています。
最近のニュースでは6月の台風も心配されています。
マンゴーも開花時の天候不良などで、不作の報道がされていますが、その後の高温で収穫時期が早まるとか。
島の基幹産業のサトウキビに影響が無いと良いのですが。
6月初めには、高温の影響か、単に気が早いだけなのか、早く仕込まれたのか原因はわかりませんが、早くもクマゼミの鳴き声が聞こえています。
サニツが過ぎた後の何回目かの大潮の潮干狩りでは、普通は数個しか採れないサザエが何十個も採れて「地震が来るのか」と話題になりました。
4月に佐和田の浜にコウノトリが渡って来たのも異常気象や地球温暖化の影響なのでしょうか?
4月末の伊良部大断水は異常気象のせいではなく、観光客の急激な増加などという後付けの理由になっていますが、今後の対策をしっかりお願いしたいと思っています。(2018.06.08)



<新しい看板>
夏の香りがしてくると伊良部島にも本格的な観光シーズンがやって来ます。
伊良部大橋が開通して以来、大きく様変わりした場所が数多く有ります。
人の動線が変わって、かつて定期船の港で伊良部島の玄関だった佐良浜を訪れる人は減り、寂しい限りです。
漁協が新築されて、新たな起爆剤になると良いのですが。
一方、伊良部大橋から南区へ向かう道路は交通量が爆発的に増えて、観光客をターゲットにした新たな施設が建設中です。
観光スポットでは中の島海岸には人があふれ、SNSで有名になった三角点とかイグアナ岩は誰でも知るポイントになりました。
そんな事も有って、遅ればせながら新たな注意看板も設置されています。
観光客の増加は好ましい一面も有りますが、眼に見えるような経済効果は少なく、逆に不測の事態を招く事も有ります。
いずれにせよ、素通り観光を卒業して、伊良部島にも経済効果や雇用の増加、それに伴う人口の増加などの確かなメリットがもたらされたら良いのですが。(2018.07.10)
20180710三角点注意看板 (1024x691) 20180710中の島看板 (1024x691)



<避暑地伊良部>
50年に一度という豪雨に見舞われた宮古島、吉野海岸へ降りる道も土砂崩れで数日間通行止めになりました。
以前はフィリピン近海で発生した台風も先島諸島近海で突然発生することが多くなり、発生した翌日には警報が出ます。
ニュースを見ると、内地では連日最高気温が35度以上の猛暑が報道されています。
都市部の猛暑は気象条件だけでなく、アスファルトに覆われた街つぐりにも一因が有るかもしれません。
サトウキビ畑が拡がる伊良部島でも暑い日々が続いていますが、最高気温は31度から32度で特段暑いと言う訳ではありません。風のある日は冷房をかけずに寝ている人もいます。
異常気象と言われて久しいですが、「何十年ぶり」とか「今までに経験したことのない」とか「命にかかわるような」というような表現で報道される気象事例が日常になりました。
異常はもう異常ではなく、通常になっています。
今までの常識は通用しなくなるかもしれません。
そんな訳で「夏涼しい伊良部島」に是非お越しください。(2018.07.22)
20180722イケノプカ (1024x691)



<建設ラッシュ>
伊良部大橋が開通して3年半が経過しました。
宮古島への観光客の増加は架橋に伴う一時的な波ではなく、更に続いています。
そんな中、すでに海岸線の土地はすべて内地の資本に買い占められたと噂されている伊良部島では、伊良部大橋から渡口の浜までの間で新しい施設があちこちで建設中です。
兼ねてから懸案の橋詰広場や、ホテルなどの宿泊施設をはじめ、レストランや別荘、何故か乗馬の施設もあると噂されています。
伊良部島の他の地域でも観光施設の他に、下地島空港のターミナルビルや小学校・中学校の合併で誕生する小中一貫校「結いの橋学園」の工事等が行われています。
伊良部島は建設ラッシュで色々な場所から職人さんなどが働きに来ています。
伊良部大橋が開通した当初は、宮古島の宿泊施設を利用する工事関係者の方々が多いようでしたが、今は現場に近い伊良部島に宿泊する人も増えているようです。
おかげさまで、まるよしにも色々なお話が有って、長期滞在の職人さんたちが滞在しています。
暑い中での現場作業は大変です。
まるよしの料理と冷たい飲み物が癒やしになって頂ければありがたいです。(2018.08.03)
20180803結いの橋学園完成図 (1024x502)



<福岡直行便復活>
ANAは今年も本土からの直行便を増発しました。
名古屋方面からの中部直行便の定期便化、関西からの直行便の増発、北九州の福岡直行便の復活です。
今回の本土直行便の増便、再開について「旺盛な先島諸島の需要が背景」にあるそうです。
宮古島への旅行人気は年々高まっています。
毎年のように伊良部島に通う人によると年々チケットが取りづらくなっているそうです。
チケット代や宮古島のホテルの宿泊費も割高になったという話しもあります。
直行便の増発は伊良部島に居ても実感します。
まるよしに宿泊されるお客さんも中部直行便が開設した昨年あたりから、名古屋など東海地方から来られる方が増えました。
福岡直行便が復活した今年からは福岡からのお客さんが確実に増えています。
来年の春からは下地島空港へのLCCの便も予定されています。
この流れで行くと、来年からはまるよしにも外国からのお客さんも増えそうです。(2018.08.27)



<台風の背中>
今年は台風のニュースが頻繁に流れます。
「宮古島を直撃か」というフレーズも、宮古島をスッポリ目に入れた8号をはじめ、内地に大きな被害をもたらした24号や宮古島地方を強い勢力で暴風圏に巻き込んだ現在進行形の25号でも聞かれました。
宮古島が台風銀座と呼ばれていた事が思い出されます。
全国的に台風の報道が多くなると、ニュース・天気予報でも色々な話題が出てきます。
各局の報道の中で多かったのは、台風の東側の方が西側より風が強くなり、被害が多くなるという話題でした。
北半球では台風は時計と反対回りに回転するため、進行方向への移動速度と回転の影響から台風の右側が風が強くなり、より危険という事だそうです。
平成15年(2003年)の台風マエミーは宮古島の西側を北上したため、伊良部島にも甚大な被害をもたらしました。
今年の台風は宮古島に接近しても東側を通過したため、大きな被害が出なかったようです。
このように台風の進路によって影響が異なるため、伊良部島でも進路予想に注意をはらいます。
報道では台風の東側とか右側が危ないとか言っているようですが、まるよしでは今回の台風もお腹側でなくて背中で良かったと言われています。(2018.10.06)



<コンビニATM>
宮古島のファミリーマートではATMでのご当地言葉による音声案内が今年2月から開始されています。
沖縄本島内に設置しているコンビニATMでは2012年から行われているそうですが、好評なため今回、石垣と宮古でも実施する事になったそうです。
琉球銀行と沖縄ファミリーマートとイーネットの協力で実現した試みで、それぞれの地域の「しまくとぅば」で音声が流れます。
宮古島では「んみゃーち」、石垣島では「おーりとーり」と、各地で「いらっしゃいませ」に当たる言葉で迎えています。
利用を終えた際には「ありがとうございました」を意味する「たんでぃがーたんでぃ」(宮古島)、「にーふぁいゆー」(石垣島)と案内するそうです。
伊良部島のファミリーマートでも音声が流れますが、残念ながら伊良部の方言ではありません。
観光客の中には、最近増えた中国人や韓国人たちのための外国語案内だと勘違いする人も居るようですが、確かにはじめて聞く人には宮古島や伊良部島の方言は外国語に聞こえるかも知れません。(2018.10.14)
20181014ファミリーマート(1024x690)



<17エンド2018>
20181022 17エンド案内板 (802x1024)下地島空港の17エンドの認知度はいつの間にかメジャーになっているようです。
観光客の方に話を伺うと、数ある宮古島の観光スポットの中でも訪れる優先順位の高いスポットになっていると言う事です。
確かに朝の早い時間から訪れる人も多く、下調べをして白砂が姿を現す干潮時を狙って来る人もいます。
夕日の頃は管理道路の西側は車で一杯になることもあります。
そのうち宮古島の主要ガイドブックにも観光スポットとして取り上げられるのは間違いありません。
夏の観光シーズンが過ぎた10月になっても、干潮時の絶景やサンセットを求めて多くの人がやって来ます。
下地島空港の入口には17エンドへの仮設の案内板も建てられました。
そんな人気スポットになった17エンドですが、来年3月の下地島空港のLCCの利用開始に伴って、空港管理道路への一般車両の乗り入れが引き続き認められるのか心配されます。(2018.10.22)
20181022 17エンド2018 (1024x690)



<乗瀬橋2018>
乗瀬橋の架け替え工事はいまだに作業中ですが、来年の春までには完成しそうです。
当初は2017年の春には開通予定でしたが、大幅に遅れてしまいました。
すぐ近くに伊良部橋があるため、生活への影響はそれほど多くは無いようですが、下地島空港の工事車両が集落の近くを頻繁に往来しています。
もともと伊良部島と下地島を結ぶ橋は南区の各集落から下地島のサトウキビ畑に向かう5本の橋が有りましたが、乗瀬橋は下地島空港の建設に伴って後から架けられた橋だそうです。
当初の予定通り開通していれば、今回の下地島空港ターミナルビル建設工事にも間に合っていましたが、下地島空港の再開も電撃的だったので、結果論でしかありません。
工事の遅れと言えば、伊良部島の小中一貫校の建設をはじめ、島での工事は軒並み遅れが出ているようです。
宮古島、伊良部島ではあちらこちらで建設ラッシュで人手不足が深刻です。
下地島空港のターミナル施設の開業日も2019年3月30日と正式に発表になりましたが、実際に間に合うのか工事関係者も心配しています。
2015年1月31日に開通日を早々に発表して、開通した後も工事が続いた伊良部大橋の開通が思い出されます。(2018.10.30)
20181030乗瀬橋完成予想図



<ゴルフ事情>
宮古島には3つのチャンピオンコースのゴルフ場があります。
南国のリゾートゴルフは人気で、ゴルフツアーのパックも数多くあります。
3つのコースを一日で回るゴルフトライアスロンも開催されています。
伊良部島にもゴルフコースがあります。
公営のゴルフ場で9ホールのコースですが、距離も有り、戦略的なコースで地元のゴルファーをはじめ、観光客にも人気があります。
土曜日・日曜日には地元のコンペで駐車場が一杯になります。
高級ゴルフコースとはいきませんが、橋が架かる前から冬場には避寒も兼ねて、長期滞在のリピーターが毎日のようにゴルフ場通いをしていました。
さすがに暑くなると利用者も減って、年間を通しての来場者数は限られていたようです。
しかし2015年に伊良部大橋が開通すると状況は一変します。
宮古島の住民や観光客の利用も増え、来場者数は倍増、それまで突然行ってもプレー出来たゴルフが予約を取らないと駄目になりました。
そんな中、ゴルフ場の買収の話が浮上しています。
下地島空港のLCC利用の開始やホテル建設ラッシュで、更なる利用者の増加を見越してか、民間への売却話です。
いままで、のんびりとマイペースでプレーできた格安の施設は、高級ゴルフコースへと変貌してしまうのでしょうか。
今後の伊良部島の状況は誰にも先行きが読めません。
伊良部島でのゴルフをゆっくり楽しめるのは、今のうちだけかも知れません。
ゴルフ好きのあなた、早めのご利用をお勧めします。(2018.11.23)
サシバリンクス (1024x692)



<LCC>
三菱地所が整備を進める下地島空港旅客ターミナル施設の開業日が2019年3月30日に決定し、LCC(格安航空会社)のジェットスター・ジャパンが成田便を1日1往復で就航させると報道されていましたが、こんど新たに旅客ターミナル施設名称と成田~下地島線の時刻表が発表されました。
新旅客ターミナルの名前は「みやこ下地島空港ターミナル」と言うそうです。
運行は1日1往復の期間と週4往復の期間があるようです。
就航する飛行機の乗客定員は180名ということなので、週4日就航の週でも600人から700人前後が1週間に下地島空港に降り立つことになります。
「早起きして宮古島へ行こう!」と言うキャッチフレーズのようですが、その通りに成田発が7時25分と早い事、最安値は6,990円ということを考えると成田空港に近い首都圏の人の利用が想像できます。
伊良部島に建設されている高級ホテルの利用者とのイメージにギャップを感じます。
伊良部島に里帰りする人には超便利ですが、下地島空港に降り立つ観光客たちは、どこへ向かうのでしょうか。
ちなみに下地島空港からまるよしまでは、約2.5キロです。
下地島にレンタカーも開業するそうですが、空港から近いまるよしにはタクシーでも600円以内で行けそうです。
ちょっとガッツを出せば歩いても来れます。
4月以降は「下地島空港から来たよ」というお客さんがまるよしにも増えるかもしれません。(2018.11.27)
下地島空港 (1024x691)



<島時間>
沖縄を訪れる観光客はハワイを抜いたなどとニュースが流れたようですが、宮古島での観光客の増加も著しいものがあります。
以前、宮古島を訪れる人は沖縄らしい沖縄を求めて来る人がほとんどで、離島ならではの生活環境を楽しんでいたものです。
離島の離島の伊良部島ではなおさらで、コアな人たちが島の空気にどっぷりと浸かっていました。
伊良部大橋が架かりメディアの露出度が高くなって、様々な動機で島を訪れる人が増えると色々なニーズが必要になってくるようです。
普段から便利さに慣れて、効率的な生活を送っている人たちの中には、離島に来ても都会と同じサービスを求める人もいます。
そういうニーズに対応する本土資本のホテルや飲食店も増えて行きます。
いつの間にか、せっかく旅をしても違うのは景色だけで、日本全国同じサービスになって、島の個性はどんどん無くなって行くように思えます。
都会では当たり前の事が、当たり前でないのが離島の魅力です。
不便と思える事もあるかも解りませんが「郷に入っては郷に従え」の言葉のとおり、伊良部島に来られた際は、ゆっくりと時が流れる島時間に身を任せるのが一番贅沢な楽しみ方かもしれません。(2018.12.17)
島時間ピンザ (1024x692)



<千代泉>
宮古諸島には泡盛の酒造が7つありましたが、今は6つになっています。
そのうち伊良部島にも2つの酒造所があります。
宮古島の狩俣にも、千代泉酒造所という蔵が「千代泉」という銘柄を製造していましたが、昨年正式に廃業したと報道がありました。
千代泉酒造所は1948年の創業で地元住民を中心に親しまれていましたが、2013年に経営者が亡くなって以降、後継者が見つからず休業状態だったそうです。
報道によると、県内の泡盛酒造所の廃業は1972年の日本復帰以降では初めてだそうです。
一説によると千代泉は生産量が少ない事もあって、狩俣の集落で飲み切られてしまい、宮古島の他の集落でも中々手に入らないまぼろしの泡盛でした。
波照間島の泡波を思い起こさせる話ですが、一時平良のスーパーでも見かけた時期がありました。
休業の話が出たときに探しに出かけたまるよしのお客さんもいましたが、とき既に遅し。
狩俣の購買組合から個人商店まで狩俣の集落をくまなく捜索に行きましたが、空き瓶しか見つからなかったそうです。
狩俣では逆に「見つけたら教えて欲しい」と言われたとの事、平良で見かけた時に買っておかなかった事が悔やまれたそうです。
そんな中「千代泉」を復活させる取り組みが進んでいるというニュースが流れました。
那覇の泡盛倉庫というところが酒蔵で眠っていた原酒を全て買い取って、「千代泉プロジェクト」と称するプロジェクトで商品化を進めているそうです。
千代泉は他の銘柄の泡盛とブレンドして販売するそうで、まるよしのお客さんでもすでに味見をした人もいるようです。
泡盛を水割りにして飲むだけでなく生のまま、ちぶぐゎーという小さなおちょこでじっくり楽しむ飲み方の提案をしているそうですが、オトーリに慣れた宮古島の人向けではないようです。(2018.01.02)



<移住>
淡麗生ビール (615x1024)2001年に放送された朝ドラ「ちゅらさん」の影響もあったと思われるますが、その後沖縄ブームがおきます。
沖縄ブームを受けて2003年から2009年にかけて、こんどは沖縄への移住ブームがおきます。
移住の中心は沖縄本島と石垣島を中心とする八重山地方です。
石垣島では増加する移住者と島の住人との間で、意識の違いで色々な問題があったようにも聞いています。
また沖縄県人口増加計画によると「移住者は、賃金水準や交通の便、子育て環境が合わないことなどから、沖縄での生活をあきらめ、3年以内に戻ってしまう人も多い」と言う事で、定着しない人が多いようです。
それでも八重山地方の人口は増え続け、かつて大きく下回っていた宮古諸島の人口を上回り逆転する勢いだと言われています。
八重山圏内は移住を中心とする社会増が多いのに比べ、宮古諸島では出生率が多いのにもかかわらず、宮古圏外に出ていく人が多い傾向がにあるそうです。
伊良部島でも佐良浜と伊良部の小中学校の統合や、伊良部高校がを宮古高校に統合する計画などもあるように、人口の減少が深刻です。
今の伊良部バブルと言われる機会に移住を含めた社会増の他に、宮古圏内からの転出の減少やUターンのために魅力的な雇用をふやすなどの目先の利益にとらわれない、長期的な視野にたった人口回復の施策が行政などに求められています。
当然、私たちも頭をひねらないといけない訳で、またまたビールの消費量が伸びる事は確実です。(2019.01.30)



<ずぅずぅぱるんかい>
ぱるんかいパンフレット (679x1024)2015年から地域おこしの事業として始まった「宮古島ひとときさんぽ」、島の人と島時間を過ごす新たな観光スタイルを提案しています。
宮古島のまち歩きツアーや、来間島のヤギさんぽなどまち歩きの他にも、漁師体験などの体験型のツアーなどもあります。
伊良部島でも佐良浜のまち歩き&お宅訪問「やーがまくーがま」や佐良浜漁港の「魚さばき体験&ランチ」や「マングローブ・カニ漁ツアー」などいろいろなコースがありますが、これらのツアーは全国ネットの旅番組でも紹介されていました。
その中で伊良部島の摘み草まち歩き&郷土料理体験の「ずぅずぅぱるんかい!」というコースがあります。
「ずぅずぅぱるんかい!」とは「さあ、畑に行こう」という意味です。
伊良部の集落を巡りながら、島の案内人の話を聞きながら、ランチやお茶の食材になる野草やハーブなどを摘んでいきます。
まち歩きの後は、畑で島野菜を収穫してランチの食材にします。
その後、郷土料理とハーブティーを飲みながら、島の人たちと地元ならではのおしゃべりをします。
まるよしでも一時、ほがらかやをランチの場所に提供していた時期がありました。
島の人の日常の生活に触れることができたり、普段は聞けない島の話が聞けたりして、通常の観光とは違った体験ができます。
2、3年前には「ずぅずぅぱるんかい!」が韓国番組のロケに使用されました。韓国のトップ3に入る女優が来ていたとかで、韓国でブレークすれば、ツアーも韓国の人たちで一杯になるかも知れません。
予約で一杯になる前に島の人と、さあ畑に行きましょう。(2019.02.03)
ぱるんかい食事 (1024x693)



<空港管理道路>
伊良部大橋が架かってしばらくすると、下地島空港の17エンドと呼ばれるポイントを満喫できる空港北側の一周道路には観光客が続々と訪れるようになりました。
17エンドを見渡せる滑走路の北側の周りの道路は空港の管理道路で一般道ではありません。カーナビにも道路の表示が無いようです。
定期便の就航の決定に伴い、管理道路への乗り入れが心配されています。
空港は県の管理になっていて、「県としては定期便の就航に伴い封鎖したい」とか、「宮古島市は観光の観点から封鎖はしたくない」とか、「間を取って一方通行になる」とか、「離発着の時に規制する」とか色々噂が飛び交っていますが、どうなるのでしょうか。
そもそも橋が架かる前は、空港の周辺道路に来る人は、タッチアンドゴー目当ての人がほとんどで、駐停車のルールを守っていました。
駐停車禁止区域に止める等はもっての他です。
ところが橋が架かると状況は一変します。
SNSで拡散した、17エンドの白砂と夕日の絶景を目当てに観光客が殺到すると、ルールも守られなくなることが増えていきます。
このような状況が続くと、常時の道路封鎖の話も現実味を帯びてきます。
折角の絶景が幻になってしまうかもわかりません。
伊良部島の他の観光地でも同様ですが、節度ある利用が望まれています。(2019.02.19)
空港管理道路 (1024x690)




<幻の絶景>
色々な噂が飛び交っていた、17エンドにアクセスする下地島空港管理道路。
このほど、下地島空港は定期便の就航に伴い、今まで一般にも開放していた空港管理道路を3月23日から全面車両通行止めとすることを決定しました。
「空港管理保安体制に万全を期す必要がある」との事ですが、2015年に伊良部大橋が開通して以来、爆発的に増えた観光客のマナーの悪さも一因に有るようです。
とばっちりを食うのは、地元の釣り人たちや、夕方のんびりとドライブするおじぃ、おばぁたちです。
今までの日常が無くなって、「何で?」という思いでしょう。
歩いて行くのは大丈夫との事ですが、新たに観光の動線の問題や、駐車スペースの確保などの問題が話題になっています。
年々変化が激しい伊良部島・下地島ですが、今後どのように変わっていくのでしょうか?
報道が出ると、宮古島からも続々と人が訪れています。
「通行止めになる前に行っておこう」という事でしょう。
通行止めになると、アクセスが難しくなる17エンドの絶景は、幻の絶景として、ますます人気が出るかもしれません。
通行止めになる前にまるよしにお泊まりになるお客さんは、興味が無くても是非訪れてみてください。(2019.02.23)
空港通行止め看板 (1024x691)



<路線バス新設>
3月30日の下地島空港の定期便就航に伴い、かねてから話題になっていた路線バスについての報道がありました。
定期便の離発着に合わせて、宮古島の宮古協栄バスと沖縄の中央交通の2社が新たに路線バスを運行するそうです。
運行ルートは、みやこ下地島空港から伊良部島の南西部の県道204号線を通り、伊良部大橋、宮古島の市街地、宮古空港、東急リゾートなどを経由して、終着点はシギラのリゾートホテルだそうです。
石垣島でも新空港の開港した時に、島のホテルを巡る路線バスが出来たという話もありました。
今回の路線は、定期便で下地島空港を訪れる人の利便性を高めるためと共に、「下地島空港と宮古島中心地や大型リゾート施設へのアクセスが乏しいことから、地域住民等のアクセス向上に取り組むなどの目的」で開設されたそうですが、発表されたの路線図を見ると伊良部島の集落近くに停留所はありません。
下地島空港からの次のバス停は、宮古協栄バスで「渡口の浜入り口」、中央交通では「平良港」になっています。
一部の情報では「途中乗降も可能」という話もありますが、定期便の発着日と時間に合わせてそれぞれの会社が一日一往復という事もあり、本格的な住民の足にはなりそうにはありません。
これからは定期便の増便に合わせて本数が増える事も有るそうです。
香港からの定期便や関空からの直行便の就航の発表があった事もあり、これからは、バスの本数が続々と増えるかもしれません。
伊良部島の住民が解りやすく利用できる停留所の新設も含めて、住民の足になるように今後に期待しましょう。
3月末からは伊良部島から宮古空港まで乗り換え無しで行けるようになるので、まるよしにお泊まりになる方も、機会があれば一度利用してみてください。(2019.03.19)
宮古協栄バス (1024x692)



<近くて遠い?17エンド>
ここ2、3年の間に、赤丸付きで人気急上昇した新たな観光スポット「17エンド」。
この17エンドに続く下地島空港管理道路は、予告のとおり3月23日から全面車両通行止めになりました。
実際に通行止めになってみると、改めて伊良部大橋の影響の大きさを実感させられます。
そもそも伊良部大橋が架かった事により、宮古島と繋がり伊良部島の生活は便利になりました。
一方、大橋の開通によって観光客は倍増。
島の住民にメリットがあるかは無いかは不明ですが、色々な思惑が入り乱れ、いわゆる伊良部バブルの真っ最中です。
新しいホテルや建物が出現し、現在進行形であちらこちらで建設中です。
そして、ついに下地島空港の定期便の復活となります。
ターミナルビルも新築されました。
1980年から10数年就航した那覇との定期便の時代とはスケールが違います。
そして「空港管理保安体制に万全を期す必要がある」との理由で、空港管理道路は全面車両通行止になりました。
空港管理事務所によると、徒歩の通行は大丈夫だそうです。
また、自転車は道路交通法では軽車両なので乗って通行する事は出来ませんが、押して行くのは良いそうです。
北側滑走路の周りの空港管理道路は2.5キロ弱あります。
事務所では「自転車を押して行くのは可能だが、自分の体力や健康状態と相談しながら行って下さい」との事です。
確かに夏は強烈な日差しでマジ暑く、冬場では北東からの強風が障害物の無い滑走路を吹きけて体力を奪います。体感は内地並みの寒さになることもあります。
下地島を一周するには、管理道路を通らないと行けないので、一周を目指す人は気合をいれて挑戦してください。
通行止めになって不便になったと思うより、運動がてら17エンドの絶景をたっぷり体感できると前向きに考えてみましょう。(2019.03.27)
遠くて近い17エンド (1024x691)



<ファームポンド2019>
伊良部島の最高峰、牧山に建設された新しいファームポンドは、ランドマークになっている2本の鉄塔の向かいに有ります。
この巨大なファームポンドには、宮古島の地下ダムから伊良部大橋の下を通って灌漑用水が送られます。
このたび宮古島の地下ダムから、このファームポンドに農業用水の送水が始まったとの報道がありました。
23キロ以上に及ぶパイプライン敷設には、伊良部大橋の建設より費用がかかった等の噂も飛び交いましたが、それだけ壮大な事業であることは間違いありません。
これで、伊良部島の農業用水の確保が可能になりました。
これまでは日照りで渇水が続くと、タンクローリーでキビ畑に水を巻く光景が見られましたが、何年後かにはそんな姿も見られなくなるかもしれません。
スプリンクラーなどの実際の運用はまだまだ先になりそうですが、今年の4月1日から牧山ファームポンド敷地内に置いてある給水施設を、暫定的に利用できるようになりました。
給水施設とは簡単に言えば水の自動販売機です。
専用コインを投入すれば水を使えて、コイン1枚で使える水の量は500リットルだそうです。
サトウキビ農家は日照りが続くと、2000リットルや3000リットルの散水用の巨大タンクを軽トラに積んで水を買いに行きます。
コインは1枚20円で宮古島市役所の伊良部庁舎で販売するとの事です。
宮古島の同様施設で「飲料水の販売機の相場と間違えて300円投入したら、水浸しになってひんしゅくをかった」と「読めば宮古」にも話がありましたが、興味本位でお試しする事はお控えください。
ちなみに当時は500リットルで10円だったそうです。(2019.04.12)
ファームポンド2019 (1024x689)



<伊良部大断水>
佐和田の浜のコウノトリの佐和田幸田はついに滞在一年になったと報道がありましたが、喜んでばかりはいられないようです。
もともとコウノトリが南国の干潟に住みつくのは珍しい事だそうです。
伊良部島でコウノトリを観察している野鳥の専門家によると、佐和田の浜の干潟はプランクトンが増えて、コウノトリの餌になる生き物が増えた事も一因ではないかとのことです。
プラントンが増えたということは、裏を返せば水が汚れたということです。
伊良部島は下水が整備されておらず、石灰岩の自然のろ過に頼っているとの事ですが、急激な観光客の増加やホテル建設で水の使用量にろ過に追いつかなくなった事が原因ではないかとも言われています。
思い出されるのは昨年の4月末のゴールデンウィークを襲った伊良部大断水です。
伊良部島の南区は散々な目に合って、まるよしでも臨時休業を余儀なくされました。
当初、市長は「水の使用量の増大に対し、 家庭に送水する配水池からの供給量が追いつかなかったことが原因」としていましたが、実際は「国仲にある貯水池(タンク)内の注水量を調整する部品の破損」が原因だと判明しました。
コウノトリの話を聞くと、水道の使用量の増加による断水の話にも納得が言ってしまいそうですが、これから伊良部の水は上水も下水もどうなるのでしょうか。
観光資源にもなっている美しい海の水質汚染対策が望まれますが、今年もゴールデンウィークが近づいてきて、昨年のようなハプニングが起こらない事を祈ります。(2019.04.16)



<難破船>
2013年1月に難破したモンゴル船籍の貨物船の事故は痛ましいものでした。
船は移動されずにそのままシンビジのリーフの上に放置されました。
座礁した当時は船体は原型をとどめ、ウナウサギバナタから見ると手に取るように間近に見ることができました。
座礁した船は、毎年の台風と冬場の季節風がもたらす大波に洗われ、時と共に朽ちて行き、姿は年々小さくなっていきます。
遂に一昨年の台風で船体はひっくり返って、船底が上になってしまいました。
時が経つに連れて、事故の記憶は遠くなって、難破船は事故の実体ではなく単なる目印となっていきます。
ここ2、3年で有名になった断崖絶壁からの景色が有名なイグアナ岩ですが、同じような絶壁の景色が売りの三角点と区別するためか、難破船が見えるポイントとしても知られていきます。
北からの強烈な冬の季節風で座礁した難破船、船体は風化しても、今後の教訓とし事実は風化させたくない思いです。(2019.05.06)
up2013難破船 (862x568) 2019難破船 (1024x695)



<ダイビング事情>
ダイバーの間では透明度の高い海と変化に富んだ地形で人気の宮古島ですが、実際に潜る場所は伊良部島・下地島周辺が多いようです。
伊良部大橋が架かる前は、白鳥崎方面や下地島の西のポイントを目指して、平良からダイビング船がたくさんやってきたものです。
当時、伊良部島のダイビングの業者さんは数えるほどで、伊良部島に宿泊して海に潜る人も少数でしたが、コアな海好きが多かったようです。
ダイビングに限らず伊良部島に渡って、海岸からエントリーしてシュノーケルを楽しむ人も、透明度の高い海と手付かずの自然に魅せられた一握りの人だけでした。
伊良部大橋が架かった今でも、ダイビング船が平良から伊良部島周辺の海を目指す姿は、橋が架かる前と大きく変わった様にはみえませんが、シュノーケルやサップなどのマリンレジャーで伊良部島を訪れる人は圧倒的に増えています。
平良の市街地やリゾートホテルに宿泊している人も、吉野海岸や新城海岸よりずっと近くなった中の島ビーチを目指します。
ガイドブック載っていないビーチにも人の姿を見かけるようになりました。
お客さんの増加によって、マリンレジャーの業者さんも宮古島と最近増えた伊良部島の業者さんが入り乱れて、ビーチ周辺は過熱気味です。
サンゴやリーフ周辺の生物などの海辺の環境も危惧されていますが、昔ながらの島の人の生活に影響がでないか心配されています。(2019.05.26)
ハタンポの群れ (1024x691)



<下地島のまもる君>
下地島空港にジェットスターの定期便が就航して少し経過した5月10日、一人のまもる君が人事異動で宮古島から下地島に転勤して来ました。
勤務地は伊良部橋のたもとの五叉路で、下地島では初めての勤務です。
ここ最近、旅番組やニュースで更に取り上げられる事が多くなった宮古島ですが、近頃は伊良部島も単体で登場するようになりました。
以前は宮古島のおまけのような形での扱いだったのですが、まるでメジャーデビューのようです。
そんな状況も影響したのか、まもる君の伊良部島・下地島の勤務は3人体制になりました。
新しい勤務地は激務です。
下地島空港へ通じる県道は、乗瀬橋の架け替え工事が終わり動線が変わりました。
下地島空港の管理道路が通行止になったため、中の島ビーチや通り池などの観光スポットを訪れる車は往復する事になり、交通量が増えました。
そのため、兼ねてから見通しが悪く、優先道路が解りづらいと言われてきた五叉路は更に危険度が増しました。
記念写真を撮りたいという人もいると思われますが、まもる君が勤務する場所は危険な交差点です。出来れば見るだけにしておいて下さい。
どうしても撮りたいという方は、まもる君を嘆かせる事が無いように、安全には最大限の配慮をしてください。(2019.06.03)
下地島のまもる (1024x691)



<下地島空港ターミナル>
下地島空港の定期便就航に伴い、ターミナルビルが新築されました。
空間を広々と使った贅沢な造りになっています。
今は、成田下地島間の定期便が一便と韓国からのチャーター便が不定期に往復するという状態なので、土産物屋やハンバーガー屋などの空港付帯施設が入っているターミナルはガラガラと思いきや、意外に人が来ているようです。
お披露目の時は、伊良部大橋開設以来の初渋滞を引き起こしました。
2ヶ月が経過した今では、宮古空港から観光で訪れた方や、まだ見ていない宮古島の住人など冷やかし半分の人が多いようですが、今後の観光スポットになる可能性を秘めています。
7月からは関空からの定期便と香港からの定期便の就航が決まっている下地島空港。
まるよしにお泊まりの方も、旅番組などで紹介されて全国区になる前に、話の種に行ってみてください。(2019.06.11)
下地島空港ターミナル (1024x691)

ジェットスター (1024x691)



<新乗瀬橋開通>
ついに新しい乗瀬橋が完成して、3月16日から通行が出来るようになりました。
2013年から始まった橋の架け替え工事は、当初2017年の春には完成予定でしたが、随分と遅れました。
2018年の春には出来るという話も出ていましたが、工事現場の周辺には関係者の人影も少なく、いつできるのかねぇと話題になっていました。
すぐ近くに伊良部橋があるので、島の日常生活に影響はあまりありませんでした。
しかし、観光の主要なルートになっていてナビに出てくるにもかかわらず、工事中で通行出来ずにいたため、観光客には解りづらかったようです。
塩田公園や伊良部橋の両端で右往左往する車も見かけました。
ところが2019年3月の下地島空港の再開が本格的なると、状況は一変して2018年秋ごろから急ピッチで工事が進み始めました。
新しい橋には地元の小学生と中学生が書いた漢字とひらがなの橋銘板が設置されたそうですが、正式の読み方は「ぬーしはし」と呼ぶそうです。
かつて、地元の子供のダイブの聖地だった以前の乗瀬橋とは橋の高さも形状も変わりました。
橋からの見る渡口の景色は新たな絶景になりますが、下地島空港や通り池、中の島に向かう観光客のルートになるため、交通量が増加が予想されます。
くれぐれも気をつけて渡口の絶景を楽しんでください。(2019.06.15)
新乗瀬橋から (1024x690)



<フナウサギバナタ展望台>
伊良部島の北の絶壁にフナウサギバナタ展望台があります。
伊良部島の建造物はやたらサシバを型どった物が多く、牧山展望台や平成の森公園のサシバの滑り台などがありますが、フナウサギバナタのサシバは凛とした姿勢で、シンビジの海を見渡しています。
展望台下の広場からはウミガメの泳ぐ姿も眺められましたが、いつしか立入禁止の看板が立ちました。
この展望台は1985年(昭和60年)に整備され、今年で築34年経ったそうですが、台風や冬の季節風の影響で老朽化が進み、この度解体される事になったと報道がありました。
今は屋根の部分がサシバの頭部や羽にあたりますが、今後は屋根の無い展望台になるそうです。
「フナウサギバナタ」は絶景ポイントとして有名ですが、名前の由来は「船を見送る岬」の意味で、展望台が出来るずっと前から、沖縄本島などに旅立つ人や出征兵士を見送った伊良部島の住民の思いのこもった場所です。
シンボルのサシバの展望台は解体工事のため、7月10日から立入禁止になるそうですが、遠景でもその姿は凛々しさを感じます。
この時期に伊良部島を訪れた方は、最後の勇姿を目に焼き付けてください。(2019.07.09)
フナウサギ展望台 (1024x690)

フナウサギ展望台02 (1024x658)



<17エンド駐車場>
定期便の就航に伴い、車両通行止になった17エンド。
訪れる人が減るのではと思いきや、人気に衰えは無いようです。
通行止になった管理道路の両端は駐車する車が後を絶たず、特に白砂が現れる西側は先端の進入灯がある橋に近い事も有り、駐車する車で溢れています。
因みに管理道路の車止めから進入灯のある橋までは、佐和田の浜側からは約1.5キロ、通り池側からは約1キロ弱です。
そんな訳で通り池側の管理道路の入り口は駐車する車が一杯で、時間帯によっては50台を越える勢いです。
通行止当初は、比較的駐車する車も少なく、管理道路に向かって左側に一列に整然と駐車していました。
しかし、今は両端にびっしりと駐車して方向転換もままならない状況で、いつ事故やトラブルがあっても、不思議でありません。
空港の開港と共に、定期便の着陸を見に来る人も増えました。
下地島空港のターミナルでは17エンドのTシャツも販売されています。
今後、ますます訪れる人が増えることが予想されます。
議会の質問に対して駐車場を整備する旨の回答があったとの報道がありましたが、実際の整備には時間がかかるようです。
通行止になる前、管理道路に駐車する際は海側に駐車するというルールがありました。
今回のケースは公道のため、そのようなルールは難しいと思われますが、中の島海岸の駐車場のような簡易な臨時駐車場の設置など一日も早い駐車のルールづくりが求められています。(2019.07.13)
17エンド駐車場 (1024x690)



<路線バス増便>
定期便の就航に伴い開設された、下地島空港を結ぶ路線バス。
当初の新聞報道のとおり、関空からの定期便の就航にあわせて増便になりました。
これで、宮古協栄バスは定期便の発着日は一日2往復になりました。
今週には香港からの定期便が就航しますが、その離発着についての対応は無いそうです。
一方、新規参入した中央交通は香港便にもあわせて増便するため、基本一日3往復になるそうです。
当初はまったく同じルートを走るかと思いきや、下地島空港を発車した協栄バスは国仲の信号を右折して、仲地、伊良部の集落を通って伊良部大橋に向かいます。
一方、中央交通は集落を通らずに、伊良部大橋を目指してひたすら県道を南に向かいます。
中央交通は当初から宮古島のホテル利用客をターゲットとしたバスでしたが、協栄バスはリゾート線として観光客の利用のほかに、地元住民の足としての利便性もうたっていました。
宮古島の中では、今までのバス停を経由するので、こまめに停まりますが、伊良部島の中では集落内の停留所には停まりません。
折角、集落の中を通るのに、伊良部島の住民や伊良部島集落内の宿に向かう観光客には残念な限りです。
伊良部島を走る路線バスと会社が異なるので競合するとか、色々大人の事情があるようですが、利用者にとっては集落内はフリー乗降区間にするなどしてもらえれば大助かりです。
そんな訳で、下地島空港からまるよしに来られる方は、800円強の料金でタクシーを利用するか、約3キロ弱歩いてタダで来るか、路線バスの運転手さんに泣きついて国仲の信号で降ろしてもらうかなどの方法になります。
ただし、第3番目の方法については保証出来ません。(2019.07.17)
宮古協栄バス時刻表 (632x1024)  中央交通時刻表 (701x1024)



<スキンダイビング>
透明度が高い宮古島周辺の海ではダイビングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティが盛んですが、ここ最近はスキンダイビングの人口が増えているようです。
伊良部島周辺の海はドロップオフに近いところも多く、ビーチエントリーでも10m以上の深みにすぐ行けます。
伊良部大橋が架かった今では、お手軽に伊良部島に来られるため、長いフィンを持った人たちがビーチを訪れる様になりました。
当然、マリンショップでもスキンダイビングをガイドするところも増えていますが、客層を見てみると若い女性が圧倒的に多いようです。
聞くところによると長いフィンで潜っていると、足が長くみえて、スタイル抜群に見えるとか。
その姿を写真に撮って渡すショップもあるそうです。
まるよしでも長い荷物を背負った女性が訪れますが、「三線ですか?」と尋ねたところ、スキンダイビング用のロングフィンでした。
そんな訳で満潮時にリーフを超えて、ドロップオフで潜る姿がよく見られるようになりました。
宮古島特有の地形から、洞窟を潜り抜ける素潜りもブームのようです。
昔から満潮時の海は危険があると言われています。
伊良部島でも満潮時には決して海に入らない人もいます。
海は何があるか解りません。
過信は禁物です。くれぐれも安全に配慮してください。(2019.07.29)
イモトコラージュ



<観光資源>
伊良部大橋の開通から始まった伊良部島のバブルストーリーは下地島空港の開港で益々勢いが増しているようですが、その影響は様々なところに及んでいます。
観光客の爆発的な増加と、ビジネスチャンスに食いつく怪しげな人々の登場は予想されていましたが、ビーチの傷みは想定以上に早まっています。
今まで、地元の住民がバーベキューや潮干狩りなどで楽しんでいたガイドブックに載っていないビーチにも人が入り始め、自然環境は加速度的に壊れて行っています。
ビーチの利用に関して言えば、伊良部大橋が架かる前は伊良部島の業者が節度を持って対応していましたが、今はやりたい放題と言った感じです。
ガイドブックにも紹介されている中の島ビーチはサンゴが踏み荒らされ、かつてハマクマノミがたくさんいてクマノミマンションとか、クマノミ団地と呼ばれていた場所は過疎が進んだ地域のように、住民のクマノミが減って様変わりです。
餌付けをしたり、網で熱帯魚を掬う親子の姿も見られます。
一周道路から見渡せるビーチでは、アクセスが良いこともあって、訪れる人が圧倒的に増えています。
ピサピシの浅瀬にいたカクレクマノミも、捕獲されたのか、ごく最近姿を消しました。
カヤックやSUPのパドルでサンゴを傷める姿も見受けられます。
こんな例は数限りなくあります。
伊良部島、下地島にあるビーチは昔から地元住民の生活の場で有ると同時に、大切な観光資源です。
「過去最多の観光客が訪れた」と浮かれるのも良いですが、観光客が求める美しいビーチが姿を変えて行ってしまってはもとも子もありません。
待ったなしで、観光資源の環境を維持して行く施策が求められています。(2019.08.06)
ピサピシのカクレクマノミ (1024x768) ピサピシのイソギンチャク (1024x770)



<レンタサイクル>
空港レンタサイクル(472x1024)伊良部大橋の開通に続き、下地島空港への定期便の就航で人気の出ている宮古島観光ですが、伊良部島への関心も高まって来ているようです。
手前味噌ですが、「2回目の宮古島はまるよしに泊まって伊良部を極める旅」にあるように、伊良部島単体でも充分楽しめるといったことも知られてきたようです。
特に下地島空港の利用者にとっては、空港から近い伊良部島・下地島の宿は時間を有効に使えて、滞在期間中、眼一杯、伊良部島・下地島を堪能できます。
今、宮古島では下地島空港の再開に伴い、伊良部大橋開通時にも起きた、レンタカー品薄状態が起きています。
レンタカー関連では、下地島空港に営業所を構えるレンタカーは比較的高価との噂もあり、コストパフォーマンスの良い宮古島の業者は下地島空港までの送迎がない、というジレンマも起きています。
そこで、改めて注目されるのが自転車です。
伊良部島、下地島の移動だけなら、自転車で充分楽しめます。
昨今の健康ブームの観点から言えば、適度な運動と観光を同時に楽しめ、夜は質の良い深い睡眠がとれるといった、一石二鳥にも三鳥にもなるといった具合です。
空港もそこに眼をつけたのか、電動アシスト自転車のレンタルを始めました。
ただし、お値段の方はビックリポンです。
伊良部島の宿もレンタサイクルのサービスをしている所が多いようですが、それぞれそれなりの料金がかかるようです。
これから伊良部島を目指す方は、是非自転車での観光を計画してみてください。
まるよしにお泊りのお客さんもレンタサイクルのご利用が増えているようです。
もちろん天候に影響を受けるので、いつも100点満点とはいきませんが、天気が当たれば楽しめる事、請け合いです。
ちなみにまるよしのレンタサイクルは無料です。(2019.08.14)

伊良部線まもる (1024x691)

17エンド夕日 (1024x690)



<人口増加>
宮古島・伊良部島の観光地としての人気は、ここ何年かで劇的に高まりました。
下地島空港への定期便の就航は、伊良部バブルと言われている現象に更に拍車をかけているようです。
テレビの旅番組で取り上げられる事も多くなっています。
それに伴い、観光客の数も爆増しましたが、移住する人も増えているようです。
伊良部大橋が架かる前から、宮古島では人口の約1割が移住者と言われていましたが、伊良部大橋の開通を契機に移住する人が増えています。
移住した方の中には、美しい景色と温暖な気候に魅せられ、余り下調べをせずに移住してくる人もいるようです。
どこの場所にも長い間の伝統や生活習慣があり、イメージした生活とは違う場合もあります。
住んでみて、こんなはずじゃなかったと感じる人もいます。
石垣島で移住ブームが起きたときも、従来の住民と新住民との考えの違いから、トラブルが起きたと聞いています。
石垣島では移住者の定着率が低いとの統計もあります。
伊良部島でも移住者が増えるにつれて、集落でずっと続いているドラム缶を叩いての運動会のお知らせにうるさいと苦情を寄せたり、昔から島の人が利用している浜に続く道に塀を造って降りられなくしたりなど、今まで考えもしなかった不協和音がいろいろ聞こえてきます。
下地島空港が復活して雇用も増えることが予想され、移住してくる人が間違いなく増えると思われます。
伊良部島でも人口の増加が期待されますが、単なるバブルではなく、新しく住む人と島の人が上手く折り合って生活していく真の人口増加が求められています。(2019.08.22)
ジェットスター02 (1024x690)



<結いの橋学園2>
優勝記念ボトル (500x1024)今年4月に南区の伊良部小学校・中学校と北区の佐良浜小学校・中学校が一つになって「結いの橋学園」という小中一貫校が開校しました。
当然のように結いの橋学園と呼んでましたが、伊良部島小学校、伊良部島中学校と呼ぶのが正式で、結いの橋学園は愛称だそうです。
かつての佐良浜中学校のグラウンド跡地に建設されたため、南区の子供たちはスクールバスで通っています。
普段は自家用車に乗っているせいか、バスが珍しくて、スクールバスではしゃいで怒られる子供もいるとか。
統合前から、最強になるのではと噂のあった中学のバレーボールチームは、学校のスタート時はまだチームとして上手く機能しなかったようで、春の全沖縄中学校選手権では準優勝でしたが、7月に行われた県中学校バレーボール競技大会では見事優勝して全国大会の一歩手前の九州大会への出場を勝ち取りました。
島では子供たちを応援する、島酒やソーメンも販売されました。
8月に行われた九州大会でも健闘しましたが、残念ながら全国大会の出場は逃しました。
小学生も負けてはいません。「結いの橋クラブ」は結成わずか2ヶ月で県大会で優勝して、全日本バレーボール小学生大会に出場しました。
かつてはファミリーマート杯と呼ばれていた全国大会は、かんぽ生命ドリームカップと呼び方は変わりましたが、3年前の伊良部クラブに続き「結いの橋クラブ」も沖縄県代表として出場を果たしました。
惜しくも決勝トーナメント進出はなりませんでしたが、すばらしい闘いぶりを見せてくれました。
子供たちの活躍は、本人たちの今後の人生の力になると共に、島に勇気を与えてくれました。
すべての関係者、そして子供たちに感謝します。ありがとう。(2019.09.03)
結いの橋学園 (1024x690)



<LCCと路線バス>
下地島空港が復活してジェットスターが来るようになって、半年が経ちました。
当初は「どうなるかなぁ」という感じでしたが、まるよしにもジェットスターで来るお客さんが増えています。
伊良部大橋が架かる前からある伊良部島・下地島の他の宿泊施設にも下地島空港からのお客さんが増えていると聞いています。
空港から近いせいでしょうか、レンタカー利用の方だけではなくタクシーや徒歩で来られるお客さんも見受けられます。
ジェットスターの就航に合わせて路線バスが新設されましたが、対象は宮古島市街地のホテルやリゾートホテルに宿泊する観光客です。
当初から想定外だったのか、見通しが甘かったのか、ややこしい大人の事情があったのかわかりませんが、伊良部島に宿泊するお客さんの利便性も想定してもらいたかったというのが本音のところです。
様々な考えがあると思われますが、現在集落内を素通りする宮古協栄バスが、伊良部島の既存の停留場に停まったり、伊良部島の路線バスとして歴史の古い共和バスが下地島空港を経由するのが良い等との声も聞こえてきます。
これから伊良部島の宿泊施設も更に増えるようです。
定期便の就航が増えるのも時間の問題だと思われます。
今からでも遅くはありません。
伊良部島の振興と住民の利便性のためにも、路線バスの利用方法の変更が求められています。(2019.09.27)
LCCと路線バス (1024x692)



<イタチの悲劇>
最近、伊良部島の道を通ると、交通事故にあったイタチを良く見かけます。
以前は年に何回か見かける程度でしたが、最近は急激に増えているように感じます。
時期を考えると、下地島空港の開港の時期に重なります。
宮古島と下地島空港を結ぶ県道は、定期便の復活から交通量が目に見えて増えています。
飛行機の発着時間に合わせるためか、スピードを出す車も増えました。
もともと、サトウキビを食べるネズミの駆除のために導入されたイタチですが、本来宮古島・伊良部島には生息していないので、国内由来の外来種に指定されています。
宮古島・伊良部島の固有の貴重なトカゲなどの動物も食べるため、こんどは駆除される側になりそうです。
そんな事もあるので、交通事故にあってもイタチに同情は少ないようです。
人の都合に翻弄されて踏んだりけったりのイタチですが、オカガニにも交通事故の危険が増えています。
下地島空港への道は、オカガニが入り江に産卵する時の横断する道になっています。
特に6月の満月の夜には、たくさんのオカガニが道路を渡ります。
いずれにしろ、生き物を轢く事は気持ちの良いものではありません。
狭い島なので急いでも大して変わりません。
余裕を持ってゆっくり、運転してくださいね。(2019.10.01)



<タッチアンドゴー2019>
かねてから報道のあった下地島空港での離発着訓練に本格化の兆しが見えてきています。
昨年10月のバニラエアを皮切りにエア・ドゥが続き、今年に入るとキャセイパシフィック航空が参戦し、10月にはソラシドエアが16日から24日まで離発着訓練を行う予定です。
キャセイパシフィック航空は10月14日・17日にも訓練を行っていて、海上保安庁、琉球エアコミューター、航空局なども含め10月はタッチアンドゴー花盛りです。
ソラシドエアは離発着訓練に合わせて、名古屋からは初となるセントレアからのチャーター便を就航させるとか。
残念ながらこの時期は、北よりの風が吹く事が多く滑走路35を使用するため、人気の17エンドからの進入は見られないかもしれませんが、35エンドからの進入も大迫力です。
この時期は来られた方は是非、見に行ってください。
今は訓練の時期と時間に合わせて見学するしかありませんが、そのうちかつてJALとANA訓練を行っていた時のように、いつ行ってもタッチアンドゴーが見れるかもしれません。(2019.10.17)
20191017ソラシドエア (1024x691)




<フナウサギバナタのサシバ>
フナウサギ展望台00 (692x1024)伊良部島の観光名所のフナウサギバナタ。
凛としたリアルなサシバが人気でしたが、塩害などによるコンクリートの劣化で羽根が落ちて危険と判断されて、7月10日からの撤去工事の末、その姿を消しました。
フナウサギバナタ(船を見送る岬)の名前でわかる通り、風当たりの強い高台に建っているため、潮風による痛みはやむを得ないと思う反面、姿を消したのは寂しい限りです。
サシバは伊良部島のシンボルであるため、サシバを形どった建造物がいくつかあります。
フナウサギのサシバはその中でも人気はトップクラスで、伊良部島を訪れるたびに必ず会いに来る人もいます。
今年10月に伊良部島を訪れた人の中には「渡りの群れと一緒に飛んで行ってしまった」と嘆く人もいましたが、再建されて来年の寒露の頃に戻ってきてくれれば大変うれしいです。(2019.11.10)

フナウサギ展望台01 (1024x691) フナウサギバナタ展望台02 (1024x693)




<幸せの防空壕>
青の洞窟、三角点あたりから始まった伊良部島の新しいネーミングは観光人気に比例して、次々と増えています。いっとき四角点とも呼ばれたイグアナ岩やゼロポイントなども有名になって、人が訪れるようになりました。
考えて見ると、そもそもの始まりはカヤッフィャについた中の島という名前かもしれません。ちょっと前まで伊良部のおじぃおばぁに中の島と言っても、どこだかよくわかりませんでした。
むかしは伊良部島のすべてのビーチや佐和田の浜の津波石、海岸の岩などにみんな名前が付いていましたが、その確かな由来は今となっては誰も知りません。
ただ命名の目的は場所や岩を特定するためだったと思われ、最近の風潮のSNSの受け狙いのようなものでなかったことは確かです。
新しく付いた名前の中には「なるほど」と思うものもありますが「あれっ」と思うものも多々あります。
近頃よく耳にする「幸せの防空壕」は牧山陣地壕に付いた呼び名です。
一説によると完成した時には、戦争が終わっていたためそんな名前が付いたと言われていますが、日本軍に駆り出されて過酷な手彫り作業でトンネルを掘った伊良部島の住民にとって、本当に幸せとかハッピーだったのでしょうか。
そもそも防空壕を幸せと呼ぶのは矛盾にみちています。
最近、屏風岩の近くの岩にもカメ岩という名前が付いたように、これからもあちこちに新しい呼び方が付いて行くのでしょうが、こんな風に疑問に思うのは間違いなのでしょうか。(2019.11.14) 
幸せの防空壕01 (1024x692) 幸せの防空壕02 (1024x692)



<綾道(あやんつ)>
伊良部島表表紙 (729x1024)伊良部島もちょっとメジャーになって来て、伊良部島に特化した案内冊子も出現するようになりました。
伊良部大橋が架かる以前では、伊良部町役場が発行した「伊良部町鳥瞰図」や新生タクシーが作成した観光マップなどの簡単なパンフレットだけでした。
ところが伊良部大橋が架かり、観光客が増加すると新たなパンフレットなどが続々作成されます。
宿泊施設が宣伝も兼ねて独自で作成したものも数多くあるようですが、公共機関やそれに準じた団体が作成したものもあります。
いっとき、観光協会に事務所を構えていた宮古島ひとときさんぽツアーを主催する会社が作成した「いらぶしまっぷ」にはじまり、伊良部商工会の「伊良部島MAP」、そして観光協会の「綾道(あやんつ)伊良部島コース」などです。
いずれも、わかりやすく伊良部島を観光するのには絶好のアイテムです。
その中でも「綾道」は70ページにもなる小冊子で、伊良部島の地図はもちろん、歴史や文化についても知る事ができる優れものです。
手前味噌になりますが、自転車で移動する「マイペース伊良部旅」にお出かけの際に持って行くには最適です。
「綾道」には宮古島の色々な地区版もあります。 市役所の伊良部支所や宮古島の観光協会に置いてあるので、是非ゲットしてください。(2019.12.04)



<体育祭>
今年は伊良部高校の最後の体育祭が行われました。
そもそも伊良部高校は昭和59年(1984年)に宮古高校の分校として開校して、その2年後に正式に伊良部高等学校になりました。
しかし、人口の減少などの影響で去年から生徒を募集しなくなって、今は2年生と3年生しかいません。
そんな事情もあって、まだ2学年いるうちに、本来なら来年行われる予定の体育祭をことし10月に行いました。
それでも全校生徒は20名でした。
毎年のように体育祭が行われる都会の高校に通った方は「あれっ」と思うかも知れませんが、伊良部高校では体育祭は3年に1回の開催で、あとの2年は文化祭が行われ、毎年は開催されません。
そもそも、開校した当時の伊良部島の人口は9000人程度で、現在の約5000人の倍近くでした。
当然生徒の数も多く、定期船で宮古島まで通わないで済むようにとの高校の開校要望もあったそうです。
伊良部大橋が出来て、宮古島の高校に通う人も増えたのが生徒数の減少の一因なのは皮肉なことです。
ちなみにまるよしのスタッフの一人は伊良部高校の一期生です。
今年は小中一貫校の結いの橋学園が開校して、佐良浜小、中学校と伊良部小、中学校がなくなりました。
これで再来年伊良部高校が廃校になると、出身の学校が全部無くなってしまいます。
かつてはバレーボールの沖縄県代表として4回もインターハイに出場した伊良部高校。
卒業した学校が次々と廃校になるのは、悲しいことです。(2019.12.20)
伊良部高校



<居酒屋難民>
宮古島バブルの影響は土地や家賃の高騰の他にも色々な分野に及んでいるようです。
観光客の増加で宮古島の居酒屋はどこも満員との事です。
テレビの特集番組でも、西里通りの居酒屋はどの店も満員で、予約で一杯だと報道されていました。
かつて平良市時代、人口一人あたりの飲み屋の数で全国一を誇った宮古島でさえ追いつかない数の人が訪れているようです。
そんな訳で、いわゆる居酒屋難民が増えていて、居酒屋で一杯やるのも予約が必要だそうです。
割りを食っているのは、地元の住民です。
仕事帰りに、じゃあ一杯行くかという訳には行かなくなりました。
宮古島になじみの居酒屋があるまるよしの常連さんの話では、報道の通り予約しないと入れない事が多いそうです。
ただし、観光客の出足は早いようですが滞在時間はそれほど長くはないので、宮古島の居酒屋に行くには遅いスタートがよいかもしれません。
とは言っても、どうしても行きたいご指名の居酒屋があれば予約する事をお勧めします。
そうでない場合は、いさぎよくまるよしでしこたま飲んでください。
そのうち、まるよしも「予約しなければ駄目よ」という事になるかもしれません。(2019.12.24)
中山



<こころ旅>
NHKのBSで放送している番組に「こころ旅」という番組があります。
俳優の火野正平さんが視聴者から寄せられた手紙のエピソードをもとに、自転車に乗って全国を回る番組です。
番組では秋の旅で、毎年沖縄を訪れていて12月の最終週で放送しています。
2019年の最後の放送では、伊良部島の佐和田の浜が目的地でした。
番組はこれまでにも、過去に3回ほど宮古島に来ています。
1回目の目的地は張水港で、2012年の放送でした。
2回目は西平安名崎に向かう途中の宮古馬の牧場で2014年でした。
この頃は、宮古島を取り上げる全国放送は少なく、楽しみに見たものでした。
3回目は伊良部大橋が架かった後の2016年で、目的地は「下地島空港の滑走路に北側」ということで、初めて伊良部島に上陸しました。
今で言う17エンドの事ですが、当時はその呼び方もメジャーではなかったようです。
そして、今回はいよいよ伊良部島です。
牧山展望台をスタートして、伊良部島のランドマークの牧山の鉄塔から農道を走って、仲地の入り江に出てきます。
国仲のチャンプルで食事をしたり、昔の国仲橋が架かっていた場所で入り江のマングローブを見たり、まるよしもかすりました。
時系列でみると、だんだんとメジャーになっていく宮古島そして伊良部島の姿と重なって、うれしいような感じと、もう宮古島の宣伝は勘弁してくれという思いが交錯します。
「このままメジャーになっていいんですか」という複雑な気分です。(2020.01.09)
佐和田の浜



<パーントゥ>
パーントゥが世界遺産に登録されてから、初めてのパーントゥが昨年10月4日、5日に行われました。
まるよしのスタッフの女子高生も参加して来ましたが、数多くの人が訪れていたそうです。
世界遺産の威力は凄いものです。
ニュースなどによると、パーントゥが行われる島尻集落の住民は、訪れるたくさんの人々の対応に追われて困惑気味だそうです。
中には厄除けの泥を塗られて服が汚れると怒る人がいたり、かつては無理やり泥を塗られたと言って訴訟沙汰になったこともあるとか。
何のためにパーントゥを見に来たのか意味不明ですが、似たような事は伊良部島でも起きています。
テレビ番組でも頻繁に取り上げる事が多くなったせいでしょうか、あまり下調べもせずに訪れる人も増えました。
かつては離島の離島ということで、島の情報を頭に叩き込んで、伊良部島を訪れる人がほとんどでしたが、今は誰でもサラッとやって来ます。
旅の恥はかき捨てとばかり、やりたい放題の人も見受けられます。
観光客の急激な増加に対応が追い付かないのが現実です。
現在もたくさんの宿泊施設が建設中で、今後更なる混乱が予想されています。
受け入れ体制の整備や、自然環境の保護、地元との調整など様々な問題への対応が求められていますが、現実に追い付かない状況が続いています。
先の見通しがつかないままにどんどん前に進んでいくのが、バブルという事なのでしょうか。(2020.02.18)
パーントゥ看板 (1280x863)



<橋詰広場2>
かねてから工事中だった、伊良部大橋の橋詰広場は工事が進み、建物の全容が姿を現しました。
赤瓦を連想させる屋根の沖縄風な外観です。
そもそも2015年1月の伊良部大橋開通と同時にオープンする予定でしたが、土地の取得等の問題で一時宙に浮いていたので、やっとと言う感じです。
6月にプレオープンの予定との事です。
宮古島から伊良部島に向かう伊良部大橋の最高地点を過ぎると嫌でも目に入ります。
そんな立地条件もあって、観光バスをはじめ、観光客に人気が出ることは間違いないと思われます。
建物方面から伊良部大橋を臨む景色は牧山の高台の農道からしか望めない角度の眺望で、知る人ぞ知る絶景ポイントでした。
今まで伊良部大橋を眺める場所は牧山展望台から見るのが一般的でしたが、今後は橋詰広場から見る伊良部大橋の姿も新しい絶景になりそうです。
建物の外観が姿を現すと島の人の話題にのぼります。
路線バスに乗る佐良浜のおばぁの会話は、「あれ何ね?」「ホテルね」という具合で、橋詰広場の認知度はまだ低いようです。(2020.02.26)
橋詰広場 (1280x864)



<新型コロナウィルス>
新型コロナウィルスについては、毎日ニュースやワイドショーで大きく取り上げられて、遠く離れた伊良部島でもたくさんの情報が入ってきます。
宮古島、伊良部島でもドラッグストアやコンビニのマスクが品切れ状態になったり、卒業式なども影響を受けました。
沖縄でも感染者が出ましたが、幸いに今のところ宮古島では感染者が確認されていません。
それでも、2月になってクルーズ船は入港しなくなり、下地島空港の香港定期便も欠航になって、3月も同様の状態です。
宮古島の街中は海外からの団体客が姿を消して、バブル前の状態に戻ったようです。
伊良部島でも外国の方の姿は減り、日本人の国内旅行者の数も半減したように思えます。
3月初めに宮古島から羽田に向かったまるよしの常連さんによると、予約した飛行機はこれまでになく空いていて、3人掛けのシートには一人だけ、トランジットの那覇空港もガラガラだったとのことです。
内地ではスポーツ大会が次々と中止になりましたが、宮古島でも早々とトライアスロンの中止も決定されました。
伊良部島では2月23日のロマン海道・伊良部島マラソンは予定通り行われました。
報道によると感染を避けて、伊豆七島の八丈島を訪れる人が増えたとか。
伊良部島でも密集する場所は少なく、感染のリスクは低いと思われますが、油断は大敵です。
宮古島ではオトーリも相変わらず行われていてさすがという感じですが、このご時世、こればかりはお勧めできません。
これから観光シーズンに入りますが、この病気が早く終息する事を祈っています。(2020.03.13)
クルーズ船02



<17エンド管理道路>
昨年3月の下地島空港の定期便復活にあわせて、車両通行止めになった空港管理道路。
17エンドへのアクセスが難しくなって観光客の減少が予想されていましたが、今や宮古島観光のメジャースポットになったポイントに人が絶えることはありません。
日常生活ではありえない、この世のものとは思われない絶景の魅力に加えて、定期便の離発着を見に来る人もいます。
情報が広がっているためか、白砂のビーチ目当てには引き潮の時間帯を、離発着にはフライトの時間を事前に調べてくる人が増えています。
通行止めの前から駐車場の必要性が報じられ、市議会で駐車場整備の決定がされていましたが、このたび大型バスを含めて30台ほどの駐車場を来年度に整備するとの報道がありました。
中の島ビーチの駐車場をみると、果たしてそれで駐車場問題が解決するとは思えませんが、安全が確保される事は良いことです。
そんな中、管理道路にはスケボーの姿がチラホラ見られるなど、利用者はいろいろ工夫しているようです。
空港管理道路を電動キックボードで移動するツアーを行う業者も現れました。
電動キックボードは公道ではヘルメットの着用が必要とのことですが、管理道路は公道でないのでヘルメットは必要ないそうです。
いずれにしろ、徒歩で訪れる人の迷惑にならないようにしてくださいね。(2020.03.17)
電動キックボード



<家賃高騰>
観光に力を入れてきた石垣島は昔から知名度が全国区でしたが、宮古島といえば「沖縄に在るらしい」ぐらいの認知度しかなく、正確な位置を知っている人は極く少数でした。
その頃は、台風が直撃すると全国のニュースで取り上げられるぐらいでしたが、最近は自衛隊の弾薬庫建設や市が住民を名誉毀損で訴えたり、放射線廃棄物らしき物が国仲橋付近で見つかったりと全国ニュースで取り上げられる事も多く話題豊富です。
その中でも、宮古バブルのニュースが全国的に報道されて、宮古島もいろいろな面で有名になりました。
家賃高騰の現象は沖縄のテレビ番組でもたびたび放映されていますが、伊良部島でも様々な事が新しく起きています。
宮古バブルでは2LDK 25万円のところもあるなどと報道されていましたが、伊良部島でも家賃の値上げの話が聞こえてきます。
そもそも伊良部島に不動産屋は無く、貸し手と借り手の間の口約束が家の貸し借りの基本でした。
そんな訳で貸家に住んでいる人が正式な賃貸契約書など交わしたという話は、聞きません。
そこに降ってわいたバブルで、家賃の値上げを突然告げられる人もいます。
橋が架かるずっと前から家を借りて島宿を経営していた人が、立ち退きを余儀なくされたとの話もあります。
バブルで儲けた人もいるようですが、運命を弄ばれた人も多く、先行きが見えないこの頃の伊良部です。(2020.03.25)



<スポーツアイランド>
まだコロナの話が大事になっていなかった2月のはじめ、今年のツール・ド・宮古島の中止が決定したとの報道がありました。
ツール・ド・宮古島は自転車で宮古島を走るサイクリング・ロードレースで、今まで12回開催された人気の大会でした。
観光客の増加でバスやレンタカーなどが急増して、交通量が増えて危険になったため、選手の安全確保がむずかしいというのが中止の理由でした。
前浜ビーチで20回開催されたビーチバレー大会は廃止になりました。
理由は用具の老朽化などとのことですが、もともとは観光客を誘致する目的で開催された大会でした。
参加人数が減っている訳でもなく、長年続いた大会が相次いで中止になったのは、残念な事です。
昨年のエコアイランド宮古島マラソンは伊良部大橋がコースからはずれました。
今年の宮古島トライアスロンはコロナの影響で中止になりましたが、伊良部島大橋通行止めが出来ずに、伊良部島が除外される予定でした。
そんな報道が相次ぐ中、今度はエコマラソン大会自体をワイドーマラソンに統合するというニュースが流れました。
統合と言えば聞こえが良いですが、伊良部大橋がコースから外れて参加者が減ったことが要因で、事実上の廃止で10回の歴史に幕を閉じることになります。
それぞれの背景にあるのは急激な観光客の増加ですが、観光客が増えればいままで積み上げて来た物を捨てても良いと言うことでしょうか。
トライアスロンに始まって、今まで地道にスポーツアイランドの旗を掲げて観光客の誘致に一歩一歩努力してきたものが、伊良部大橋開通・下地島空港の復活に乗じてすさまじい勢いで進出してきた何かによって壊されつつあります。
単に「宮古バブルでしょうがない」で片付けるだけでなく「ホントにこれで良いんですか?」という思いです。
ここで一度立ち止まって、将来の姿を考える時ではないでしょうか。(2020.04.18)
宮古島トライアスロン



<サシバリンクス2020>
伊良部島には9ホールの公営のゴルフ場があります。
市町村合併前の旧伊良部町が2002年(平成14年)に開設した直営のゴルフ場で「サシバリンクス伊良部」と言う名称です。
その当時の伊良部にありがちなサシバが入ったベタなネーミングです。
9ホールと言っても距離はたっぷりあって、戦力的な面白いコースと言われています。
2周回って1ラウンドという事になりますが、ハーフの一周でも十分楽しめます。
伊良部大橋が架かる前は1月から3月にかけて、避寒を兼ねて長期滞在してゴルフ三昧をする人が多く見られましたが、それ以外の季節は島のゴルファーが週末にコンペをやる程度で、夏の暑い盛りなどの平日は貸し切り状態の事もありました。
伊良部大橋が架かった後もしばらくは、ふらっと行ってもウェルカムでプレイ出来ましたが、今では完全予約制となって、満員でプレイできない事もあります。
下地島空港を整備する計画が実現される見通しとなった2018年あたりから、ゴルフ場の買収というキナ臭い話も浮上しています。
皆が気軽にプレイできたゴルフ場も、そのうちに観光客をターゲットにした高級ゴルフコースになってしまうかもしれません。
現在は直営から、宮古島市の指定管理の制度で運営されていて、その契約が2022年(令和4年)の3月一杯あるようです。
サシバリンクスでお手軽にプレイ出来る時間もあまり残されていないかもしれません。
ゴルフ好きの方、行くなら今のうちですよ。
ただしコロナが落ち着いてからにしてください。(2020.04.26)
サシバリンクス (2)



<下地島空港2020>
昨年3月に定期便が復活した下地島空港ですが、その歴史は古く着工は1972年(昭和47年)です。
建設開始については、軍事利用への懸念や「騒音で魚が逃げる」などの理由で反対もありましたが、経済的理由などで誘致が決定します。
まるよしの関係者も当時、空港の石拾いのバイトをしたり、広大な敷地でバイクを飛ばしたりと、空港建設は島の生活と密着していました。
そもそも下地島空港はパイロットの離着陸の訓練の為に建設されたものでした。
海外での訓練に費用が掛かるため、国内で訓練することが必要というのが設置の理由です。
1979年(昭和54年)に完成して、翌年には訓練の開始され、南西航空の定期便も那覇―下地島間に就航しました。
ところが、建設中に円安から円高に移行して国内での訓練の費用が高くなったり、利用客の減少により1994年(平成6年)に定期便が廃止になります。その後も経営難のJALの訓練撤退に続きANAも撤退して、更に空港は衰退していきます。
空港の利用が減ると、自衛隊の誘致などキナ臭い話も再燃しましたが、今回の定期便の復活で平和的な利用になったことは喜ばしいことです。
バブルと共に復活した定期便就航に合わせてターミナルビルも新築して、絶好調で前途洋々という感じでしたが、今度はコロナが襲います。
海外からの定期便増便も含めて事業拡大の計画が取りざたされていましたが、今は国内便も含めてすべて欠航となり完全休止状態です。
コロナ問題が収束しても、海外からの利用はすぐには戻るとは思えません。
これまでも下地島空港は島の生活に大きな影響を与え、内地資本の参入や撤退は島の生活を翻弄してきました。
コロナ襲来の前も、バブル崩壊後が心配がされていましたが、これからどうなっていくのでしょうか。
以前ように空港が衰退しないように願うと同時に今はコロナが早く収束して、元の生活に戻ることが最大の願いです。(2020.05.04)
タッチアンドゴー



<伊良部大橋制限速度>
伊良部大橋が開通して5年が経過しました。
新聞などでは「5年経って島はどう変わったのか」という特集記事も組まれました。
その頃まるよしでは、伊良部大橋の制限速度が50キロになったらしいという事が話題になりました。
あまり気にしていませんでしたが、そう言えば開通当初から制限速度は40キロだったなぁという事が思い出されます。
それでも時速30キロで走るおじぃが運転する車のあとを、文句も言わずに列を作ってゆっくり走っていたものでした。
そもそも伊良部島の住民は島の中で飛ばす必要もなく、たまに猛スピードで走る車がいるとびっくりして車の後を目で追っていたものです。
もっとも猛スピードといっても、たかが知れていたのかもしれません。
いつの頃からか「わ」「れ」ナンバーが増えると、橋を渡るスピードが一気に上がります。
スピード感に慣れたのか、観光客に慣らされたのか、橋を渡って一周道路に入ってからも、島の人もバンバン飛ばすようになります。
車の姿を全く見かけない夜中に、宮古島のイーザトから酔った客を乗せて伊良部に向かうタクシーの様なスピードの車もあります。
こうなると伊良部大橋中央の黄色い線もなんのその、チョット遅い車があると追越しをかける車もあり、危険度が増して行きました。
そんな現実の中、今年の1月から、いつの間にか制限速度は40キロから50キロに引き上げられていました。
それ以前も、日常的に10キロ以上のオーバーで日常的に走行していた車もあり、特に変わった気はしませんが、改めて知らされるとなるほどと言った気もします。
そんな事もあってか、今までゆっくりと過ぎていった島の時間も、前より早く過ぎて行くように感じるのは気のせいでしょうか。(2020.05.16)
伊良部大橋



<入島料>
3月の宮古島市議会で「入島料」を検討するとの報道がありました。
入島料といえば、昨年9月1日から竹富島で1人300円の入島料が導入されました。
主に観光客が対象で、支払いは任意ということです。
支払われた入島料は島の景観や自然を維持・保全する活動や外部資本に買い占められた土地の買い戻しなどに使われるそうです。
そこで思い出されるのは、伊良部大橋開通の時に上った話題です。
無料で渡れる最長の橋と宣伝されている伊良部大橋ですが、果たして無料で良いのでしょうか。
今まで、船賃やフェリーの料金などが結構な出費となっていた島民にとっては、いつでも宮古島に行ける事と同時に経済的にも画期的な事でした。
しかし同時に、台風の風や波に洗われる橋のメンテナンスなどにかかる費用はどうするのかなぁという疑問も湧いてきます。
仮に通行料を徴取するとなると、人件費など様々な費用や手間も掛かります。
橋での聴取は「えーお金かかるの」という声も聞こえそうで、船時代と比べてのお得感も半減です。
そこで出た話がレンタカーを借りるときに、1回のレンタルで例えば100円などの少額を払ってもらったらどうかと言うことです。
レンタカーを借りる人の大半は観光客なので、島の人の財布は痛みません。
観光バスの利用者にもツアー会社が徴取する方法もあります。
レンタカーや旅行会社の方々にはお手数ですが、その費用が伊良部大橋をはじめ宮古島の観光資源の維持に使われればとの思いです。
聞くところによると、千葉県では独自にゴルフ場を利用する人にゴルフ税を掛けているとか。
伊良部大橋が開通して5年経過して話に出た入島料。
今後どうなるのかわかりませんが、美しい観光資源がずっと守られていって欲しいという思いです。(2020.05.25)
プゥル



<ジュゴン>
環境省が行った国の天然記念物ジュゴンの2019年度生息緊急調査で、伊良部島周辺でジュゴンが海草を食べた痕跡があったとの結果が4月はじめに発表されました。
民俗学者の谷川健一さんの本に、「1965年(昭和40年)1月25日に伊良部島佐良浜の近海で沖縄ではザンと呼ばれるジュゴンの若いオスが追い込み漁の網にかかった」との記載があります。
その後、氷詰めされたジュゴンは琉球大学で解剖されて、現在ははく製になっているとの事です。
当時の琉球新報には「メスのジュゴンは胸に二つの隆起した乳房がある」などの記事が載ったそうです。
また目撃情報では、メスには人の髪の毛に似た赤いたてがみが生えていたり、授乳の姿が人に似ているなどザンの形態は人間に似た特徴があったとか。
他の形態にも人に似た点が多くあって、そんな事から人魚伝説が生まれたとのことですが、伊良部島では下地島通り池の「よなたま伝説」が有名です。
よなたまとは人魚の事で、佐和田の集落では人魚の事をよないたまと言うそうです。
そんな話からも昔から伊良部島周辺にジュゴンが生息していたことがうかがわれます。
よなたま伝説については、ここでは詳しく触れませんが、伊良部島の民話に興味のある方は読んでみてください。
ジュゴンはアマモを食べるそうですが、今回のニュースは伊良部島周辺の海にもアマモが育って環境が整えば、日常的にジュゴンの姿が見られるという夢を見させてくれます。
今でも季節によってはマンタやイルカなどが目撃される伊良部島の北西の絶壁から、将来人魚の姿も見る事が出来るかもしれません。
又、17エンドと呼ばれる空港北側の砂地では、通行止めになる前によく目撃されたマーメイドスイムではなく本物の人魚に出会えるかもしれません。(2020.06.10)
ジュゴンイグアナ岩から



<明和の大津波2>
今年は日本全国、地震の発生が多いそうです。
最近は、沖縄の近海を震源とする地震も頻発し南西諸島での地震情報が頻繁に流れます。
伊良部島でも身体に感じる地震を感じる事があります。
宮古島・伊良部島の建物は台風対策で丈夫にできているためか、内地の家と比べて揺れは弱く感じるといいます。
伊良部島では山や川もないため、山崩れや洪水の心配はあまりありません。
これだけだと「地震恐れずに足らず」という感じですが、怖いのは津波です。
震源が海のため、体感で強い揺れを感じなくても大津波がくるという恐怖があります。
インドネシア大津波や東日本大震災の恐ろしい津波の映像をみると、他人ごとではありません。
ここで、思い起こされるのは1771年に発生した明和の大津波です。
伊良部島には当時の名残として、佐和田の浜の奇岩や帯岩などが残っています。
当時の暦だと明和8年4月24日、今の暦だと3月10日という事で、東日本大震災を連想してしまいます。
1771年は鬼平犯科帳で有名な長谷川平蔵が25歳のときだったようです。
鬼平が活躍した時代がテレビで見るとおりの景色だったのかわかりませんが、当時の江戸の様子は何となく想像はできます。
一方、その頃の伊良部島は人口密度も少なく、大都会の江戸とはまったく違った様子だったと推測されます。
伊良部村史を読んでも詳しく紐解けませんが、下地島は水没して440人の死者を出したと書かれているという事は、人口の少ない伊良部島では大惨事です。
いきなり襲った大津波は当時の住民にとって想像を絶するもので、インパクトは大変なものだったのでしょう。
津波をきっかけに「よなたま伝説」などの民話も生まれ、八重山でも同じような話が伝わりました。
一時300年周期が囁かれた大地震説ですが、こればかりはいつ起こるか全くわかりません。
通り池などの観光やシュノーケリングなどのマリンスポーツに加え、下地島空港もリニューアルして、観光の目玉の一つとなった下地島ですが、いざという時のための危機管理として、避難経路や高台を頭の片隅に置いておいた方が良いと思われます。(2020.06.26)
佐和田の浜の奇岩

帯岩



<巡視船>
宮古島の平良港には海上保安庁の巡視船が停泊しています。
尖閣諸島が話題になってしばらく経ちますが、いつごろからか海上保安庁の巡視船も宮古島周辺に数が増えて来ました。
そもそも宮古島に海上保安庁の事務所が開設されたのは1972年(昭和47年) で、それ以前は石垣島が中心でした。
当時定期船やフェリー、貨物船が出入りする平良港の桟橋に停泊する巡視船の姿が珍しく、記念撮影していた人がいたことなどが思い出されます。
それ以降2011年(平成23年)までは巡視船は1隻だったようですが、2012年に東京都が尖閣諸島の購入を表明して以来、いわゆる尖閣問題が勃発してから状況は一変します。
尖閣問題が勃発した時は、まるよしにも取材ヘリのパイロットの方が宿泊していました。
新聞やテレビでの報道と実際尖閣まで毎日往復するパイロットの方の話とは臨場感が違い、ニュースでは報道されない話題に驚いたものです。
それ以降、2013年、2014年、2016年に一隻ずつ増えていって、巡視船の姿はあたり前となり、現在では7隻が常駐しているようです。
港も当初は平良港だけでしたが、今は伊良部島の長山港を母港としている船が多いようです。
長山港は貨物船の港でしたが、今はまるで海上保安庁のための港の様です。
宿舎も出来て、平良の飲み屋にも関係者と思われるマッチョな人も増えました。
世の中には色々な趣味の方がいて、口の悪い人はオタクなどと呼ぶ人もいます。
伊良部島にも下地島空港を訪れる飛行機オタクと呼ばれる人が出没します。
もしもあなたが巡視船オタクならば、観光地を巡る前にちょっと寄り道して長山港を覗いてみてください。
「のばる」から始まった船名も、「はりみず」「しもじ」「くりま」「おおがみ」「しぎら」「ともり」「とぐち」「ひさまつ」などといった宮古島に由来する船名で、ここでしか見られないかもしれません。(2020.07.04)
巡視船くりま



<マスクのまもる君>
伊良部線のまもる君連日の報道をみると、新型コロナウィルスの収束は遠い道のりの様ですが、幸いの事に宮古島では感染が確認されていません。
これからも、感染が拡大せずに終息する事を祈るばかりです。
このような状況に、まもる君も立ち上がりました。
もともと立ってはいたのですが、今はマスクを着けて感染防止のアピールをしています。
伊良部島に勤務する3名はマスク着用していますが、今のところ宮古島勤務のまもる君のマスク着用確認が出来ていません。
伊良部島の方が感染拡大防止の意識が高いという事なのか、たまたま宮古島での確認が取れていないのか解りませんが、間違っていたら済みません。
今までもまもる君は、フライベントの時にレイを掛けたり、島民はもとより、島を訪れる観光客の方々に折に触れメッセージを発信しています。
私たちもまもる君の努力に負けないように、感染防止に努めて行きたいものです。(2020.07.08)
マスクのまもるクン



<17エンド駐車場2020>
かねてから議会で設置が決定していた、17エンドの駐車場が整備されました。
整備されたのは、17エンドへのアクセスが不可欠な下地島空港の管理道路に続く通り池側の一周道路のどん詰まりです。
エメラルドグリーンとマリンブルーのコントラストが美しい海の景色に加え、干潮時に姿を現すまぶしい白砂の浜や、海に沈む夕陽のスポットとして一躍有名になった17エンドですが、昨年3月下地島空港への定期便の復活にあわせて管理道路が車両通行止になるとアクセスが不便になりました。
通行止になって訪れる人が減るかと思いきや、SNSなどで取り上げられる事も多く17エンドの人気は沸騰、管理道路の入口付近には車があふれます。
特に通り池側の一周道路の路上駐車は、はじめは暗黙のルールでの片側駐車でしたが、そのうち無法地帯と化し事故の危険が危惧されていました。
新設された駐車場は乗用車が約15台停まれるスペースと観光バスが4台ほど駐車できる大型用があります。
コロナ騒ぎで観光客が激減して、設置当初はまだその真価は発揮されていませんでしたが、最近は駐車する車も増えてきました。
中の島ビーチにつくられた駐車スペースの様に、ピーク時に停まれない車が続出して「こんなはずじゃなかった」という事にならなければ良いのですが。(2020.07.12)
17エンド駐車場



<WATTA(ワッタ)>
WATTA02ことし6月24日にオリオンビールとブルーシールが初めてコラポレーション商品を数量限定で発売しました。
発売されたのはオリオンビールからは「WATTAブルーウェーブ味」、ブルーシールからは「WATTAアイスバー パッションフルーツ」です。
そもそも「WATTA(ワッタ)」とは2015年5月に発売されたオリオンチューハイの商品名で2020年5月にリニューアルされました。
リニューアルされたリラックスシークヮーサー、パッションフルーツ、レモン檸檬、雪塩シークヮーサーの4種類に加えて、今回はブルーシールが販売するアイスクリームのブルーウェーブ味です。
一方、ブルーシールが販売したアイスバーは商品説明によると、「内側には果実感のあるブルーシールオリジナルのパッションフルーツシャーベットを使用、外側は酸味のあるオリオンWATTAパッションフルーツ味をイメージした2層構造のアイス」です。
見た目も可愛く暑い季節には、ピッタシの味です。
ワッタとは沖縄の言葉で「私たち」を意味する言葉で、「2019年10月の首里城火災、その後の新型コロナウイルス感染症拡大により、これまで経験したことのない水準で悪化している沖縄県経済への活性化の想い」で今回のコラポが実現したそうです。
宮古島でもコロナ感染が確認され移動の自粛要請が出ていますが、コロナが収束して心から楽しめる日が来た際には、WATTAの味をお楽しみください。
さすがにアイスバーは難しいと思われますが、缶チューハイならお土産にもなりますよ。(2020.08.05)
WATTA01



<伊良部球場>
かねてから報道されていた平成の森公園の伊良部球場の整備工事が今年2月に始まりました。
報道によると「内野スタンドのほか電光掲示のバックスクリーンを整備する、グラウンドは両翼100mで芝を徹底管理するためにグラウンドキーパーも配置する、プロ野球のキャンプを受け入れられる使用環境を想定し宮古地区のメイン球場に位置付ける」との事で2021年4月からの利用を予定しているそうです。
ナイター設備はないそうですが、かつてオリックスがキャンプをしていた宮古島平良の市民球場と比べるとやや広く、設備も整うようです。
はじめは島外から社会人や学生を対象に受け入れるようですが、2021年度にはサブグラウンドや投球練習用のブルペン整備も予定しているそうで、いよいよ2022年春にはプロ野球のチームがやってくるのでしょうか。
整備工事が行われている伊良部球場の近くには大きなホテルが建つとの噂もあり、佐和田の集落にも大きな変化が予想されますが、伊良部島にとっても下地島空港の復活に続く最大級の出来事になりそうです。
誘致が実現すると、報道関係をはじめファンなどたくさんの人が訪れる事が予想されます。
伊良部島にとって良いことなのか、良くない事なのかはわかりませんが、これからどのように変わっていくのでしょうか。
今はコロナの終息を願う気持ちが一杯で難しいことは考えられませんが、プロ野球選手がジャンボカツカレーを食べる姿を見てみたいという気持ちもあります。
そのうちまるよしにもプロ野球選手の色紙がたくさん飾られるかもしれません。(2020.08.29)
伊良部球場



<橋詰広場2020秋>
伊良部島の橋詰広場に「いらぶ大橋海の駅」が6月にオープンして3か月が経ちましたが、利用状況はイマイチのようです。
宮古島を背景に美しい海に架かる伊良部大橋を新鮮な角度から一望できる立地条件はバッチリでしたが、あいにくコロナで観光客がいません。
本来ならば、展望レストランで昼食を食べて、売店でお土産を買うというお決まりの観光バスの姿もなく、建物裏側にも整備された広い駐車場はガラガラです。
売店に置かれた商品も回転が悪いとかで、嘆きの声が聞こえてきます。
そんな中、「県宮古土木事務所が伊良部大橋橋詰め広場トイレ新築工事に着工する」との報道がありました。
「鉄筋コンクリート建て平屋の清潔で明るい、衛生面に配慮した公共トイレ2棟を屋外に新設し、来年3月中に供用開始される予定」との事です。
コロナ憎しの今の状況では「そんなにお客さんがくるの」という感じですが、今後どのようになって行くのでしょうか。
トイレに行く時は空いているに越したことはありませんが、コロナが収束してトイレに人が溢れかえるような時が来た時には、トイレ待ちをしても文句をいわずにありがたいと思わなければいけませんね。(2020.09.26)
海の駅



<国際色>
伊良部大橋の開通以来、宮古島観光の人気が高まりました。
クルーズ船は夏のオンシーズンには毎日のように寄港して、平良周辺は外国からの観光客で溢れます。
大型の観光バス数十台が平良港ターミナルに並び、タクシーはすべて出払います。
伊良部島でも観光スポットの通り池や渡口の浜には、アジアからのお客さんを乗せた大型バスが次から次へと訪れます。
中の島ビーチでは、外国人のガイドや中国語や英語を話すマリンショップのガイドの姿も見られます。
クルーズ船の一日観光の他にも、海外からのお客さんは確実に増えました。
まるよしにも外国からのお客さんが来店する頻度が多くなりました。
昨年あたりから確実に増えたのはヨーロッパからのお客さんで、家族連れや単独でシュノーケルを楽しむ姿が増えました。
10数年ほど前にフランスから来たカップルと仲良くなったまるよしの常連さんによると、その当時からフランスで発売されたガイドブックには中の島ビーチが紹介されていたそうです。
下地島空港には香港からの定期便も就航して、まるよしもますます国際色が豊かになってきています。
まるよしでは当初コミュニケーションがとれるか心配されていて、「方言で話すと通じる」などの噂が飛び交いましたが、意思は充分通じているようです。
随分昔の話の様ですが、昨年まではそんな状況でした。
今はコロナで国際色は影を潜めていますが、感染拡大が終息して必殺のジェスチャーや方言で国際交流出来る日を待ち望んでいます。(2020.09.30)
まるよし国際色平良港



<野犬>
伊良部大橋が架かる前、伊良部島には繋がれていない犬がたくさんいました。
当時の伊良部島は離島にありがちな一種の治外法権で、犬を繋ぐ習慣はあまり無く、放し飼いが普通でした。
そんな事情もあってか、本能に身を任せた犬が野犬を増やします。
俗にいうヤマインです。人間の世界にもたくさん存在するようです。
そんな訳で、犬がウロウロしていても飼い犬か野犬か区別が付かない状態でした。
自転車に乗って一人で出かけた人が、数頭の犬に囲まれたという話も聞いています。
伊良部島も伊良部町から宮古島市に変わり、橋が架かって宮古島の保健所の人も来るようになって、一時野犬は少し減ったように感じました。
しかし2019年の宮古島市の発表によると、ボランティアなどの協力により殺処分は大幅に減ったそうですが、捕獲・保護頭数は増えているそうです。
一時100頭台に減った捕獲・保護頭数は、2018年度は300頭台と増加しているそうで、これは東京都の一年間の数に匹敵するそうです。
おととし神奈川から来たYさんはまるよしの近くで犬に追いかけられてビビったそうです。
今年も二つのグループの抗争があるのか、夜間や早朝に首輪をしない犬が吠えあいながら、県道を疾走しています。
観光で訪れたあなたも抗争に巻き込まれないようにご注意ください。
ちなみに写真の犬は野犬ではありません。(2020.10.20)
バカ犬



<観光列車>
昨年10月の終わり、内地でヤモリが電車を止めたとのニュースが流れました。
横浜を走る京浜急行の変電所で、ヤモリが感電してショートが起きて停電したのが原因との事です。
この停電で2時間近く電車が止まって、7万人以上が影響を受けたそうです。
亡くなったヤモリには気の毒ですが、ヤモリ恐るべしというところです。
場所は変わって宮古島では6月の市議会で、島内を横断する観光列車の構想があるとの説明がありました。
想定されるルートは、宮古空港から入江湾を通り、うえのドイツ文化村までの総延長10㌔との事です。
ヤモリと言えば内地にも生息していますが、何と言っても本場は沖縄です。
まるよしでも食堂の窓ガラスには、冬の極寒い時を除いて100%に近い確率で姿を現します。
宮古島で計画されている列車の動力が電気かどうかは不明ですが、仮に電車なら開通した暁にはヤモリの出没で頻繁に列車が止まる事が想定されます。
地球温暖化には逆行しますが、ヤモリのためにも、この際蒸気機関車にした方が夢があって良いかもしれません。(2020.11.01)
ヤモリ観光列車



<宮古島ループバス>
10月25日から「宮古島ループバス」の実証運行が始まるとの報道がありました。
この報道を見て「あれっ、どこかで聞いたような」と思った人もいるかもしれません。
そういえば2017年、2018年に「宮古島くるりんバス」の実証運行がありました。
くるりんバスは宮古空港と平良港を起点として平良の市街地を巡回するワンボックスタイプの大型の乗り合いタクシーでしたが、その後実用化の話は聞いていません。
もっともくるりんバスは「海外クルーズ船の寄港増加に伴うタクシー不足を解消する」のが主な目的でしたが、今回のループバスは「観光地や宿泊施設等を巡る観光客向けの公共交通機関の不足、ピーク時のタクシー不足発生等の課題改善のため」という事なので、対象者がより広がっています。
ルートも広範囲で、平良港近くのマティダ市民劇場から公設市場~市役所~宮古空港~宮古島東急ホテル~ブリーズベイマリーナ~インギャー~東平安名崎~吉野海岸~新城海岸~熱帯植物園などの市街地・リゾートホテル・観光地を巡るもので、40分間隔で内回り・外回りの双方向で循環するとの事です。
宮古島の海岸線の一周道路をぐるりと回って東平安名崎まで行くので、車を利用しない人でも色々な観光ができます。
途中、新城・吉野・わいわいビーチ・前浜なども通るので、ビーチのはしごも可能です。
料金も島民は顔認証で登録すれば、期間中ずっと利用出来て大人は1000円・子供は500円、島外利用者も1日1,000円で乗り放題なのでかなりお得です。
手前味噌になりますが、まるよしから共和バスで平良港まで行って、ループバスに乗ればレンターカーを利用しないマイペース伊良部旅にも利用できるかもしれません。
来年の1月31日まで運行するとの事なので、まるよしにお泊りの方も是非利用してみてください。
将来的に実用化された暁には、伊良部島をはじめ池間島・来間島もルートに加えてほしいものです。(2020.11.05)
東平安名崎

ループバスパンフレット

ループバス運航ダイヤ



<スカイマーク>
10月25日からスカイマークが下地島空港に新路線を就航させました。
下地島空港と那覇、羽田、神戸を結ぶ3路線で1日当たり那覇が2往復、羽田、神戸が1往復です。
報道によると、運行期間は今のところ2021年3月27日までとの事のようです。
羽田空港に乗り入れる電車には車内広告も見受けられ、コロナの中でも予約状況は好調なようです。
羽田線に関しては、来年3月末からの1年間はトライアル運航との事です。
「トライアル運航」という言葉は初めて聞きましたが、国土交通省の「羽田発着枠政策コンテスト」で全国7空港が5便枠を競った結果、5位を争った三沢と下地島の差がわずかだったため、この1年間のトライアル運航の実績で2022年の春以降の最後の枠が決まるようです。
スカイマークと言えば、那覇―宮古便がありましたが、2011年に就航し2015年には経営再建のため撤退しました。
利用者が多かったようなので、撤退は残念でした。
一方でジェットスターは成田-下地島、関西-下地島の2路線を同じ10月25日から運休しました。
下地島空港への定期便は、交通量や人の動きを中心に伊良部島の生活に大きな影響を与えます。
まるよしを訪れるお客さんの動向も、定期便の就航状況で変化します。
コロナの影響も含め、今後どうなるのか解りませんが、伊良部島にとって良い方向に進むように願っています。(2020.11.17)
スカイマーク広告


【定期便とまるよしの宿泊状況の関連記事はこちらから】



<吉野海岸>
宮古島観光がまだメジャーでなかった頃、今では有名になった吉野海岸・新城海岸には海関係の業者の姿も無く、海岸は地元の住民の憩いの場所でした。
そんな頃に吉野海岸に行くと、地元の家族連れがチラホラいるぐらいで、観光客もほとんど見かけませんでした。
吉野海岸には今の駐車場や管理施設は存在せずに、急坂を下ったどん詰まりに縦列で駐車していました。
駐車する車の数は多くても10台程度で、正規の駐車場が無くても充分間に会いました。
一時有名になった吉野おじさんや勝ちゃんの姿もまだなく、自前のパラソルを持って手つかずのサンゴの海を楽しんだものです。
当時、伊良部島から宮古島の東の外れの吉野海岸に行く人はほとんどと無く、まるよしの常連さんも宮古島に宿泊した折に行っていたようです。
ところが、宮古島が観光に力を入れ始めたころ、吉野海岸に有料の管理施設が登場しました。
管理施設には駐車場・トイレ・シャワーが整備され、海岸へ行くには送迎のシャトルバスが導入されました。
レンタカーで以前の駐車スペースに降りていくと、上の駐車場に停めるように注意されます。
吉野海岸が有料になると、今度は新城海岸の人気が高まりました。
訪れる人が増えると、当然のようにサンゴは荒らされ、今では昔の面影はありません。
転じて伊良部島では、伊良部大橋が架かると同じような現象が既に起きています。
中の島海岸のクマノミマンションは跡形もなく、背の立つ範囲のサンゴは踏み荒らされてしまいました。
今後も同じような現象がほかのビーチでも起こることが予想されていますし、既に起きている場所もあります。
観光客の誘致に力をいれるのも良いですが、同時におおもとの観光資源を守る事に全力投球してほしいものです。(2020.11.29)
吉野海岸



<バス路線変更>
平良港結節地点かねてから工事中だった宮古島市の新庁舎が2021年(令和3年)1月4日に開庁します。
新庁舎は宮古空港に近い現在の消防署の近くです。
公設市場からかつての空港入口へと向かう平良新里線と今の市役所からサンエー・郵便局を通る宮古島のメインストリートのまてぃだ通りに挟まれた、空港に近い立地となります。
ちなみに昔の空港の入り口は今とは反対側の西側にありました。
今回の市役所の移転に伴って、宮古島を走る路線バスの路線変更の報道がありました。
宮古協栄バスの6路線、八千代バス、共和バスの各1路線の8路線すべてが変更になり、市役所を経由する予定です。
この路線変更に伴って、平良港にあった各社のバスが連絡する結節地点は「平良港」から「宮古島市役所」に変更になります。
伊良部島と宮古島を結ぶ共和バスも公設市場から平良港までを廃止します。
伊良部島の佐和田車庫を出発したバスは、宮古島に入ると公設市場の信号を今まで左折していましたが、1月からは新しいルートで終点の新しい市役所に向かう事になります。
公設市場から宮古島市役所の間は平良の市街地を通ります。
A&W、沖縄銀行、宮古高校、郵便局、ツタヤなどの停留所もあるとの事なので、買い物や通院にも便利になりそうです。
まだ詳しい事は解りませんが、共和バスは時刻の変更もあるという事なので、ご利用の際はあらかじめお確かめださい。
まるよしを発着して宮古空港への往復や、宮古島の観光地・ビーチを巡る「マイペース伊良部旅」の路線バスの旅にも利用できそうですが、こちらも時刻の変更にご注意ください。(2020.12.07)



<与論献奉>
与論献奉新型コロナウィルスのニュースで気が沈む毎日が続いていますが、7月に鹿児島県の与論島で集団感染が発生したというニュースがありました。
その要因の一つとされているのが、与論島独特の回し飲みの「与論献奉」であるとされています。
「与論献奉」について調べて見ると「客人をもてなすための儀式的な飲酒方法で、その歴史は1561年に始まるとされていて、現在は主人から順に客人全員に対して1杯ずつ酒を献上し、口上を述べてから酒を飲み干してから杯を返し、周囲の者は静かに拝聴するもの」と書かれています。
ルールはオトーリとそっくりです。
宮古島ではオトーリ自粛が叫ばれていますが、10月には感染者が続出しました。
このころ八重山、宮古島を訪れた県議会議員が集団感染したと騒がれました。
まさかオトーリを回した訳ではないと思いますが、感染警報も発表されて平良の居酒屋さんは大変な目にあってます。
「健康のためオトーリはもうやめましょう」との意見も一部あるようですが、「伝統文化の継承のためにも、コロナが収束してオトーリを回す姿が戻ってきてほしい」と思います。
というのは単なる酒飲みの言い訳でしょうか。(2020.12.11)



<折り返し>
携帯電話が普及したと思ったら、あっという間にスマホに変わって、今度は5Gとか訳の解らない言葉が飛び交っていますが、確実に言える事はみんなカメラマンになったことです。
カメラは身近になって、メモ代わりにカシャっとバス停留所の時刻表を撮ります。
それまではフィルム代や現像代を気にして撮ることが出来ませんでしたが、気軽に何枚も撮れて、すぐ見れるようになりました。
インスタグラムなどのSNSの影響も大きいようで、意外な被写体に人気が出て「ここも写真に撮るのか」と思う場所もカメラに収まります。
伊良部島にもそんな場所が増えました。
そこで思い浮かぶのは、三角点の入り口の目印になっている「BIKE」のペイントです。
そもそも伊良部島で行われているトライアスロンの自転車折り返しの目印です。
「BIKE」を囲んで道の真ん中で、あぐらをかいて撮った写真がいろいろアップされています。
「折り返し」にこだわる訳ではありませんが、17エンドの人気が高まるのに合わせて、急上昇したのが「ロマンB折返」です。
これはロマン海道・伊良部島マラソンの7キロコースの折り返しの目印です。
マラソンと関係なく「ロマンB折返」の言葉が「かわいい」との事のようです。
BIKE折り返し地点での撮影は、安全のためあまりよろしくないと思いますが、マラソン折り返し地点は車両通行止めになったので思う存分撮ってください。(2020.12.27)

BIKE折り返し ロマン折り返し



<寒波襲来>
宮古島と言えば亜熱帯の気候で常夏と言ったイメージですが、15年ほど前の2月の寒い日に当時平良港にあった居酒屋・中山の支店で一杯やった常連さんによると、宮古島で初めて石油ストーブを見てビックリしたそうです。
そんな寒い日は昔もあったようですが、ここ何年かはたまに魚が凍死するぐらいで過ごしやすい冬が続いていました。
今年の冬の寒さは厳しく、内地では大雪で自動車が立ち往生と言ったニュースが相次いでいますが、宮古島地方でも例年より寒い日が多いようです。
12月の終わりも寒かったですが、年が明けても寒さが厳しい日もあって、まさしく寒波襲来と言ったところです。
一説によると、これも地球温暖化が原因だとか。
そう言えば、温暖化なのに異常気象でニューヨークが雪と氷に閉ざされる「デイ・アフター・トゥモロー」という映画もありました。
宮古島ではベスト電器やヤマダ電機で暖房器具が売り切れ状態とのニュースも流れました。
今売れているのがどんな商品かわかりませんが、伊良部島の島民も暖房器具を新たにゲットしたのでしょうか。
最低気温が10度に下がった8日には魚の凍死があったそうですが、夕食を鍋物にするという人が増えていて、白菜、しらたきなどが売れているそうです。
まるよしでも2019年10月からの新メニューに鍋焼きうどんが加わりました。
コロナで通常通り営業出来ない日々が続いていますが、通常営業ならこの寒さで大ヒット商品になったかもしれません。(2021.01.16)
鍋焼きうどん



<サバウツガー>
サバウツガーは伊良部観光のスポットの一つになっています。
北寄りの季節風が吹く冬の時期は海が荒れますが、南寄りの風が吹く夏場は海も穏やかで透明度の高い海の美しさは素晴らしいものです。
展望台の手前には数台が停まれる駐車場があります。
そもそも駐車場はサバ沖井戸の見学と宮古島・池間島を眺望する絶景を見るための駐車スペースでした。
伊良部大橋が架かる前は、訪れる人も少なく駐車場はガラガラで、たまに訪れる観光客とタコ採りの地元のおじぃのバイクが停まっているくらいでした。
史跡に興味のある人は、過酷な歴史がある階段をかみしめながら昇り降りしますが、最近は海に入る目的で階段を降りる人が多いようです。
伊良部大橋が架かって宮古島から伊良部島に手軽に来ることが出来るようになると、マリンレジャーの観光客が激増します。
マリンレジャーの主な目的は、サバ沖井戸からの青の洞窟へのシュノーケリングです。
伊良部大橋が架かる前はほとんど無かった光景で、伊良部島でもごく一部の人たちの楽しみでした。
噂はすぐに広まるもので、海関係の業者がツアー客を引き連れてくるようになります。
展望台のあずまやは老朽化で撤去されましたが、シーズンになると駐車場も一杯になることもあります。
最近は近くに島宿も増えて、個人で訪れる人も増えています。
カツオの工場があった頃は、解体して投棄されたカツオの頭を目当てにサメが集まって、サメの巣と呼ばれた青の洞窟付近の海ですが、恐れるに足らずと言った感じです。
幸い最近はサメの事故の話に聞きませんが、海に油断は禁物です。
昨年もサバ沖井戸付近で観光客が溺れる事故がありましたが、幸いにも地元の高校生たちに救助されました。
他の人がやっているからといって、安易な気持ちで海に入るのは危険です。
危機管理は万全にしてください。(2021.01.20)
サバウツガー

サバ沖



<コンテナハウス>
伊良部大橋が開通してから始まった宮古島バブルはコロナもなんの、その勢いは衰えていないようです。
アパートやホテルを中心とした建設ラッシュが始まって以来、人手不足が伝えられていますが、相変わらずその状況は変わっていません。
伊良部島でも多くのホテルが建設されていますが、完成にかなりの時間が掛かっているようです。
そんな中、存在感が増してきたのがコンテナハウスです。
いつのまにかあちらこちらに出来ています。
下地島空港のターミナルビル建設の時にも、さしばの里におしゃれなコンテナが並びました。
当初はアパートの家賃が高騰する中、建設業者の宿泊施設としての利用が多かったようですが、観光客をターゲットとしたコンテナハウスも増えています。
コンテナにも色々あって見るからにコンテナと言う建物もありますが、綺麗にお化粧して高級感を出しているものもあります。
代表的なのは宮古島のオーシャンリンクスのホテルかと思いますが、いつの間にか来間島の長崎浜の近くや久松にも建っています。
一昨年伊良部島の民宿キャンプ村に宿泊して、毎晩のようにまるよしに夕食を食べに来た人も、宮古島久松のコンテナハウスの建設のため、九州からきた職人さんでした。
伊良部島の佐和田に2019年秋に突然出現して話題になったコンテナハウスは、出現した時のように突然姿を消して仲地の建設業者の敷地に移動したと思ったら、今度はいつの間にか民宿キャンプ村の近くに鎮座しています。
コンテナハウスに泊まったことはありませんが、エアコンやテレビも完備されなかなか快適なようです。
コロナが収束して、まるよしが予約でいっぱいの時は、選択肢の一つにしてみてはいかがですか。(2021.01.28)
コンテナハウス



<三角点とイグアナ岩>
このほど、伊良部島の新しい観光スポットになった三角点、イグアナ岩への立ち入りが禁止になるとの報道がありました。
三角点、イグアナ岩と呼ばれる2つのポイントは、伊良部島の北側の絶壁にあって、シンビジの海が一望できる絶景スポットで、ウミガメの通り道になっている事でも人気が出ていました。
伊良部大橋が架かる前は、伊良部島の一部でしか知られていない穴場的なスポットでしたが、橋の開通とともにSNSで話題になって人気が沸騰しました。
かねてから危険が指摘されていましたが、SNSに危険な行為をアップする輩もあったり、足元おぼつかない小さな子供を連れてくる家族連れがいたりして、宮古島市としても見過ごすことの出来ない状況になったようです。
安全に万全の配慮をしてきた利用者にとっては、いよいよ恐れていたことが現実になったという事でしょうか。
ちょっと残念な気持ちもありますが、万が一の事故に備えるためなので、やむを得ないという事でしょう。
他のスポットも一部のマナー違反で、立ち入りが心配されている場所もあります。
これらのスポットは、皆がマナーを守ってこれからもずっと楽しく利用できるように願っています。(2021.02.05)
三角点

イグアナ岩から



<避暑地伊良部2>
宮古島観光と言えば夏が本番で海を目当てに来る人が多く、一般的に冬場の1月から2月終わりごろまでは、観光のオフシーズンと言われています。
去年の梅雨は降水量が多く、夏は夏らしい日々が続きました。
これでコロナが無ければという思いの毎日でした。
去年の終わりころは2月のような寒さになったり、夏日になったりしていますが、内地では真冬の寒さや大雪が降ったりと報道されていました。
例年1月から3月頃にかけて内地の新聞は、宮古諸島5島巡りのような激安のパック旅行の広告で賑い、反対に個人旅行の数は減るようです。
一方、伊良部島では伊良部大橋が架かる前でも、内地の寒さや花粉から逃げて長期滞在者がやってきます。
長期滞在者のなかにはゴルフ目当ての人も多く、サシバリンクスは連日避寒を兼ねたゴルファーで一杯です。
一方夏場に関しては、去年の夏、内地では連日体温並みの気温が出ていたようですが、海に囲まれた伊良部島では高くても33℃位です。
ちなみに宮古島の最高気温は1971年(昭和46年)に記録した35.3℃だそうです。
暑いと言っても都会のアスファルトが熱したムッとする人工的な暑さではなく、自然な暑さです。
真夏の夜の気温は25℃を下回る事はありませんが、エアコンを使わない人もいます。
そこで最近耳にするのは、避暑地としての沖縄です。
以前のよもやま話でも話題に上りましたが、避暑地伊良部も現実味を帯びてきました。
避暑を売りとした伊良部島ツアーが新聞やネットを賑わすのも時間の問題かも知れません。
コロナが落ち着いた暁には、避寒も避暑も伊良部島にお越しください。(2021.03.29)
サシバリンクス8番



<伊良部丸>
渡口の浜から伊良部大橋へ向かう県道の途中に伊良部丸の慰霊碑があります。
1940年(昭和15年)に伊良部島渡口の浜近くの海岸で沈没した連絡船・伊良部丸の遭難者を慰霊するために設置されたものです。
渡口から宮古島の平良まで、今では伊良部大橋を通ると車で15分程度ですが、当時は船で2時間もかかったとの事です。
その後、渡口からの航路も無くなり伊良部大橋が架かるまでの間、主な動線は船が着く佐良浜港と伊良部島の南区の各集落を結ぶ道でした。
それらの道は集落の名にちなんで佐和田線、国仲線、伊良部線と呼ばれていて、船が発着する時間帯には多くの車が行き来していました。
一方、渡口を通って佐良浜に向かう海岸線を走る一周道路を走る車はほとんどありません。
そんな交通事情もあって、伊良部丸の碑への案内看板は一周道路で結構目立つ存在でした。
伊良部大橋が架かると、動線は変化して伊良部大橋から渡口の浜へ向かう道路の交通量は劇的に増えて行きます。
今までほとんど建物の無かった渡口へ向かう一周道路の海側は、島外や県外からのホテルが進出して景観は一変しました。
慰霊碑の近くにもホテルが建って、慰霊碑に続く道も看板も全く目立たなくなってしまいました。
伊良部大橋が架かるきっかけの一つでもあった伊良部丸の海難事故。
観光の為の開発でバブルと言われている伊良部島ですが、74人もの犠牲者がでた事故を風化させないためにも、慰霊碑も良好な状態で保ちたいものです。(2021.04.06)
伊良部丸遭難の碑 伊良部丸遭難の碑案内板



<トライアル運航>
昨年10月から下地島空港に就航しているスカイマークですが、羽田便についての報道がありました。
スカイマークは昨年から羽田便、神戸便、那覇便が就航しましたが、その中で羽田便はトライアル運航でした。
トライアル運航については前にも話題になりましたが、羽田空港の発着枠を争うコンテストが行われ、最後の枠を争った三沢便と下地島便の差が少なかったため、今年度の利用状況で決着をつけようというものです。
ところが、コロナが直撃。 評価が困難になったため、トライアル運航を一年延長することになったとの事です。
首都圏からまるよしを訪れる常連さんにとっては、延長されたことはラッキーでした。
コロナが下火になった折には今年も利用できて、来年も大手航空会社よりはるかに安い料金で利用できるからです。
宮古島旅行を考えていた方も、コロナが落ち着いた折にはぜひ利用して頂いて、三沢との競争に勝つ力を貸してもらいたいものです。
と羽田を利用するお客さんが申しておりました。(2021.07.07)
トライアル運航延長



<梅雨明け2021>
伊良部島を含む先島諸島は7月2日に梅雨明けになって、夏の太陽が輝く日が続いています。
俗に梅雨明け10日と言いますが、例年伊良部島の梅雨明けは6月20日過ぎなので、このころから7月第1週あたりまでは晴れの安定した天気が続きます。
まるよしにも、夏より航空料金が比較的安く、訪れる人も少ないこの時期をターゲットにして毎年訪れる常連さんもいます。
本土では、例年梅雨明けは7月半ばころで、6月は梅雨真っ盛りいうイメージがあるせいか、以前は6月に伊良部島を訪れる人はそんなに多くはありませんでした。
しかし近年は、伊良部大橋の開通を機に高まった宮古島人気とともにこのころを狙ってくる観光客も増えたようです。
今年の梅雨は雨が少なく、サトウキビなど農作物への影響も心配されていましたが、6月初めから雨が降り始め、結局例年より10日以上遅い梅雨明けになりました。
そんな訳で、6月後半がベストシーズンと信じて訪れた方には残念な結果になりました。
この梅雨明けのタイミングは今年限りの事であってほしいですが、最近は台風の発生場所や時期や進路も変化してきていて、この時期に台風が来襲することもあります。
これも地球温暖化などの影響による気象の変化の一環かもしれませんが、最近は伊良部島観光のベストシーズンがいつになるのか読みづらい状況が続いています。(2021.07.11)
梅雨明けの下地渡口の浜



<ピカチュウジェット>
下地島空港への羽田便のトライアル運航が来年度まで延長になったスカイマークですが、このたび「ピカチュウジェット」の運航が発表されました。
「ピカチュウジェット」とはポケモンの「ピカチュウをデザインした特別塗装機」との事で、ピカチュウが10匹描かれているそうです。
ピカチュウが10匹なのか10人なのか知りませんが、運航は那覇空港と下地島空港を発着する沖縄路線が中心になるそうなので、下地島空港でも見る事ができます。
青い空をバックにピカチュウが躍動する黄色い機体が、絶景の17エンドから着陸する姿は、新しい人気を呼ぶことになるでしょう。
飛行機にあまり興味のない人でも、ワクワクすることは間違いありません。
そう言えばタッチアンドゴー真っ盛りの頃、「タッチアンドゴーより、早く中の島ビーチに行きたい」と見学にあまり乗り気で無かった人が、一度見たらハマってしまって、なかなか17エンドを離れなかったことがありました。
ピカチュウ人気で羽田線にも乗客が増えて、三沢線と争うトライアル運航でも強い味方になるかもしれません。
運航期間は5年間という事なので、トライアルで負けてもしばらくは那覇便や神戸便で見る事ができそうです。
飛行機にあまり興味のない人も、一度見学にトライしてみてください。
スカイマークのホームページからピカチュウジェットの運行状況が確認できます。(2021.07.15)
ピカチュウジェット



<伊良部支所解体>
先ごろ、今年度中に伊良部支所の建物を解体・撤去すると発表されました。
そもそも宮古島市の伊良部支所の庁舎は、伊良部村時代の終わりころの昭和56年(1981年)に役場の庁舎として建てられたので、約40年の歴史に幕を閉じる事になります。
ちなみにそれ以前の伊良部村の役場は、昭和56年2月8日まで国仲の信号の近くにありました。
新しい庁舎は昭和57年(1982年)に伊良部村から伊良部町に変わって、伊良部町役場として活躍してきましたが、平成17年(2005年)に平成の大合併で宮古島市になって以来、役場の機能は年々縮小されました。
役場を訪れると、部署も人も減って閑散としていく姿は淋しいものでした。
思い起こせば、小学校の合併で誕生した小中一貫校は「伊良部島小学校・中学校」という名前より「結い橋学園」という呼び方が一般的です。
かつての伊良部小学校、中学校は廃校になり伊良部の名前は消えていきます。
今年は伊良部高校も廃校になりその歴史を閉じました。
伊良部島の南区で慣れ親しんだ伊良部の名前は次々に消えていきます。
細々と「伊良部」が残っているのは、幼稚園とこども園と公民館ぐらいになってしまいました。
公共施設などから、つぎつぎと伊良部の名前が消えていくのは淋しいものですが、共和バスのバス停はだけは「伊良部小学校前」「高校前」がまだ残っています。
宮古島の「元うえのバス停」が何でそんな名前になったか知りませんが、「元うえのバス停」のように仮にバス停の名前を変えるにしても、「元伊良部小学校前」「元伊良部高校前」のように「伊良部」の名前が残ればと考えてしまいます。
「伊良部」の名前が残る事によって「ここに昔、小学校があったんだよ」などと、将来的に伊良部島の歴史を語り継ぐきっかけになるかもしれません。(2021.08.04)
伊良部支所



<パンプキンホール>
伊良部大橋が架かる前は、まるよしに続けてお泊りになるお客さんはダイビングと伊良部島での仕事の方々がほとんどでした。
観光で来られる方は宮古島で2泊、まるよしで1泊などとそれぞれの島でお泊りになる方が多かったようです。
2015年に伊良部大橋が開通すると、伊良部島・下地島を含めた宮古諸島5島が橋で繋がって車で手軽に行けるようになって、まるよしにお泊りになる方も宮古島観光に出かけます。
観光地も様々ありますが、海好きの方に外せないのがシュノーケルのポイントです。
池間ブロックと呼ばれる池間島のフナクスビーチ、宮古島の吉野海岸、新城海岸、カメと出会える事で人気となった上野のシギラビーチやわいわいビーチなどがすぐに思い浮かびます。
シュノーケルだけでなく鍾乳洞探検として有名になったのが保良泉(ボラガー)のパンプキンホールです。
テレビの旅番組でもたびたび紹介されるようになって、宮古島観光のフリーペーパーにはたくさんのツアーが載るようになりました。
まるよしにお泊りの方も保良泉まで足を延ばす方もいます。
大潮に近い引き潮の時しか入れない事も有って、たくさんのツアー客が同じ時間帯に押し寄せて、洞窟に入るのも順番待ちになります。
そして予想はされていたのですが、恐れていた事態になりました。
このたびの報道で「保良川ビーチの施設と同ビーチ沿いの鍾乳洞の御嶽クバクンダイ(通称パンプキンホール)の閉鎖を含めた観光利用の制限が要請」されたとの事です。
原因は「観光利用の増加による環境悪化のため」だそうです。
似たような事例は伊良部島でも進行しています。
三角点、イグアナ岩の立ち入り禁止措置の原因は「危険」という事なので、パンプキンホールとは違いますが、そのうち他の場所でも立ち入りの制限などが要請されるかもしれません。
折角の絶景ポイントなどを皆でずっと楽しむには、基本的なマナーを守る事は言うまでもありませんが、そのポイントの地元情報などを知る事も大切です。
いきなり勢いで訪れるのではなく、事前に下調べする事をお勧めします。
下調べする事によってワクワクすると同時に、絶景ポイントの環境保護につながるかもしれません。(2021.09.13)
パンプキンホール入口


パンプキンホール



<ピカチュウジェット2>
10月1日緊急事態宣言が解除になりました。
さすがに解除したばかりの10月はじめは「わ」「れ」ナンバーはチラホラで、人気の観光スポットが集中する下地島一周道路も交通量は比較的少ないようでした。
10月も2週目になると、状況は大きく変わります。
人気の17エンドには駐車場に入りきれない車が路上駐車して、コロナ前の夏のようです。
そんな車の中には、昨年から就航した神戸や羽田からのスカイマークのお客さんも多いようです。
まるよしを訪れた関東のお客さんによると、羽田から下地島へのスカイマークはほぼ満席とのことでした。
17エンドには干潮時に出現する幻の砂浜や、マリンブルーとエメラルドグリーンのグラデーションの絶景やサンセットなどのほかにも、スカイマークの着陸時には人が集中します。
特にピカチュウを塗装したピカチュウジェットをお目当てにやって来る人が多いようです。
皆さん、一体どこから情報を集めるのでしょうか?
ちょっと前まではオタクと呼ばれる人しか知らなかった情報が、SNSなどで直ぐ手に入る世の中になりました。
かつてはタッチアンドゴーを求めてきた人を飛行機オタクなどと呼んでいた人もいましたが、今ではピカチュウジェットが下地島に運航する日には普通のおじさん、おばさんも着陸時間に合わせて17エンドにやってきます。
飛行機は通常向かい風で離着陸するので、例年北東の風が強まるこの時期は、17エンドとは反対の珊瑚エンドとも呼ぶ人もいる南側からの進入になります。
ところが、今年は暑さが続いて北よりの風が弱いので、絶景の17エンドからの着陸が見られる日が多くなっているようです。
天気予報に寄れば、これから北よりの風が強まるとのことなので、ピカチュウも南からの進入になりそうです。
ピカチュウ目当ての方は、風向きにも注意を払ってください。(2021.10.23)
ピカチュウ着陸

ピカチュウジェット



<下地島空港管理道路>
下地島空港の定期便復活にともなって、2019年3月23日に車両通行止めになった下地島空港管理道路。
この管理道路には伊良部大橋の開通と共に人気が沸騰した17エンドの絶景を求めて、宮古島から観光の車が押し寄せました。
伊良部島観光の大型バスも通行します。
車両通行止めはやむを得ない処置と思われますが、当時、空港に問い合わせをした際は「自転車は押して通行してください」とのことでした。
無料のレンタサイクルが売りの一つだったまるよしとしては、残念な限りでした。
車止めのある場所に設置された注意看板には、車両通行止めと書いてあります。
自転車も車両なので通行止めと思われますが、管理道路は公道でないので、空港のさじ加減でどちらにでもなるようです。
そんな訳で、自転車の通行は黙認されていたようですが、最近「みやこ下地島空港ターミナル」の公式サイトを見ると、空港の電動レンタサイクルで管理道路を通行する写真が掲載されています。
空港の管理を行っている「下地島エアポートマネジメント」に改めて確認したところ、徒歩と自転車は通行可能とのことでした。
いつから自転車の乗り入れが可能になったのかは解かりませんが、自転車を押して歩かないで済むのは何よりです。
現在まるよしのレンタサイクルは休止中ですが、将来的にレンタサイクルが復活した暁には、堂々と自転車で管理道路を通行してもオーケーです。(2021.10.27)
車両通行止め看板



<長山港道路>
長山港の近くで道路工事が行われています。
伊良部島の一周道路の一部を改良する工事です。
伊良部島の南区から伊良部大橋へ向かう道は、渡口の浜を過ぎて、伊良部島の横断道路の三叉路を過ぎると直ぐに右に曲がって長山港へと下ります。
今度の工事は、この下りの急カーブが危険だという事で、カーブしないで直進するバイパスを作る工事です。
ちなみに横断道路とはこの三叉路から伊良部高校があった点滅交差点を経由して白鳥崎まで南北に続く道のことです。
確かに以前から、左手にカーブして伊良部大橋へ向かう道より、真っ直ぐ長山港に向かう道の方が優先するように見えて「危ないな」と感じたこともありました。
伊良部大橋から来るときも、右手に曲がる前が下り坂になっていて、スピードが出すぎて危険だという事です。
そもそもこのあたりは交通量も少なく、たまに通る車も作業用の軽トラックや下地島空港の黄色の作業車ぐらいなので、あまり危険は感じませんでした。
ところが2015年に伊良部大橋が開通して、2019年に下地島空港に定期便が復活すると、交通量は倍増どころか10倍増です。
土地勘のない島民以外の利用が急増したこともあって、危険回避には良いことなのでしょうが、伊良部大橋の開通以来、島の生活は様々なところで変化を余儀なくされています。
平良で一杯やってタクシーで帰る時は、長山港のカーブで身体が傾いて、まるよしも「もーそろそろだ」と目安になっていましたが、新しい道路が開通した折には「いつの間にか着いちゃった」という事になるかもしれません。(2021.10.31)
長山港バイパス工事



<伊良部球場2021>
佐和田の平成の森公園に建設が進められていた伊良部球場は、メインスタジアムなどの第1期の工事が終わり、その姿を現しました。
高い建物がほとんど無い伊良部では、サトウキビ畑の中の青いスコアボードが眩しく、別世界が突然姿を現わしたような光景です。
今年、「メジャーリーグではアイオワ州で初めてとなる公式戦が8月、ケビンコスナーが主演した映画『フィールド・オブ・ドリームス』のロケ地に作られた特設球場で行われた」とのニュースが流れました。
映画と同じように選手たちはトウモロコシ畑の中から登場したそうです。
サトウキビ畑が周りにたくさんある伊良部球場は、フィールド・オブ・ドリームスの球場のような錯覚を与えます。
いっそ周りをキビ畑で囲んだ方が良かったのではと思ってしまいます。
今後も整備を続けて、近いうちにプロ野球を誘致するとの事なので、佐和田の周辺も大きく変わっていくことでしょう。
一部の人たちの利益のためでなく、伊良部島や宮古島の人々が良かったと思えるものになって欲しいと思いますが、今後どうなっていくのでしょうか?
オリックスが撤退してから野球の話題が少なくなったような気がする宮古島ですが、これから話題が多くなりそうです。
もしかして、メジャーリーグのベース上で「ムービースターになるかも」会話した新庄新監督が率いる日本ハムがキャンプ地に選んでくれたなら、映画のように夢みたいなストーリーが見られるかもしれません。
ストーリーの先に展開する夢の続きで、将来的に伊良部島始まって以来のプロ野球公式戦が開催された時には、是非キビ畑の中から選手は入場してもらいたいものです。(2021.11.16)
伊良部球場01

伊良部球場02



<伊良部の歩道2021>
亜熱帯の伊良部島では草木が伸びるのが早く、道路の脇の草もいつの間にか道路に攻めてきます。
かつて、伊良部大橋が架かる前は、島の人が生活に利用する道以外はあまり草刈も行われず、フナウサギバナタからサバ沖団地に続く伊良部島の一周道路や、下地島一周道路の中の島海岸から通り池を経由して空港管理道路にいたる道などはすれ違い不能の個所があちこちに出現しました。
それでも交通量は少なく、余り危険や不便は感じられませんでした。
ところが、2015年1月末の伊良部大橋開通、2019年3月末の下地島空港の定期便復活とともに交通量が増えて、道路脇の草刈も頻繁に行われるようになった気がします。
「あれっ、ここにも歩道があったんだ」という場所がたくさん出現しました。
草刈り後には道が広くなって、違う場所に来たような錯覚に陥った場所もありました。
ところが昨年からのコロナの影響でしょうか、草刈の回数が減ったような気がします。
緊急事態が宣言されて、観光客の減少や外出の自粛で交通量が減ったせいでしょうか、かつてと同じようにすれ違い不能状態になったところが、あちこち見受けられました。
10月になって緊急事態宣言が解除されると、草刈も復活したように感じています。
下地島空港の入り口に続く道路は最近、草刈が行われて歩道が姿を現しました。
今でも、伊良部島一周道路の三角点付近や下地島一周道路の中の島海岸から空港管理道路までは通り池付近を除いて歩道は姿を消して、すれ違いにも気を遣います。
こんな状態の一周道路ですが、昔ののんびりとした伊良部島らしくて「いいなぁ」と思うのは不謹慎でしょうか。(2021.11.20)
下地島ピサラブ付近



<ボウリング場>
宮古ボウリングセンターが今年限りで閉館になるとの報道がありました。
報道によると、このボウリング場は1969年11月に開館したとのことなので、52年の歴史に幕を閉じる事になるそうです。
日本全国ボウリング場は減少の傾向にあるようですが、中山律子さんや須田開代子さんに代表される女子ボウラーの活躍もあって、かつて一世を風靡した事は皆さんご記憶のことと思います。
と言っても記憶にあるのは、今のおじぃおばぁの世代より上の世代の人で、若い人にとっては「何言ってるか」という事になるかもしれません。
まるよしを訪れる常連さんの話によると、当時は早朝ボウリングが流行ったり、新入社員の歓迎会など会社の行事でもボウリングをやっていたそうです。
ガーターを出してもストライクを投げても一喜一憂して皆の心がなごんで、職場の人間関係づくりにも役立っていたとか。
普段目立たない人がマイボールを持って登場していきなりスターになったり、ストライクを出して密かに好意を寄せている女性とハイタッチしてドキドキしたこともあったそうです。
そう言えば、以前は上野のドイツ村にもボウリング場がありました。
宮古島旅行に来て、天候に恵まれなかった人は大分助かったようですが、いつの間にか姿を消しました。
今どきの若い人がどれくらいボウリングをやるのか知りませんが、おじぃおばぁの世代では、ボウリングをするのはあたり前のことでした。
まるよしでも忘年会などの節目の時に、宮古でボウリングをやって、平良で一杯やるというのはお決まりのコースでした。
宮古ボウリングセンターは閉館になりますが、是非どこかで復活して欲しいものです。(2021.12.02)
宮古ボウリングセンター



<牧山陣地壕封鎖>
三角点・イグアナ岩への立ち入りが禁止になり、パンプキンホールの入場も制限されるとのニュースが流れましたが、いつのまにか、牧山の陣地壕も立ち入り禁止になりました。
「最近立ち入り禁止になったのか」と思ったら、市役所によると、今までも立ち入り禁止の表示は無かったが、実際は立ち入り禁止だったそうです。
今年の夏休みあたりから立ち入る人が増えてきたそうで、崩落やぬかるみもある事から、事故が起きる前にと入口を封鎖したとの事でした。
そもそも、牧山陣地壕は観光の認知度はなく、昔から戦争遺跡として教育的な意味から佐良浜小学校の遠足などで訪れていた場所です。
伊良部大橋が架かって展望台は訪れても、陣地壕や、伊良部大橋が一望できる広場や、豊見氏親の墓碑などはかやの外で、ごく最近までその存在すら知られず、壕の中に入る人はほとんどいませんでした。
ところがSNSなどで、気をそそるネーミングや美味しそうな情報が流れると、やってくる人が増えて、更に情報が拡散していったようです。
そうなると当然、戦争遺跡を見学に来ると言うより、普通に観光地を訪れる気分の人が増えていきます。
今後は、あらかじめ申し込んで、係員同行のうえで開放するとの話もあるようですが、観光目的での開放はないとの事です。
宮古島観光の人気沸騰は、今まであたりまえだったことが、当たり前でなくなりました。
知らずに御嶽に出入りする人も増えているようです。
悪いことが起きる前に、魅力的な言葉で観光客を呼びよせるのだけでなく、やってはいけない事も同時に伝えてもらいたいものです。(2021.12.06)
牧山陣地豪

牧山陣地豪封鎖



<ホヌ降臨>
緊急事態宣言が解除されて、少しずつ人が動き始めた10月の末、下地島にいまだかつてない人流が押し寄せました。
ANAがチャーター便として、普段はハワイ航路の国際線で使用している、ウミガメをデザインしたホヌというエアバスが下地島空港にやってきたためです。
下地島空港に着陸する飛行機ではジャンボを超えて最大だそうです。
下地島一周道路は通り池を過ぎると、空港管理道路までずっと路上駐車が続き、草が伸びて道路が狭い場所は片側、草のあまりない場所は両側路駐で、すれ違い不能状態となり警察も出動しています。
管理道路は人で溢れました。
鉄道を写真で撮るオタクは撮りテツなどと言うそうですが、下地島空港には飛彦(とびひこ)と空美(そらみ)が押し寄せました。
まるよしもホヌの滞在期間中はほぼ満室で、ほとんどの人がホヌ目当てだったようです。
管理道路でカメラを構えた人に話を聞くと、当日の朝に宮古空港に着いて、その足で下地島空港に来てホヌの着陸を見て、その日に帰るという強行軍もいるとか。
当日は北寄りの風だったため、「追い風の17エンドからホントに着陸するのか?」と心配の声もあがりました。
実際、ホヌの姿が見えると反対の珊瑚エンド方向に向かったため、管理道路で待っていた人々からため息が上がりましたが、ホヌは下地島上空を一周して絶景の17エンドからの着陸になりました。
後でわかった話ですが、チャーター便ならではのサービスで下地島上空を一周したそうです。
11月1日の帰りの際も、離陸してすぐ帰るのかと思いきや、タッチアンドゴーならぬゴーアラウンドのような態勢で、空港を低空で飛行して皆に別れをつげたそうです。
中の島海岸で潜っていた人も、飛び立ったはずなのに、再び轟音が響いてびっくりしたとの事です。
一周道路の駐車スペースの確保など問題は山積みですが、伊良部島の地域振興のためには「今後もこんな事があれば良いなぁ」と思ってしまいます。(2021.12.14)
ホヌ路駐

ホヌ01

ホヌ



<しまそらポタリング>
2019年3月末に下地島空港の定期便が復活して、下地島空港ターミナルが出来ました。
ターミナルビルの工事は駆け込みで間に合いました。
開港した直後は微調整や追加の工事があってバタバタ感がありましたが、今は比較的落ち着いているようです。
ターミナルビルの開業とほぼ同時に始まった下地島空港のレンタサイクル。
すべて電動の自転車で、到着ロビーを出たところにずらっと並びました。
ずらっと並んだ姿は人目を引きましたが、利用者はあまり見かけないように思えました。
値段も一日3000円でちょっと高めだったと感じていました。
途中2000円に値下げしたようですが、利用頻度はイマイチだったようです。
ところが最近、下地島空港のレンタサイクルに乗っている姿をちょくちょく見かけるようになりました。
話を聞いてみると2020年11月からレンタサイクルの事業の運営者が変更になったそうです。
新しい事業主はプラネット・フォーという会社で、ひととき散歩など宮古島で地域密着型の事業を手掛け、空港のインフォメーションカウンターで島の情報の提供もしています。
まるよしでも「ずぅずぅぱるんかい」で一時お世話になりました。
新しいレンタサイクルは「しまそらポタリング」という名称です。
いままで雨ざらしだった自転車も建物内部に保管され、電動以外の自転車も導入され、料金設定も増えました。
ちなみに料金は2時間コース1500円、1日コース2500円、1泊2日コース4000円で、長期になると割引もあるとか。
値段が高いのか、安いのかはそれぞれ受け止めが違うと思いますが、「フライトの出発までの時間を利用して17エンドまで行きたい」とか「一人旅で伊良部島に宿があるので、レンターカーより自転車で充分」という人も多いようです。
まるよしのレンタサイクルはいま休業中ですが、高低差が少なく適度な広さの伊良部島には自転車がぴったりで、需要は大きく伸びる事が予想されます。
空港近くにお泊りの方には、自転車の配送もするとの事なので、興味のある方は一度お試しください。
インフォメーションセンターで話だけでも聞けますよ。(2022.01.19)
しまそらポタリング


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<禁止看板>
牧山陣地壕の立ち入り禁止については、昨年話題に登りましたが、同じころヌドクビアブの入口にもロープが張られているとの噂も経ちました。
幸い噂だけの様でしたが、最近になってあちこちに立入禁止看板が目立つようになりました。
有名なところでは、三角点とイグアナ岩への立入禁止看板ですが、これは新聞でも報道されました。
伊良部島の話題とは違いますが、宮古島ではパンプキンホールへの立ち入り禁止も検討されています。
伊良部島・下地島ではあちらこちらで、今まで見られなかった禁止看板が見受けられます。
昨年秋には、珊瑚エンドと呼ばれる滑走路の南側の下地島一周道路あたりに、駐車禁止のカラーコーンが出現しました。
下地島空港入口に近い道には通り抜け禁止の看板が立ちました。
こうした禁止看板の出現は、危険を予防する目的の他に、島の人の生活に支障をきたさない目的のものもあります。
宮古バブルの出現と共に、伊良部島に人が押し寄せて、思いもよらぬ場所に人が出没するようになりました。
最近のSNSなどの影響も大きいようで、何も考えずに軽い気持ちであちこち訪れる人が多いようです。
禁止看板の乱立は淋しいものです。
そんな風にならないように、「ここに人が来たら住んでいる人はどう感じるのだろう」と一度立ち止まって考えることも必要です。(2022.03.04)
通り抜け禁止看板



<伊良部バブル復活>
下地島の土地はほとんど沖縄県の所有になっています。
下地島一周道路から見られる広大なサトウキビ畑も、県の土地を借用して耕作をしているものです。
ところが、最近「令和6年3月に返還するよう」に通知が来ました。
ここで噂されるのが、本格的な下地島のリゾート開発です。
下地島空港への定期便が増えて、内地の資本による空港近くのホテルやリゾート施設建設の話は以前からありましたが、ついにそれが現実に動き始めたのでしょうか。
下地島を一体管理するような計画は、前から噂に登っていて、伊良部町営で開業したゴルフ場のサシバリンクスも、18ホールの高級ゴルフ場に生まれ変わると言う話もまことしやかにささやかれています。
今月には「宮古島市が下地島にあるゴルフ場サシバリンクス伊良部の売却の手続きを進めている」との報道もありました。
コロナで勢いを失った伊良部バブルの復活もあるのでしょうか?
前回のバブルでは何処に向って進んで行くのか全く見えませんでしたが、今回はどうなっていくのでしょうか?
目先の事ではなく、将来の展望を見据えた計画をしめしてほしいものです。
いずれにしろ、一部の人の利益の為でなく伊良部島をはじめ宮古島市民のためになれば良いのですが。(2022.03.08)
サシバリンクス



<多良間航路>
平良港ではいつでも工事をやっているようで、いつになったら工事が終るのかと思っていましたが、昨年10月に第4ふ頭の物揚げ場の整備が完了したとの報道がありました。
もっともこれで工事が全部終わった訳ではないとの事です。
ちなみに物揚げ場とは「船を接岸して係留するための港湾施設で,鉛直の壁で陸地の土圧を直接支えた構造物をいう。水深4.5m以下のところに設けられる小さいもの」との事ですが、これは難解です。
ひらたく言うと、船を接岸する場所で水深が浅くて小さいのを「物揚げ場」、水深が深くて大きいのを「岸壁」というみたいです。
工事完了にあわせて、第4ふ頭からは多良間行の新しいフェリーが就航しています。
「第4ふ頭は何処?」と思う人が大半だと思いますが、第4ふ頭はかつて伊良部島への定期船やフェリーが発着していた場所の先の埋め立て地です。
アトールエメラルドの裏の方と言った方が解りやすいかもしれません。
いままで、多良間航路はかつての市役所からまてぃだ通りを真っすぐ行った第2ふ頭から出航していました。
ここらあたりは、埋め立てされるずっと昔、伊良部島行の定期船が出ていた場所でもあり、当時の船はすごく小さかったような記憶があります。
多良間航路と言えば、一日一往復の多良間港と平良港の間の航路です。
伊良部大橋の一番高い部分が、多良間航路の船の高さに合わせて決められたと言われています。
大橋が完成してからはフェリー「たらまゆう」の通過を見るために、橋の上からカメラを構える人も見うけられました。
「たらまゆう」に変わる新しい船は「フェリーたらまⅢ」という名前だそうです。
興味のある方は午前9時過ぎと夕方3時前ごろに伊良部大橋を渡ってみてください。
運が良ければ、伊良部大橋の下を通るたらまⅢの姿をとらえる絶好のシャッターチャンスに出会えるかも知れません。
興味をお持ちの方は、写真を撮るだけでなく「フェリーたらまⅢ」に乗って昔ながらの風情が残る多良間島を訪れてはいかがでしょうか。
多良間航路は海が荒れると頻繁に欠航しますが、これも昔ながらの風情です。
多良間島にお出かけの際は、時間に余裕をもって出かけてください。
ただし、コロナが収まってからにしてくださいね。(2022.03.12)
多良間島の牛



<17エンド2022春>
コロナの影響で観光客減少が続く宮古島ですが、伊良部島を訪れる人も確実に減っています。
島で見かける「わ」「れ」ナンバーも減って、観光地の駐車場にも余裕があるようです。
伊良部島で一番有名だと思われる観光地の「通り池」の駐車場もガラガラで何か拍子抜けです。
かつて駐車場を埋め尽くした観光バスの姿も無く、淋しい限りです。
そんな状況でも、人が訪れるのが下地島空港17エンドです。
17エンドとは下地島空港滑走路の北側のビーチです。
伊良部大橋が架かる以前は名前も知られてなく、フェリーで伊良部観光をするお決まりのコースの中の、一周道路の景勝地の一つと言った程度で、通り池や佐和田の浜、渡口の浜などには遠く及びませんでした。
ところが伊良部大橋が架かると17エンドの人気は一気にブレイクします。
最近では伊良部島観光に訪れる人のほとんどが来るのではないのかと思われます。
17エンドの絶景の素晴らしさはここで今更触れませんが、伊良部島観光とはいわず宮古島観光の中でも人気は上位にあるようです。
スカイマークでまるよしを訪れた常連さんによると、前座席のカップルが17エンドに是非行きたいと熱く語っていたそうです。
若者には圧倒的な人気ですが、実際に行ってみるとあらゆる年代の人が来ています。
通常の観光の他に、マリンレジャーを楽しむ方、飛行機の離着陸を見に来る方、時間を忘れて海を眺めに来る方など様々な人が見かけられ、宮古島から夕日を見に通う人なども見かけます。
一度見たら終わりという訳でなく、リピーター率も高いようです。
そんな訳で今、アド街ック天国で宮古島をやったらトップになるかも知れません。
ちなみに2005年に宮古島はアド街ック天国で取り上げらた事があります。
その当時も「下地島パイロット訓練飛行場」が5位にランクインしていました。
人気急上昇の17エンドですが問題も山済みです。
急ごしらえでつくった駐車スペースはキャパも少なく、路上駐車が横行し、増加する観光客目当ての怪しげな業者も出没するようになりました。
何かと話題の17エンドですが、存在を知らなかったあなた、是非一度来て見てください。
そしてリピーターになって、是非伊良部島にまたお越し下さい。(2022.03.24)
2022ソラシドエアー



<デイゴの花2022>
佐和田のB&Gのデイゴは姿を消しましたが、伊良部島のあちらこちらでデイゴが花を咲かせています。
そういえば今年はデイゴの花がよく目立ちます。
国仲公民館のデイゴは今年は素晴らしくゴージャスです。
平成の森公園のデイゴも色鮮やかです。
長い間内地に働きに行って、10年ほど前に里帰りした人は、今年のデイゴが一番素晴らしいと言います。
その人が心配するのは、自然災害です。
今年は大きく強い台風が来ると噂されています。
別の人は、島唄にも「でいごの花が咲き、風を呼び、嵐がきた」と歌われているので、「今年は嵐が来るぞ」と言います。
他にもそんな話が伝わってきます。
折角、美しくデイゴが咲いたのに、こんな風に考えてしまうのは淋しいと思う方もいるかと思います。
サトウキビ農家は言うまでもありませんが、何回となく被害に苦しめられた伊良部島の島民にとって、台風は大きな心配の種です。
心配が杞憂に終わればよいのですが、頭の隅にでも災害が来た時のことを想定しておくことは決して無駄ではありません。
島唄の嵐は米軍の攻撃のことですが、デイゴも「今年はみんな気を付けて」という思いで、花を咲かせているのかも知れません。(2022.04.09)
国仲公民館のデイゴ



<姿を消したニモ>
サニツ前日の4月2日、久々にアッタバサマを訪れると潮は大きく引いていて、リーフのサンゴが姿を見せています。
リーフの内側は池状態で、名前の由来となったリーフの波もありません。
3月の下旬から続いている雨模様の天気の合間を縫って、久々に海の中を覗いてみると、波打ち際の近くのイソギンチャクにカクレクマノミの姿が見あたりません。
観光客の皆様には、ガイドが案内する中の島海岸のカクレクマノミがお馴染みと思われますが、実はアッタバサマはお手軽にたくさんのカクレクマノミと出会えるポイントでもあります。
リーフの内側には確認されただけでも、6,7か所のポイントがあります。
中には浅い場所にもポイントがあるので、小さなお子さんでもニモに出会えます。
ところがポイントをチェックすると、浅い所のイソギンチャクにはカクレクマノミの可愛いらしい姿は全く見当たらず、かろうじて比較的深いポイントに姿が見えました。
水温が低いので活動が出来ずに奥に隠れているのかと思って、伊良部島でレストランを開いている潜りの達人夫婦に聞いてみると、最近密漁の話が有ったそうです。
カクレクマノミは人気でネットでも売られていると言う話です。
今まで当然のようにいると思っていた姿が見えないと、悲しくて情けないのと同時にどこかに八つ当たりしたい気分になってしまいます。
そう言えば、何年か前にも今ではサンゴエンドと呼ばれる事もある、空港南のピサピシに続くビーチでもカクレクマノミの姿が消えました。
幸い、一部のイソギンチャクのカクレクマノミは復活しましたが、アッタバサマのニモはどうなるのでしょうか。
今後復活するのかを見守るとともに、このような事が起こらないことを願っています。(2022.04.13)
アッタバサマのカクレクマノミ



<サシバリンクスの行方>
3月になって宮古島市が伊良部島のゴルフ場「サシバリンクス」の売却を進めているとの報道がありました。
伊良部町時代の2002年(平成14年)に開業したサシバリンクスですが、当初は直営でした。
宮古島市に合併した後もしばらく直営が続きましたが、2013年(平成25年)4月から指定管理者の制度が導入され、入札で3年ごとに運営する業者を決定するシステムに変わりました。
現在の管理者は今年3月一杯で契約満了となりましたが、4月から3年間はまだこの制度が続くようです。
以前にも話題になりましたが、県の土地である下地島の農地の返還期限は2024年(令和6年)3月までなので、その頃から大規模な下地島のリゾート開発が一気に進むのでは、と囁かれていました。
でもサシバリンクスは、少なくともあと3年は生き残るようです。
先行きどうなるのかは解かりませんが、「ホテルが建つ」とか、「18ホールの高級ゴルフ場になる」とか、「別のリゾート施設になる」とかいろいろ噂は飛び交っています。
明日にでも閉鎖するのではないかとショックを受けた人、はたまた全く変わらないという人もいますが、少なくとも2025年(令和7年)3月までは今までどおりプレー出来そうです。
とは言うものの3年はあっと言う間です。
開業以来、島民に親しまれてきたサシバリンクス。
ゴルフ大好きなあなたも、ゆったりとした離島ゴルフに興味のあるあなたも、やるんだった今のうちですよ。
無くなってから「やっておけばよかった」ということになるかもしれません。(2022.04.17)

サシバリンクスパンフ

サシバリンクス料金表202204



<ピカチュウバス>
「人と人、人と地域をつなぐことで、旅の楽しみをお届けする」事が目的の「そらとぶピカチュウプロジェクト」に連携して、去年(2021年)6月からスカイマークが沖縄便を中心に、特別塗装機ピカチュウジェットを飛ばして人気を呼んでいます。
ピカチュウジェットは下地島にも来る様になりました。
プロジェクトの一環で今年3月から、下地島空港の定期便に接続する路線バスにもピカチュウ仕様のポケモンバスが登場しています。
ピカチュウのことは良くわかりませんが、「サニーゴやラブカスが住む海のデザインと、タマンタやゼニガメが優雅に泳いでいる2種類のデザイン」のバスが運行しているそうです。
下地島空港で定期便と接続する宮古協栄と中央交通にそれぞれ一台走っています。
どうも協栄バスがサニーとラプカスで、中央交通がタマンタやゼニガメのようですが、興味のある方は実際に確かめて見てください。
今まで中央交通は黄色、宮古協栄はピンクと色で区別していましたが、2社のピカチュウバスが同時に来ている時もあるので、直ぐにどちらのバスか区別がつきません。
ピカチュウはどちらにもいるので、ピカチュウに見みとれて乗り間違えないでください。(2022.04.21)
ピカチュウ協栄バス

ピカチュウ中央バス



<島の形イラスト>
定期便の復活にあわせて、ターミナルビルを新たに建設した下地島空港。
ターミナルビルが開業して3年が経過しました。
当初は何となく、淋しい感じでしたが、土産物なども充実してきて華やかになってきています。
久々に売店を覗いてみると、従来の宮古島土産のほかにも下地島空港をイメージした新しい商品もどんどん増えているようです。
そんなオリジナルグッズの中に眼を引くデザインを見つけました。
宮古諸島の島の形をアレンジしたデザインのイラストが印刷されたトートバックです。
宮古島と池間島と来間島の3島を利用したマンタ、伊良部島と下地島が隠れているウミガメ、多良間島と水納島でティダ(太陽)のデザインです。
まるよしとしては当然の事ながら、伊良部島・下地島が気になるわけで、著作権が無かったら使わせて頂きたいと思うほどです。
かつて島の形が蝶々やハマグリに例えられた伊良部島・下地島ですが、島の形をデザインの一部にするアイディアに「やられた」という感じです。
店員さんに聞いてみると、来間島のお店の商品だとか。
まるよしも負けずに考えたいと思っていますが、いままでずっと思い浮かばなかったので難しそうです。
立場上是非お買い上げ下さいとは言えませんが、下地島空港を訪れた際は、是非ご覧になってください。(2022.04.25)
島の形トートバッグ

島の形デザイン



<フォトスポット>
下地島空港にスカイマークが就航してから一年半が経過しました。
コロナで減便はありましたが、3月には一日4便の定期便が発着しました。
3月下旬にはジェットスターも復活して、下地島空港の発着ボードも賑やかになっています。
そんな下地島空港のターミナルに新たなフォトスポットが誕生しました。
場所はレンターカーの受付場所ですが、突然壁にペインティングが出現しました。
新たなフォトスポットはピカチュウプロジェクトの一環でフォトジェニックならぬポケジェニックと呼ぶそうです。
何となく解かっているような「フォトジェニック」という言葉は「写真写りのよいさま」をいうそうなので、そこでカッコよく映る写真が撮れるなら、撮ってみたいものです。
飛行機に乗らなくても利用できるフォトスポットは、現在4箇所あると思われます。
建設当初からの2箇所のフォトスポットと新たなペインティングによる2箇所のフォトスポットです。
下地島空港を訪れた皆様もフォトスポットを探して、記念にカッコよい写真を残してください。
フォトジェニックという言葉にこだわる訳ではありませんが、空港に限らず伊良部島・下地島のあらゆるところがフォトジェニックです。(2022.05.03)
ポケジェニック



<どこもかしこも水浸し>
今年は雨が多く、5月の降水量は平年の3倍との報道もあります。
そろそろ開花の話があるのかなと、添道のサガリバナの状況を確認しに行った常連さんの話によると、今はまだつぼみがチラホラと見える程度との事です。
遊歩道の両側は水浸しで池状態の場所もあったとの事なので、開花に影響はあるのでしょうか。
宮古島の帰りに伊良部島のゴルフ場サシバリンクスの前を通ると、入り口にはロープが張られています。
道路から見える9番ホールのフェアウェイは水浸しです。
後でわかった話ですが、大雨の影響でゴルフ場はクローズになったそうです。
下地島一周道路からプゥルという海岸に向かう道は水浸しで、通行もやばい状態です。
空港入り口近くから、飛行場灯台へ続く道も水溜りが立ちふさがっています。
これらはほんの一例で、あちらこちらが水浸し状態です。
石灰岩の島のため雨水は直ぐに染みこんで、長い間水溜りがあることが珍しい伊良部島ですが、今年はあちこちで今まで見た事もない景色がひろがっています。
太陽が出て、青空が広がり「もう勘弁してくれ」と言うぐらいの日差しはほとんど無く、たまに日が差しても湿気が身体にまとわりつきます。
こんな状態では心も水浸し状態ですっきりしない日が続いています。
コロナで痛みつけられた心に追い討ちをかけられているようですが、こんな時こそ強い気持ちを持ちたいものです。
そして「こんな事もあったね」とみんなでワイワイ話せる日が早く来るように願っています。(2022.06.12)
水浸し



<スカイマーク乗継便>
スカイマークが下地島空港に定期便を就航してから1年半が経過しています。
スカイマークと言えば那覇、神戸、羽田からの直行便がすぐに思い浮かびます。
下地島空港のスカイマークのカウンター近くには「宮古島からスカイマークで全国へ」というポスターが貼られ、チラシが置かれています。
空港の関係者の話によると、沖縄や関西圏、首都圏からの人が増えるの当然ですが、直行便に接続する乗継便もがある地方の人も増えているとのことです。
直行便に接続するのは茨城、福岡、名古屋です。
ポスターにもそのように書かれています。
スカイマークと言えばピカチュウジェットが人気で、ホームページにはピカチュウが飛ぶスケジュールが発表されています。
それを見ると一日に同じ飛行機が「羽田―那覇―下地島―那覇―羽田―那覇―羽田」と飛びまくっています。
定期便の1枠を目指すトライアル運行の影響もあるのでしょうか、スカイマークは「充実の直行便・乗継便」に力を入れているようです。
そんななか期間限定で札幌からの乗継便も発表されました。
金額を見るとあっと驚くほど価格です。
これからも随時セールでお安くなる時期があるそうです。
乗継便のある方面にお住まいの方々、まるよしの宿泊をお待ちしています。
下地島空港から車で5分、荷物の少ない方は歩いても30分ちょっとです。
スカイマークの回し者ではありませんが、日常を忘れて楽しみたいあなた、貴重な時間を有効に使えるということで選択肢の一つにお加え下さい。(2022.07.02)
スカイマークちらし



<大神島>
宮古島の北、島尻の先に大神島があります。
もともと大神島は信仰の対象になっている神高い島で、大神島の名前は「拝む島」が由来とも伝えられています。
大神小中学校が廃校になる前、学校の先生は宮古島から定期船で通勤していたそうですが、そもそも大神島では住民以外の立ち入りは歓迎されていませんでした。
そんな訳で、かねてから島の人以外の往来が全くといっていいほど無かった大神島ですが、ここ最近観光で訪れている人も増えたようです。
宮古島観光のガイドブックにも登場したり、シュノーケルなどのツアーもあります。
伊良部大橋開通や宮古バブルが話題になってからの事と思いますが、以前では考えられない事でした。
バブル以前も観光で訪れる人はいましたが、本数の少ない定期船はいつでも席に余裕がありました。
島民以外が訪れる事ができる場所は限られていて、遠見台を巡る短いルートのみが開放されていたと記憶しています。
島の住民も少なく、人に出会う事はほとんどなく、観光で訪れる人も「島に入らせてもらっている」という感覚でなかったでしょうか。
当時、大神島を訪れたまるよしの常連さんは写真を撮ることも出来なかったそうです。
現在の状況はどうなっているのか知りませんが、大神島には宮古諸島の島にほとんどある一周道路が出来なかった話や海賊キッドの財宝探しの話など不思議な話もあります。
大神島に行く方は昔の歴史を調べてから訪れる事をお勧めします。
大神島とは違いますが、伊良部島にも色々な歴史や文化が昔から根付いています。
伊良部島に来られる方も、単なる観光情報だけでなく、伊良部島の成り立ちや文化歴史などの情報にも触れてから来ていただけたらありがたいものです。(2022.07.18)
大神島



<焦がし黒糖>
今年2月は雨が多く、製糖工場の煙突から煙が登らない日が続きましたが、3月に入ってしばらくすると好天が続き製糖工場もフル稼働しました。
しかし3月半ばには、製糖工場の煙はまた停まります。
「機会が故障した」とか、「製造過程で出来る糖蜜を回収できずに工場が稼働しなかった」とかいろいろな噂が飛び交いましたが、今年は散々な製糖期でした。
そんなある日、まるよしに珍しい黒糖が登場しました。
製糖工場から届いた氷砂糖のような形の、黒糖の塊です。
氷砂糖ほど固くはありませんが、結構な硬さです。
表面は少し茶色く焦げたような香ばしい香りが漂います。
勝手に「焦がし黒糖」と名付けられました。
その当時、機械の不具合があって、それが原因という話もありましたが、実際のところは単なる失敗作だったとの話もあります。
結果オーライというか、偶然の産物の様ですが、香ばしいかすかな焦げの香りがする透明な琥珀色の黒糖は、希少価値があり商品化すれば売れるかもしれません。
「伊良部工場限定の珍味」として、あらたな伊良部島の名物になって、「レア物のプレミア商品で伊良部工場は一躍有名に!」とビールの消費量に比例して妄想は膨らむばかりです。(2022.08.07)
焦がし黒糖



<夕食難民>
コロナの爆発以来、伊良部島の食事事情も大きく変化しています。
今まで、昼夜営業していた食堂・レストランも昼のみの営業になったり、営業自体休んでいるところも見かけます。
特に伊良部島ではコロナに加えて、バブルで人手不足が慢性化していることも大きな原因になっています。
かくいうまるよしの食堂も居酒屋営業の休業が続いています。
そもそも、伊良部島には食事をする店が少なく、バブル以降続く建設ラッシュもホテルなどの宿泊施設が中心です。
まるよしに長期滞在のお客さんも、今日の昼食・夕食を「どこで調達するのか」「何処で食べるのか」を決めるのが毎朝の日課になっているそうです。
そんな訳で伊良部島では夕食難民が発生中です。
この状況はしばらく続くと思われますので、不足しているレンタカー同様早目の予約が必要と思われます。
早くこの状況が解消してほしいと思うとともに、まるよしでも居酒屋タイムの営業再開にむけて鋭意努力中ですが、今後しばらくは、まるよしにいらっしゃる予定のお客様も夕食の手配を早めにした方が安全と思われます。(2022.08.27)



<伊良部の浜>
伊良部島ではここ10数年の間に色々な変化が起こっています。
原因は伊良部大橋の工事と開通と言われていますが、地球温暖化などによる気候の変動も変化の原因になっているのかもしれません。
人気沸騰の17エンドには目に見えて砂が増えています。
佐和田の浜の砂は真っ白から黄色が混じって、海も濁ったという人もいます。
そんな変化は渡口の浜の南の小さなビーチにも起きているようです。
かつてはサンゴが削られたまるいサンゴ石の海岸でしたが、今は砂が増えて大潮の引き潮の時には綺麗な砂浜が出現するようになりました。
かつてはサンゴ石に交じって、イモガイなどの巻貝が打ち上げられ、ビーチコーミングの穴場でしたが、そんな貝殻もすっかり減ってしまいました。
渡口から伊良部大橋までの海岸線のかつての景観は一変し、いままで原野だった場所にホテルなどが乱立しています。
これからも急速な変化で、少なからず自然環境にも生態系にも影響を及ぼしていくのは確実と思われます。
初めて伊良部島を訪れた皆様も、今の景観を眼に焼き付けておいてください。
昔の綺麗がそうでなくなったように、今の綺麗が次には無くなっているかもしれません。(2022.09.04)
伊良部の浜



<氷結コマーシャル>
キリンが発売しているチューハイ、「氷結」のコマーシャルが今年5月31日から流れました。
俳優の高橋一生さんが綺麗な砂浜で氷結を飲むCMなので、見たことがある人も多いと思います。
ネット情報によると、キリンではロケ地は宮古島としか発表していないそうですが、どう見ても伊良部島の西海岸の遊歩道と渡口の浜です。
宮古島・伊良部島の絶景が映し出されるテレビCMは過去にもありましたが、沖縄テレビ(RBC)、琉球放送(RBC)、琉球朝日放送(QAB)の沖縄の放送局で流れるローカル放送が多かったようです。
かつてオリオンビールもサザンスターの撮影が渡口の浜で行われ、撮影スタッフがまるよしに宿泊していた事もありました。
全国で流れるCMといえば、東平安名崎や伊良部大橋を走る自動車のCMが思い起こされますが、「伊良部島の全国版のCMは初めてではないか」と勝手に思っています。
昔は名前も知られていなかった伊良部島ですが、ついに全国区になったと言うことでしょうか。
氷結はまるよしの宴会でも淡麗生、ワッタなどと並んで登場する事があります。
伊良部島に来たあなたも、高橋さんのように鼻歌を唄いながら西海岸の遊歩道を散歩して、渡口の浜で氷結をプシュッとやってみてください。
ただし当然のことですが、車を運転する方は景色だけ目に焼き付けるだけにして、宿に帰ってからプシュッとしてください。(2022.09.12)
氷結CM西海岸

氷結CM渡口の浜



<伊良部バブル2022>
コロナで影を潜めた伊良部バブルと思われていましたが、水面下で着々と進行していたようです。
「伊良部球場の整備とプロ野球誘致」「下地島空港の定期便の増設」など、伊良部島の経済にとって一見耳に心地よい情報に聞こえますが、実際はどうなるのでしょうか。
佐和田にはプロ野球誘致に向けて、ホテルの建設計画が着々進んでいるようです。
一方、下地島で畑を耕作している住民には耕作地の返還要請があって、何年か後にはサトウキビ畑の景観は一変しそうです。
今までも同様の話が、ふっと湧いては消える事が繰り返していましたが、今度ばかりは本格化しそうです。
儲かりそうな話が現実化してくると、本土の大手の資本が進出してきます。
一見心地よい言葉も、実態は内地の業者のふところに全部転がり込んで、地元には一銭も落ちないという話もあります。
心配事は尽きませんが、時間が経って「こうなって良かった」と言う風になって欲しいものです。(2022.10.14)
伊良部球場2022



<17エンドハーフマラソン交通規制>
いよいよ来る11月13日、第1回目の17エンドハーフマラソンが開催されます。
正式には「宮古島市17ENDハーフマラソンin伊良部島大会」というそうです。
ロマン海道・伊良部島マラソンが廃止になってから、ランナーにとっては待ちに待った伊良部島のマラソンの復活です。
最近は試走や練習する風景がチラホラ見かけられます。
マラソンの名称はやたら長い名前に変わりましたが、コースもロマン海道のコースとは変わっています。
ロマン海道ではハーフと下地島一周のコースでは時計回りの一方通行だったため、片方の車線を走りました。
ところが、今回は通り池と帯岩の間で17エンド方面から走ってきたランナーが折り返しをするので、折り返しから17エンドの管理道路入口まで両側の車線を走ります。
そのためマラソン当日は、ロマン街道では無かった交通規制がひかれるようで、コースには注意看板があちこちに設置されています。
宮古島の観光タクシーの運転手の話では、最近は通り池よりも17エンドの方が人気が高いとか。
17エンドに行く管理道路の入り口あたりは、駐車場に停められない車で一杯になる事が日常です。
昨年のエアバス「ホヌ」が来た時も大混乱になりました。
マラソン当日、伊良部島で1,2を争う人気スポットの通り池・17エンドまで車が行けない時間帯には混乱が起きる事が想像されます。
そこで心配されるのは、交通トラブルや事故です。
折り返し地点でのUターンの問題もありそうです。
最近はハロウィンなどの事故のニュースも流れていますが、ランナーも観光客も楽しめるように、くれぐれも事故が無いことを願っています。(2022.11.03)
17エンドマラソン交通規制



<白鳥崎遊歩道>
白鳥崎の遊歩道に架かる二つの橋は、冬場の強風や台風など影響で劣化がすすみ危険になったため、数年前からロープが張られ通行止めになっていました。
今年6月久々に訪れてみると、橋の姿は何処にもありません。
老朽化した橋は完全に撤去されています。
通行止めになる前は、西海岸のあずまやから白鳥崎のあずまやの先までつづく遊歩道が整備されていました。
当初は「誰が歩くのかなぁ」と思っていましたが、ここ数年は伊良部島でも健康志向からウォーキングする人も増え、愛好家には絶好のコースになっていたようです。
遊歩道は分断されてしまいましたが、俳優の高橋一生さんが出演した氷結のコマーシャルにも登場しました。
もっとも白鳥崎の西側の遊歩道は、通年草に覆われてほとんど通行不能だったように記憶しています。
思い起こせば、通り池にも帯岩を望むあずまやや、なべ底を覗くデッキに続く木道がありました。
しかし2000年代初めの台風の影響で10数年前から一部撤去されて、途中でぷつっと途切れています。
観光で訪れた方も、途中までしか行けないのでは消化不良です。
伊良部島に限らず全国的には、作ったのはよいけれどメンテナンスが出来ずに維持できていない施設は数多くあります。
伊良部大橋が開通して以来、観光客が激増の伊良部島・下地島ですが、せっかくの観光資源を活かすためにも、これらの遊歩道の再整備も必要と思われます。(2022.12.01)
白鳥崎遊歩道2002



<旅行支援>
10月中旬下地島の西海岸を訪れると、中の島の駐車場は満杯で、停めきれない車が路上駐車で溢れています。
昔は体育の日と言ったスポーツの日の三連休よりも混んでいます。
こんな日は当然のように、17エンドの駐車場も満車で、路駐の列が続いています。
「三連休よりも人手が多いのはなんで?」と思っていたら、旅行支援のニュースが流れていました。
ニュースによると「全国を対象にした旅行支援を10月11日から12月27日宿泊分まで実施すると観光庁が発表」したそうです。
しばらく見かけなかった大型の観光バスも登場しています。
色々な見方があると思いますが、観光客が復活しつつあることは良いことなのでしょう。
しかしながら、伊良部島では観光地の駐車場問題に加え、レンタカー難民、夕食難民が慢性化しています。
そのおおもとにある原因は人手不足です。
お客さんが増えてもなかなか対応が追い付かないのが現状です。
コロナが出現して以来、新しい政策は突然いきなり決まるようです。
旅行支援も結構ですが、それぞれの地域の実情にあった根本的な対策が望まれます。(2022.12.17)
旅行支援2022中の島



<伊良部を歩く旅>
コロナの影響で2年半に渡ってかかっていた行動制限が、今年10月以降から緩和されました。
このこと自体、良かったのか悪かったのかは別問題として、10月の中旬から宮古島にも観光客の姿が増えて、外国の方もチラホラ見かけるようになりました。
伊良部島の観光地を巡る大型の観光バスも復活しています。
しかし突然の旅行支援などでレンタカーの数が足りなくて、いわゆるレンタカー難民が増えているといわれています。
実際、レンタカーの予約が出来ずに宮古島観光をあきらめた方もいます。
レンタカーを借りられても、出足が遅いとビックリするほどの高額になる場合があるようです。
そんな事もあるのか、今年の秋は伊良部島を歩く観光客の姿を数多く見かけたように思います。
そもそも伊良部島では歩く人はほとんどなく、歩いていると「あんた、歩いていたね」と話題になるくらいです。
そんな中、バス停を目指す人、食事に向かう人、下地島空港までスーツケースを引いて歩く人、歩いて散策する人、ウォーキングする人など目的は様々なようですが、歩く人をたくさん見かけます。
今まででは考えられない景色です。
レンタカーを借りられなくて行動範囲が狭いとお嘆きの方も多いと思われますが、この状況を逆手にとって、車移動では体験できないディープな伊良部の旅を体感してみてください。
手前味噌になりますが、まるよしに泊まる「伊良部を歩く旅」も参考にしてください。(2022.12.25)
伊良部を歩く旅



<外資系ホテル>
宮古島のトゥリバー地区にヒルトンホテルが建設中です。
建物はほぼ完成しています。
今年(2023年)には開業予定だそうです。
伊良部大橋を渡るたびに嫌でも目に入る大きさです。
絶好のロケーションで広大な敷地を贅沢に使っていて、高級感が漂います。
そんなこんなでヒルトンホテルでビックリしていたら、今度はローズウッドです。
知ったような事を言ってしまいましたが、ローズウッドホテルは初めて聞く名前です。
下地島空港で案内業務をやっている「ひととき散歩」の方によると、ローズウッドの方が高級ホテルだそうです。
砂山ビーチのすぐそばに来年(2024年)オープン予定との事です。
ちなみにローズウッドホテルは日本初進出とかで、話題には事欠きません。
東急リゾートでビックリしていた世代には、外資系のホテルはチンプンカンプンですが、とにかくスゴイ事みたいです。
観光で訪れた方も、とても手が届かない金額のホテルが開業する前に「ここにホテルが建つのか」と外資系高級ホテル巡りも話題作りには良いかもしれません。
いずれも、下地島空港を管理する三菱地所がらみとの事だそうで、下地島空港へのチャーター便から降り立つ外国の富裕層をすぐに思い浮かべてしまいました。
妄想はともかく、これから宮古島・伊良部島はどうなっていくのでしょう。
海岸線を買い占めらてれて建設ラッシュの伊良部島では「地元には一銭も落ちない」という話もあります。
いずれにしろ、進出してきた外国や内地の資本だけでなく、地元にも恩恵のある計画であって欲しいものです。(2023.01.10)

【2013年当時のトゥリバー地区】
2013年当時のトゥリバー地区



<東平安名崎灯台>
宮古島観光で必ず訪れる東平安名崎の灯台。
正式には「平安名埼灯台」と言うそうです。
宮古島で観光バスのガイドをやっているお姉さまに聞くと、日本で人が登れる灯台は全国で16箇所だけで沖縄県では2箇所だそうです。
ちなみにその2箇所とは「残波岬灯台」と「平安名埼灯台」です。
海上保安庁のホームページによると、「灯台とは主に変針点や港の位置を示すため、岬や島、防波堤に設置する施設で、夜間は灯光を発します。船舶は,船位や変針点を確認するときの指標とします。」とあります。
要は船が曲がる場所や位置を確認するものということになります。
灯台は2022年(令和4年)3月31日現在、全国で3,118基あるそうです。
数える単位が基というのも初めてしりました。
一般の人が登れる灯台のことは参観灯台というそうです。
参観寄付金は300円とのことです。
300円は高いと思う人もいるかと思いますが、3118分の16と思えばレア物の価値があるかもしれません。
まるよしにお泊りの方も、宮古島観光の際にはケチらずに登って絶景を堪能してください。
天気が悪くて視界がイマイチでも逆に話のネタになって心に残るかもしれません。(2023.02.11)
東平安名崎



<平成の森公園2023>
平成の森公園内の伊良部球場の整備工事は着々と進んでいます。
メイン球場はすでに完成して利用者の声が響いています。
ブルペンなども整備され、室内練習場のドームも姿を現しています。
サブグラウンドも整備中で、公園と言うよりも球場と呼んだほうが良いみたいです。
そこで立ち止まってみると、いつの間にかグラウンドゴルフ場も姿を消し、遊具もサシバの滑り台以外はいつの間にか無くなっています。
南西の角に芝生の広場が残っていますが、面積も狭くなって整備前とは様変わりしています。
最終的にどういう形になるのかは知らないですが、サシバの滑り台もゆくゆく姿を消してしまうのでしょうか?
フナウサギバナタのリアルサシバ展望台も撤去され、リアルサシバの滑り台が無くなれば、伊良部に残るサシバのモニュメントは牧山展望台とたいこ橋のサシバだけになってしまします。
伊良部島といえばサシバという時代は終わったのでしょうか。
新しい建築物に囲まれた色あせた滑り台のサシバの後ろ姿がなぜか淋しく見えてしまいます。(2023.03.03)
伊良部球場2023

サシバの滑り台



<下地島空港周辺道路>
2019年に定期便が復活した下地島空港。
突貫工事で開業に漕ぎ着けたため、空港の敷地やアクセス道路の整備も間に合わず、ターミナルビルが開業してしばらくは、何となく中途半端な状態が続いていました。
現在も駐車場の拡張工事をはじめ、宇宙港に関する工事などが進行中ですが、当時と比べると随分整備が進みました。
入り口に向かう県道も「本当にこれが空港に続く道?」といった状態の時もありましたが、草ボウボウの歩道も今は綺麗に整備され、リュウキュウマツの並木の間にはプランターが設置されています。
空港の定期便が復活して以来、一番綺麗な状態だと感じています。
そんな中、6月にヒルトンホテルが開業するとの報道がありました。
それを聞くと、空港周辺の整備も「ヒルトンの開業に合わせているのかな」と思ってしまいます。
ヒルトンホテルの開業とともに、海外からのチャーター便のウワサもあります。
今はまだ寒い時期なのでまだ大丈夫ですが、いままで毎年梅雨の頃からは雑草が両側から攻めてきて歩道も歩けない状態になります。
ヒルトンが開業すると言う6月にはどんな状態になっているのでしょうか。
綺麗になるのは良いことなのでしょうが、もし開業の時期に綺麗に整備されていたら「今までは何だったの」という思いもあります。
これからどうなっていくのか解りませんが、これが単なる妄想であればと思っています。(2023.03.19)
空港周辺道路



<ピカチュウジェット2023>
羽田空港の発着枠を巡って、JALの三沢便と争っているスカイマークの下地島便。
関東から訪れるまるよしの常連さんにとって、トライアル運航の行方が気がかりなようです。
今年10月末以降の運行は果たしてあるのでしょうか。
思い起こせば、1990年代は宮古島への直行便はJTAの羽田便しかなくて、料金も片道25000円ならオーケーという時代でした。
それが、今や片道10000円をきる値段で販売しているスカイマーク。
是非、11月以降も定期便の就航が決定してもらいたいものです。
スカイマークといえば「そらとぶピカチュウプロジェクト」の一貫で就航している、ポケモンの特別塗装機ピカチュウジェットも人気です。
下地島空港にはポケモンの着陸にあわせて、17エンドに人が集結します。
以前も話題になりましたが、ピカチュウジェットは2021年6月に黄色の1号機が就航して、2022年の5月にはブルーの2号機も加わりました。
改めて調べてみると何と3号機からから5号機までをそれぞれ台湾、シンガポール、韓国の航空会社が2022年中に就航させている事が解りました。
このうち台湾とシンガポールの飛行機は日本にも来ているようです。
これでびっくりぽんとしていたら、ANAも今年2023年6月から就航させるというニュースが流れました。
どういう路線で就航するのかはまだ発表されていないようですが、下地島空港でスカイマークと競演してもらいたいものです。
あわせて、お得な値段での就航を期待するのは虫が良すぎますかね。(2023.04.04)
ピカチュウジェット2023



<シュガーロード>
前にも話題になりましたが、下地島の農地に関して、農地の利用者に令和6年3月末に利用許可期限が切れる旨のお知らせが来ています。
サトウキビなどの耕作地のあちらこちらに、お知らせの看板が立っています。
看板に書いてあるとおり、下地島の土地は空港建設時に沖縄県が取得した土地です。
しかし全部が全部と言う訳ではなく、宮古島市の土地や個人の所有の土地もあります。
いずれにしろ大部分が沖縄県の土地と言うことになりますが、来年3月に利用期限が切れるとどうなってしまうのでしょうか。
何年も前からいろいろなうわさもありますが、下地島の広大なサトウキビ畑の景観が大きく変わるのは間違いないようです。
ゴルフ場が無くなるとか、18ホールの高級ゴルフ場に生まれ変わるとか、空港開発に関連したリゾート施設になるとか、色々言われています。
サトウキビ畑に真っ直ぐ伸びる2キロ強のシュガーロードの景観も変わってしまうのかもしれません。
随分前に出た計画の青写真には、畑で残る部分もあるようなので、シュガーロードはこれからもシュガーロードであってほしいものです。(2023.04.24)
土地利用許可期限の看板



<共和バス3>
伊良部島の住民の足と言えば共和バスです。
2019年に下地島空港の定期便が復活すると、宮古島を走っていた宮古協栄バスと新規参入で中央バスが空港と宮古島のホテルを結ぶ路線バスを開設して、伊良部島でもデザインの統一された大型バスを見かけるようになりました。
それらの路線バスと比べると、共和バスは一味違います。
共和バスは他の土地で仕事を終えたバスの再雇用の場合もあるようで、車体の大きさ、デザインもバラバラです。
そんな事もいかにも離島のバスらしく、旅情をそそられると言う人もいます。
横浜から伊良部島を訪れたお客さんによると、かつては横浜市営バスだった車体のバスも走っているとか。
座席のデザインが横浜ベイブリッジだったりするので、お乗りになった方は確かめて見てください。
伊良部大橋が架かった事に続いて、下地島空港の定期便就航で観光客が増えたことに加え、コロナの影響で一時的にレンタカーが少なくなった事もあって、バスの利用者は確実に増えています。
伊良部大橋が架かって宮古島に乗り入れた後も独自のスタイルを守っていた共和バスですが、最近共和バス自体にも変化が起きています。
車体は相変わらずバラバラですが、今はバスロケーションシステムで自分の乗るバスの位置がわかるようになっています。
それに加え、昨年ついに共和バスのホームページも出来ました。
随分便利になった共和バスですが、飛び交う方言に耳を傾けながらのんびりと路線バスの旅をするという離島独特の旅情はまだ健在のようです。
最近はレンタカーの台数も復活したとの報道もありますが、皆様もまるよしの旅で是非ご利用ください。
バスロケーションシステムについては「宮古島BusGO」や「宮古島バスゴー」などで検索してみてください。(2023.05.10)
共和バス3



<水上オートバイ条例>
ことし、5月に「水上オートバイ等の条例ができました」と宮古島市のホームページに掲載されました。
「水上オートバイ等の危険航行による事故を防止し、遊泳者等の身体及び財産の保護を図るため」の条例で、4月から「指定された区域内へ水上オートバイ等で許可なく侵入することは禁止」されています。
今年は前浜ビーチと渡口の浜が指定されて、今後増えて行くことが予想されます。
伊良部島周辺でも最近は渡口の浜のほか17エンドや佐和田の浜周辺でも、ジェットスキーを日常的に見かけます。
時には中の島ビーチまで入ってくるときもあります。
海に入っていると、ジェットスキーのエンジン音に恐怖を感じると同時にサンゴが傷つかないか心配してしまいます。
危険なのは言うまでもありませんが、エンジン音は騒がしく、自然との一体感に浸っている時に遭遇すると大きな違和感もおぼえます。
水上バイクを楽しむなら沖で楽しめば良いものを、わざわざ浜の近くまで来るのは「何で」と思ってしまいます。
結局、暴走族と同じで「目立ちたいだけ」なのでしょうか。
今後、どのようになって行くのかはわかりませんが、自然の音だけの静かなビーチが戻ってきてほしいと思うのは時代遅れのわがままなのでしょうか。(2023.05.14)
渡口の浜



<パンプキンホール2023>
前にも話題になったパンプキンホールの観光利用の制限ですが、昨年8月に沖縄県の保全利用協定でパンプキンホール周辺の立入等の制限が定められました。
この協定で「サンゴの折損・破壊を防ぐ為、海底を歩いて鍾乳洞へ行く行為」などを行わない様にお願いすることになりました。
そもそもの原因は観光客の急激な増加による過剰利用との事ですが、伊良部大橋開通以来の宮古島バブルで観光客が急増して、あちらこちらで同じような事が起きています。
そもそも、宮古島を含む宮古諸島はいわゆる観光地ではなく一部のコアな海好きがダイビングやシュノーケルリングに訪れるスポットで、観光をメインにした石垣島に代表される八重山諸島とは大きな開きがありました。
それが伊良部大橋の開通と共に激変、様々な売り文句に誘われた観光客が押し寄せています。
そんな急激な変化に対応が追い付いていないというのが、現状ではないでしょうか。
お客さんがたくさん来た時の決まり事も含めて、受け皿が整っていない印象を受けます。
「観光客が増えれば地元が潤う」ということもあるでしょうが、お金の匂いに誘われて内地の資本が次々と進出してきて、結局は島には一銭も落ちないと言う人もたくさんいます。
伊良部島でも橋が架かる前には、ほとんど人が人が来なかった場所に人が押し寄せるようになって、立入禁止などの注意看板をあちこちで見かけるようになりました。
今年はコロナの制限も緩和されて、観光のお客さんが増える事が予想されます。
これからどういう状況になるのかは解りませんが、危機管理の観点からも色々な事を想定した先回りした施策が必要と思われます。(2023.05.30)
パンプキンホール



<ゴーヤ>
昨年から日本全国物価高で大変な事になっています。
電気代、ガス代などの光熱水費をはじめ、日用品や食材もいつの間にか値上がりしています。
スーパーで買い物すると今まで2000円以内で買えた食材が、下手すると3000円以上になってしまいます。
大家族では更に大変な事になっています。
以前から伊良部島のスーパーでは船で運ばれてくる食材は高く、地元で採れる野菜は安いという状況が続いていました。
「ちゅらさん」で全国区になったゴーヤもそんな沖縄の野菜の一つです。
ちなみに内地ではゴーヤーマンの影響でニガウリがいつの間にかゴーヤと呼ばれるようになったとの事です。
伊良部島では庭にゴーヤを植える家もたくさんあって、いつでも食べられる野菜でした。
ところが最近は今まで安かったゴーヤも値上がりしています。
そればかりかゴーヤ自体がなかなか手に入らない日もあります。
その原因の一つに「宮古島・伊良部島での新しいホテルの開業もあるのではないか」と勝手に推測してしまいます。
ゴーヤは一例ですが、「地元の食材の多くが観光客向けになって、島の人には手の届かない存在になってしまう」という事になるかもしれません。
観光振興で需要と供給のバランスが崩れてしまって、島の生活が変わってしまうようでは本末転倒です。
そのうち、まるよしでもメニューからゴーヤの名前が消えてしまうかもしれません。
そんな事態にならない事を祈るととともに、万が一に備えて、まるよしにお越しの際はゴーヤ料理をお試しください。(2023.06.03)
ゴーヤチャンプル



<下地島空港周辺道路2>
前にも話題になった下地島空港入り口付近の道路ですが、梅雨に入って草がガンガン伸びる季節にもかかわらず相変わらず綺麗な状態です。
やはりヒルトンホテルの開業にあわせて「富裕層のお客様に荒れた姿を見せまいとしているのか」という声もあるようです。
そんな邪推はともかく、今までこんなことは無かったので、まるよしの常連さんはついつい「なんでかな」と思ってしまうそうです。
思い起こせばコロナが蔓延する前には、香港からのお客さんが歩道の草を掻き分けながら空港から歩く姿をチラホラ見かけました。
宿が「さしばの里」と比較的近い人が多いようでしたが、文化の違いというか、日本人が飛行場から歩く姿はなかなか見かけませんでした。
今年になって空港付近の道路の景観が綺麗になって歩道も歩けるようになったことは良いことですが、香港からの定期便が休止してからは人が歩く姿は滅多に見かけません。
羽田から訪れる関東からの常連さんは、土地勘も有るせいか、タクシーも路線バスも使わずに歩いてきます。
空港からまるよしに向かって歩くと、空港付近の歩道は綺麗になっていますが、国仲橋を渡って伊良部島に入ると景観は全く変わって歩道は歩けない状態になってしまいます。
そんな状態に遭遇したまるよしの常連さんはやっぱり「なんでかな」と思ってしまうそうです。(2023.07.01)
空港への道



<砂の芸術>
台風2号が過ぎた後の6月5日の夕方、17エンドを訪れると思わぬ幸運に出会いました。
人気の白砂のビーチに砂の芸術が出現しています。
イルカとカメと「MIYAKOJIMA2023」の文字です。
大潮で大きく潮が引く日だったので、実際はもっと有ったのかも知れませんが、潮は満ちてきていてイルカもカメも風前の灯になっています。
出来栄えは素晴らしく、その道の専門家が作成したものなのか、器用な趣味を持つ人が作ったのかはわかりませんが、思わぬ拾い物をした気分です。
そう言えば、何年か前に宮古島の前浜や伊良部島の渡口の浜で砂の芸術のイベント開催されたとの報道があったと記憶していますが、そのことと関係があるのでしょうか。
引き潮の時に出現するビーチを目当てに、インスタ映えを狙って訪れる人もいる17エンド。
下地島空港でしまぞらポタリングというツアーを主催しているひととき散歩のガイドは、危険なのでテトラポットを降りないように案内しています。
実際何年か前には、救急車が出動する事故も起きました。
そんな事もあり、砂の芸術の出現に手放しで喜べない一面もありますが、ついつい見とれてしまう矛盾に満ちた自分がいます。(2023.07.09)
砂の芸術

砂の芸術イルカ

砂の芸術カメ



<中の島海岸2>
伊良部島のシュノーケルスポットといえば中の島海岸です。
植物の萱がたくさん生えていた事から、伊良部の方言でカヤッファと呼ばれるビーチは宮古島・伊良部島を紹介するガイドブックには必ず登場します。
そんな中の島ビーチも伊良部大橋が架かる前は、メジャーではなく海好きの一部の人たちがはるばるフェリーで海を渡って訪れるコアなスポットでした。
そんな訳で夕方に中の島に行くと、最終のフェリーが出る少し前からビーチは貸切状態になって、まるよしにお泊りの方は毎日ビーチを独占したものでした。
ところが2015年に伊良部大橋が開通すると、宮古島バブルが起きます。
結果、様々な旅番組で取り上げられるようになって、宮古島・伊良部島は沸騰します。
そんな甘い汁を吸おうと様々な輩があちらこちらに出現しますが、中の島ビーチも2015年の8月頃から不法営業、不法占拠が始まったと記憶しています。
その後何度も当局に通報があったようですが、ずるずると不法占拠は続き、バブルの後に初めてビーチを訪れた人の中には、正規の業者だと思い込んでいた人もいたようです。
しかし今年、「ビーチに入るのに入場料金を徴収する」という信じられない予告看板を設置すると、通報も相次ぎ、全国ネットのワイドショーでも取り上げられた事もあって、当局もやっと重い腰をあげて強制退去になったようです。
6月の中の島ビーチには不法占拠時代の異物は多少残っていますが、8年振りに静かなビーチが復活しました。
この問題と関係があるとは思われませんが、中の島ビーチではお祝いをするようかのように、温暖化で白化したイソギンチャクに褐虫藻が戻ってセジロクマノミも喜んでいるようです。(2023.07.13)
中の島海岸20230607



<クルーズ船2023>
今年4月8日平良港に、コロナの影響で3年以上も姿を見せなかった外国のクルーズ船が入港しました。
大型のクルーズ船が直接接岸できる桟橋が完成してから、初めての入港になります。
毎日のように大型のクルーズ船がやってきたコロナ前の状況にはまだ戻っていませんが、船が着くと平良の街中に繰り出す外国の方の姿が見受けられるようになりました。
以前は直接接岸できる桟橋は無く、沖合いに停泊したクルーズ船からたくさんのボートがピストン輸送で平良港にやってきました。
上陸した外国の観光客が平良港に設置された臨時の税関を通過して、タクシーや大型バスで市内へ繰り出して観光や爆買いを楽しむ姿を見かけたものです。
船がくる日は市内のタクシーは港に集結して、市民の足は足でなくなりました。
そんな風にクルーズ船が接岸する日は街の風景が一変したものですが、今年はそんな風景がよみがえったようです。
7月にはたった一度の来訪でしたが、普段は人の歩く姿が見られない市内に通行人があふれ、イオンタウンなどは大混雑です。
普段はスーパーの混まない時間帯を狙ってイオンタウンに買い物に行った常連さんは、クルーズ船の観光客と鉢合わせになってレジで随分待たされたそうです。
8月にはクルーズ船の来訪も増える予定で、街は賑わうことでしょう。
宮古島のスーパーに買い物に行く予定の方は、時間帯を考えたほうが良さそうです。
飛行機が好きな方が下地島空港に行くのと同じように、船に興味のある方は平良港に出かけてみてください。
伊良部大橋と新しく開業したヒルトンホテルをバックに停泊するクルーズ船の姿に、思わず「おーっ」と声が出てしまうかもしれません。(2023.08.14)
クルーズ船2023



<食事難民>
コロナ感染症の扱いが変わって、病気自体が軽くなったような錯覚がひろがって、宮古島観光はコロナ前の状況に追いつかんばかりの勢いです。
宮古島では人手不足も慢性的に続いていて、食堂で働く人も不足がちで、観光で来るお客さんへの対応が追いつかない状況です。
特に7月の三連休の混雑は半端なく、昼食時には食堂の前には長い列ができて難民も多く発生しました。
三連休に内地からお客さんを案内した常連さんは、池間観光に向かってどこかで昼食をしようと考えていましたが、池間大橋手前の狩俣の食堂は長蛇の列、新しく出来たそば屋にも長蛇の列、池間島の展望台のある食堂にも駐車場に長蛇の列、と長蛇の列のオンパレードでした。
ところが池間漁港の食堂にいくと、列も出来ずにすんなり入れて名物のシャークを美味しく頂きました。
「なんでこんな温度差があるの」と考えた常連さんの結論は、ガイドブックやSNSに載っているかいないのかの違いと結論づけたそうです。
結論が正しいのかどうかは解かりませんが、ガイドブックより島の人に聞いたほうが正しい情報が得られそうです。
一方伊良部島でも、食事難民が発生しています。
特に月曜日は定休の食堂が何件かあって、難民発生率が高いようです。
予約できる場合はした方がよいと思われますが、昼食の予約はなかなか難しいようです。
6月から曜日限定で復活したまるよしの夜の営業「居酒屋タイム」も混みあう日があります。
ランチタイムは予約できませんが居酒屋タイムは予約できます。
まるよしの居酒屋タイムを考えている方は、予約すると安心です。(2023.08.18)
昼食難民



<17エンド2023>
今年5月の連休明けからコロナの制限が緩和されて、全国的に人が動くようになりました。
宮古島にも多くの観光客が訪れるようになって、定期便もほぼ満席に近い日が多いようです。
そんな訳で伊良部島にも、多くの人が連日訪れています。
特に梅雨が明けてひと月たった7月の3連休あたりから、目だって人と車の数が増えました。
宮古島・伊良部島では昼食難民、夕食難民、レンタカー難民が目立っています。
そんな中、伊良部島・下地島の観光地17エンドの観光客はますます増えて、今では通り池を抜いて、一番の人気スポットになりました。
ここで問題になるのは駐車場です。
下地島では伊良部大橋が架かって以来、10倍は増えたと言われる観光客の対応として、通り池では駐車場の増設が行われて今のところ、キャパオーバーにはなっていないようです。
しかしながら、中の島海岸、17エンドの駐車スペースはいつも車であふれ、路上駐車のオンパレードになっています。
特に17エンドの駐車スペースははじめから「これで足りるの?」という意見が多数でしたが、17エンドへ向かう左手は駐車スペースに停めきれない車が毎日のように路駐の列を作っています。
最近は片側の路駐だけでなく反対側にも車を停め始める輩が出現して、すれ違い不能になってますます状況は悪化していきます。
ここに大型の観光バスが来た日には目も当てられない状況になります。
17エンドには干潮時に出現する砂浜目当てに訪れる人、この世のものとは思われない海のグラデーションを見に来る人、定期便の着陸を見に来る人等など、SNSで拡散した情報の影響もあるのか、年々訪れる人が増加しています。
コロナで一旦少し減った観光客も今年の夏は最高潮になりそうです。
ここ数年、毎年のように「事故が起きる前になんとかしないと」と話題にのぼる17エンドの駐車問題。
今年も引き続き、何らかの対策を講じることが求められています。(2023.08.22)
17エンド2023



<国仲交差点>
6月18日の宮古協栄バスのダイヤ改正によって、「みやこ下地島空港リゾート線」の路線に「ヒルトン宮古島」と「国仲交差点」の二つのバス停が新設されました。
ヒルトンホテルの開業に合わせて「ヒルトン宮古島」が新設されたのはわかるけど、「国仲交差点」はなぜ?と思う方が多いと思われます。
ところがどっこい、今まで国仲交差点の近くに空港から来るバスが停まらなかったことの方が不思議です。
国仲交差点付近はかつて伊良部町の役場が有ったところで、南区唯一の信号がある交差点です。
いうなれば南区の「ど真ん中」で、伊良部島の中心地です。
国仲には昔から、規模は小さいですが民宿やホテルが何件かありました。
共和バスの「国仲公民館前」のバス停は以前からありましたが、共和バスはあくまで伊良部島の各集落の住民が宮古島の市役所、学校、病院、買い物などに行くための島民の足で飛行場へは直接は行けません。
ところが新設の「国仲交差点」からは下地島空港はおろか宮古空港にも乗り換えなしで行けるのです。
下地島空港の定期便復活は島の生活を大きく変えつつあります。
バス停の位置をみると「国仲交差点」は「国仲公民館前」のすぐ近くです。
折角、「国仲公民館前」の停留所があるのに別のネーミングをする必要はあったのでしょうか、という素朴な疑問が残ります。
バス会社をまたがる大人の話は解りませんが、どうせなら似たような名前でなくて「シャークバー前」でもよかったのではと思ってしまいます。
店の名前を付けると、「これから未来永劫その店があるかどうかわからない」との意見もあるようですが、共和バスには「ヤング理髪店前」というバス停もあるし、今はもう学校がなくなっているのに、「伊良部小学校前」「高校入口」もあります。
どうせなら島の人に馴染みのあるネーミングの方が良いと思ってしまうのは、時代遅れな考えなのでしょうか。
ちなみに「みやこ下地島空港ターミナル」から「国仲交差点」までは所要時間は3分で料金は200円ということなので、まるよしにお泊りの方は是非ご利用ください。(2023.08.26)
国仲交差点01

国仲交差点02



<シンビジ2023>
南風が強く吹く7月に、風の影響を余り受けない風下のシンビジの海の様子をしばらく振りに見に行きました。
道の両側から攻めてくる雑草に覆われて狭くなった道を駐車場まで下っていくと、4台が限度と思われる小さな駐車場には3台の車が駐車しています。
停めたばかりの観光客の方に、駐車場からシンビジに降りる道を尋ねられました。
この日以外にも、シンビジへ行くと必ず何台か車が駐車しています。
これは未だかつて無かったことです。
17エンドの反対側のサンゴエンドでは、シュノーケルをしていたお姉さまたちにもシンビジについて聞かれました。
そもそもシンビジという名前を観光のお客さんの口から聞いたことは無かったのに、一体何が起こったのでしょうか。
そんな疑問はフナウサギで出張販売をしている国仲集落の「貝の小部屋」のご主人と話して解決しました。
ご主人によると、最近SNSでシンビジの話題が拡散されているとか。
それ以来、シンビジを目指す観光の車が目に見えて増えたそうです。
そもそもシンビジの海は流れが速い事もあるので、海に入る目的で訪れる人はほとんどいませんでした。
誰も来ないと言う事もあったのか、駐車場は不法投棄のごみで一杯です。
そんなシンビジの海でしたが、全くSNSの力は恐ろしいもので、今では大龍門へサップで案内する業者も出現しています。
「こんな話をどこかで聞いたような」という思いが湧き起こりましたが、それはまさしく伊良部大橋が架かってしばらくしてから、今までほとんど人が来なかったサバオキ井戸の駐車場が一杯になるようになった事と似ています。
「サバ沖の階段を降りて青の洞窟へシュノーケリングする」という情報が拡散して、かつてサメの巣と呼ばれて島の人が敬遠した海にも数多くの人が来るようになりました。
これからのシンビジの海はどうなっていくのでしょうか。
シンビジの海は風向きによって荒れる事も多く、当日の潮の具合で流れが速い場合もあります。
行かれる方は、島の人から確かな情報を収集して、出来れば伊良部島の海を知り尽くしたガイドと一緒に行くことをお勧めします。(2023.08.30)
シンビジ



<多良間の黒糖2023>
伊良部島のお土産にお勧めしている「多良間の黒糖」。
そのまま食べても、料理に使っても、コーヒー・紅茶にいれても味がまろやかになる優れものです。
農林水産省が認定する食品ブランド表示基準制度の「本場の本物」にもなっています。
昨年あたりまで、JAでは一袋150円と大変お得でした。
もっとも150円はJAで20袋入りの箱買いをした時の価格で、袋売りは160円です。
他のスーパーやお土産店では同じものが一袋300円弱の所もたくさんあったので、JA価格はチョーお得です。
今年7月宮古島のJA直売の「あたらす市場」に行くと、「多良間の黒糖」は売り切れで今年はもう入荷しないとか。
品物が無くなっては大変と宮古島下地のAコープに行くと、なんと一袋185円で箱買いでも185円×20袋の値段でした。
最近の食料品の値上げラッシュでの一貫で、「多良間の黒糖、おまえもか」とがっくりしてしまいました。
JAならどこも値段は同じと思いましたが、伊良部島に戻って念のために佐良浜のAコープに行ってみるとやはり一袋185円でした。
「やっぱり」と再びがっくりしたのもつかの間、なんと箱買いでは今まで通り3000円になっています。
「さすが伊良部」とふさいでいた気分が一気に晴れて、さっそく一箱ゲットしました。
その後の値段がどうなっているのか解りませんが、値上げは時間の問題と思われます。
黒糖に興味のある方は佐良浜のAコープを覗いてみてください。
値段を見て思わずガッツポーズが出ることを願っています。(2023.09.07)
多良間の黒糖

多良間の黒糖箱



<裏前浜>
梅雨が明けてから、ひと月あまり続いた好転の最中、久々に与那覇湾沿いに宮古島の下地地区に行ってきました。
与那覇湾に沿って前浜へ行く道の外側の森のなかには、サニツ浜から前浜方面へと続く遊歩道が設置されています。
健康増進を目的に1993年(平成30年)に整備された遊歩道は「長崎ふれあい遊歩道」という名前で長さは約4600mもあるそうです。
遊歩道からビーチに降りるほそい道がたくさんあります。
今回は前浜近くから与那覇湾方面へと探検して来ました。
案内看板は老朽化で良く見えずに案内の役目は果たしていませんが、来間島を左手に臨むビーチでは、何組かの観光客がマリンアクティビティのガイドと共にサップやカヤックなどを楽しんでいました。
この辺りは東急リゾートからも近く、たくさんの人がいると思いきや、観光のお客さんの姿はチラホラみえる程度です。
このビーチでサップの体験をする姿をドローンで撮影するというアクテビティしている下地出身のガイドに聞くと、この辺りの浜には特に名前は無く勝手に「裏前浜」と呼んでいるとのことでした。
ビーチ沿いに与那覇湾方面に歩くと、引き潮の与那覇湾の白砂は美しく沖合には伊良部島・伊良部大橋も臨めます。
平日という事もあるのか、与那覇湾側では観光客の姿は全く見えません。
宮古島と来間島の間の海は潮の流れが速い事で知られていて、海に入るには要注意ですが、与那覇湾側は穏やかで遠浅のビーチが拡がっています。
ここはラムサール条約で干潟や干潟に集まる生物の保護地でもあります。
そういう場所なので、シュノーケルリングなどにはあまり向いていないと思われますが、静かなビーチでゆっくり過ごしたい方にはパラダイスです。
たしかに都会の喧騒を避けて宮古島にたどり着いた方には天国ように感じられるかも知れません。
巨大な宮古馬で有名な広場があるサニツ浜から与那覇湾の遊歩道をゆっくり歩いて、白砂のビーチで過ごす事で非日常を味わう事ができます。
観光地巡りも楽しいですが、こんな過ごし方はいかでしょうか?
ただし、暑さ対策は必須です。(2023.09.19)
裏前浜01

裏前浜02



<レンタカー難民>
5月からコロナの扱いが変更になって、伊良部島にも多くの観光客が戻ってきました。
8月に入ると毎週のように台風が近づいて、まるよしもキャンセルのあらしですが、こればっかりは仕方のない事です。
それでも、昨年までのコロナ真っ盛りと比べるとずいぶん観光のお客さんも増えたようです。
まるよしの常連さんのお友達もコロナなどで6年のブランクがありましたが、ことし7年ぶりにまるよしに登場しました。
話を聞くと、レンタカーの値段が跳ね上がって3泊4日で4~5万円もするとか。
7年前には考えられなかった料金です。
コロナでレンタカーが減ってから、レンタカーの数自体がまだ追い付いていない状況なのでしょうか。
さいわい常連さんの友人の車に同乗出来て結果オーライでしたが、高額料金もレンタカー難民発生の原因の一つかもしれません。
そう言えば、最近はタクシーで夕食に来る方も良く見かけます。
中には高級リゾートからタクシーで来る方もいます。
その他にも歩いて食事に来る方、自転車移動の方などの数が増えているようです。
もしかして、お酒を飲むからとか、宿が近いからなどの別の理由かも知れませんが、ついついレンタカー難民と思ってしまいます。
そんな事もあるので、伊良部島にお越しの方は早めにレンタカーを確保することをお勧めします。
昼食難民、居酒屋難民、レンタカー難民と難民問題だらけですが、早めに予定を立てて足と食事を確保していただいて、浮いた分はまるよしの居酒屋タイムで豪遊してください。(2023.09.27)


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